概要: ストリーミング SIMD 拡張命令 2 の組み込み関数

このセクションでは、インテル(R) C++ コンパイラー内でストリーミング SIMD 拡張命令 (SSE) をサポートする、C++ 言語レベルの機能について説明します。これらの機能は、次の 2 種類に分類されます。

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浮動小数点移動操作の組み込み関数はありません。1 つのレジスターから別のレジストへデータを移動するには、A = B のように単に代入します。AB は移動操作のソースで対象レジスターです。

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SSE2 命令をサポートせず、MMX(R) テクノロジーをサポートするプロセッサーでは、sse2mmx.h エミュレーション・パックを使用して SSE2 命令をサポートすることができます。次のプロセッサーでは、sse2mmx.h ヘッダーファイルを使用することができます。

一部の組み込み関数は、2 つ以上の命令で実行するため、"複合組み込み関数" と呼ばれます。1 つの命令で実行する組み込み関数は "単一組み込み関数" と呼ばれます。

SSE2 の組み込み関数を使用してプログラムを作成する際は、SSE2 によって提供されるハードウェア機能をよく理解している必要があります。特に、次の 3 つの点に注意してください。

SSE2 の組み込み関数のプロトタイプは、ヘッダーファイル emmintrin.h 内にあります。

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IA-32 アーキテクチャー・ベースの組み込み関数に対して 1 つのヘッダーファイル ia32intrin.h を使用することもできます。