OpenMP* の環境変数

このトピックでは、サポートされる OpenMP 環境変数 (OMP_ プリフィックス) とインテルの拡張であるインテル固有の環境変数 (KMP_ プリフィックス) をリストします。

標準環境変数

変数

デフォルト

説明

OMP_SCHEDULE

STATIC、チャンクサイズの指定なし

ランタイム・スケジュールの型とチャンクサイズを設定します。

OMP_NUM_THREADS

アプリケーションが実行されるシステム上のオペレーティング・システムで認識されるプロセッサー数。

アプリケーションでほかの値が指定されていない場合は、OpenMP 並列領域で使用する最大スレッド数を設定します。

OMP_DYNAMIC

0

スレッド数の動的調整を有効 (1) または無効 (0) にします。

OMP_NESTED

1

入れ子された並列化を有効 (1) または無効 (0) にします。

インテル拡張環境変数

環境変数

デフォルト

説明

KMP_ALL_THREADS

制限なし

OpenMP プログラムで同時に実行されるスレッド数を制限します。

この制限に達し、別のネイティブ・オペレーティング・システムのスレッドが OpenMP API コールや構造を検出すると、プログラムはエラーメッセージを表示して終了します。OpenMP 並列領域の開始時点でこの制限に達した場合は、チーム内のスレッド数が減少したことを示す警告メッセージが 1 度だけ生成されますが、プログラムの実行は続けられます。

この環境変数は、-openmp または -openmp-profile (Linux* および Mac OS*) と /Qopenmp または /Qopenmp-profile (Windows*) でコンパイルされたプログラムでのみ使用されます。

KMP_BLOCKTIME

200

並列領域の実行が終了した後、スレッドがスリープ状態になるまでスレッドが待機する時間 (ミリ秒単位) を設定します。

s (秒)、m (分)、h (時間)、d (日) などのサフィックスを使用して単位を指定します。

実行モードKMP_LIBRARY 環境変数も参照してください。

KMP_LIBRARY

throughput

OpenMP ランタイム・ライブラリーの実行モードを選択します。変数の値のオプションは、throughput (実行モード) または turnaround です。

KMP_MONITOR_STACKSIZE

max (32k、システムの最小スレッド・スタック・サイズ)

スレッドの監視に割り当てるバイト数を設定します。これは、プログラムの実行中の記帳に使用されます。

b (バイト), k (キロバイト)、m (メガバイト)、g (ギガバイト)、t (テラバイト) などオプションのサフィックスを使用して単位を指定します。

KMP_STACKSIZE

IA-32 アーキテクチャー: 2m

インテル(R) 64 アーキテクチャーおよび IA-64 アーキテクチャー: 4m

プライベート・スタックとして使用する各 OpenMP スレッドに割り当てるバイト数を設定します。

b (バイト), k (キロバイト)、m (メガバイト)、g (ギガバイト)、t (テラバイト) などオプションのサフィックスを使用して単位を指定します。

この変数は、OpenMP プログラムのシーケンシャル部分を実行するユーザープログラムやスレッドによって作成されるネイティブ・オペレーティング・システムのスレッドには影響ありません。

KMP_VERSION

0

プログラム実行中の OpenMP ランタイム・ライブラリーのバージョン情報の出力を有効 (1) または無効 (0) にします。

KMP_AFFINITY

 

ランタイム・ライブラリーを有効にして、プロセシング・ユニットにスレッドをバインドします。

詳細は、「スレッド・アフィニティー・インターフェイス」を参照してください。