本書の使い方

本書では、インテル(R) C++ コンパイラーの使用方法を説明します。インテル C++ コンパイラーの基本操作、動作内容、そして高いパフォーマンスを実現するための機能に関する情報を提供します。アプリケーションのパフォーマンスを向上させるための、標準および高度なコンパイラー最適化手法についての知識を得ることができます。本書は、C/C++ 標準プログラミング言語とインテル(R) プロセッサー・アーキテクチャーについてよく理解している読者を対象としています。また、ホスト・コンピューターのオペレーティング・システムにも精通している必要があります。

本書では、対象となる各アーキテクチャーごとに、情報や命令がどのように適用されるか説明しています。アーキテクチャーが明示されていない場合は、すべてのアーキテクチャーが説明の対象になります。

表記規則

スタイル 定義
This type style 構文要素、予約語、キーワード、ファイル名、プログラム例の一部分のいずれかを表します (テキストは、大文字が必要でない限り小文字で表記します)。
This type style 入力する文字を表します。
This type style コマンドラインの引数またはオプションの引数を表します。
[ items ] 角括弧で囲まれたアイテムはオプションです。
{ item | item } 選択できるアイテムを表します。これらのアイテムからいずれかを選択する必要があります。
... (省略記号) 数回繰り返すことができる引数を表します。

次の表は、コンパイラーのデフォルトのインストール・パスを示します。これは、インストール時にインストール先ディレクトリーを指定しない場合に使用されます。

本書では、<install-dir> はインストール・パスのことを指します。

コンパイラー デフォルトのインストール・パス
IA-32 アーキテクチャー /opt/intel/cc/10.0.xxx/
IA-64 アーキテクチャー /opt/intel/cc/10.0.xxx/
インテル(R) 64 アーキテクチャー /opt/intel/cce/10.0.xxx/

インストール・ディレクトリーを指定すると、指定されたディレクトリーにコンパイラー・ファイルがインストールされます。指定されたパスは、デフォルトのインストール先 (/opt/intel/cc/10.0.xxx/) の代わりに使用されます。例えば、インストール時に /Intel_Tools/ をインストール・ディレクトリーとして指定すると、コンパイラーと各サブディレクトリーは、次のように、指定されたディレクトリー以下にインストールされます。

/Intel_Tools/Bin