デバッグ情報のオプションの使用

インテル(R) C++ コンパイラーは、基本デバッグ情報と最適化されたコードのデバッグ拡張機能 (新機能) を提供します。次の表に、基本的なデバッグオプションのリストを示します。

オプション 説明
-debug all
-debug full
これらのオプションは、-g と同じです。基本デバッグ情報の生成をオンにします。これらのオプションはデフォルトでオフです。
-debug none このオプションは、デバッグ情報の生成をオフにします。このオプションはデフォルトでオンです。

インテル C++ コンパイラーは、次の拡張機能を使用して、最適化されたコードのデバッグを強化します。

次の表で示すオプションは、拡張デバッグ情報の出力を制御します。これらのオプションは、-g とともに使用する必要があります。

オプション 説明
-debug inline_info インライン展開されたコードの拡張ソース位置情報を生成します。この情報により、任意の命令のソース位置のレポートで、その精度が向上します。また、関数呼び出しのトレースバックに役立つ情報をデバッガーに提供します。インテル(R) デバッガー idb は、拡張デバッグ情報を使用して、インライン展開された関数におけるシミュレートされた呼び出しフレームを表示します。このオプションはデフォルトでオフです。
-debug variable_locations ロケーション・リストと呼ばれる DWARF オブジェクト・モジュール形式の機能を使用して、スカラーのローカル変数に関する追加のデバッグ情報を生成します。この機能を使用することで、ローカルスカラー変数のランタイム位置はより正確に指定されます。例えば、指定したコード位置において、変数の値の格納位置がメモリーなのか、またはマシンレジスターなのかを確認できます。インテル・デバッガーはロケーション・リストを処理して、より正確にランタイム時のローカル変数の値を表示することができます。このオプションはデフォルトでオフです。
-debug extended 上記で説明した -debug オプションをオンにします。
  • -debug inline_info
  • -debug variable_locations

最適化とデバッグ情報の質では、コンパイラーは最適化を優先します。