次の表は、デフォルトのツールをまとめたものです。
ツール | デフォルト | インテル(R) Fortran コンパイラーに同梱 |
---|---|---|
IA-32 およびインテル(R) (R) 64 アーキテクチャー・ベースのアプリケーションのアセンブラー |
MASM* (Windows*) |
X |
オペレーティング・システムのアセンブラー、as (Linux* および Mac OS* X) |
X |
|
IA-64 アーキテクチャー・ベースのアプリケーションのアセンブラー |
ias |
○ |
リンカー |
Microsoft* リンカー (Windows) |
X |
システムリンカー、ld(1) (Linux および Mac OS X) |
X |
前処理、コンパイル、アセンブリー、およびリンクに使用されるツールと場所は変更できます。
デフォルトでは、コンパイラーは、アセンブラーを呼び出さずに直接オブジェクト・ファイルを生成します。しかし、特定のアセンブリー入力ファイルを使用して、プロジェクトのその他の部分とリンクする必要がある場合は、それらのファイルに対してアセンブラーを使用できます。
32 ビットのアセンブラーを使用します。Windows では、MASM (Microsoft Macro Assembler) のバージョン 6.15 以上を使用して、コンパイラーで生成されたオブジェクト・ファイルとアセンブリー言語ファイルをリンクすることができます。
Windows の場合、Microsoft SDK で提供される MASM を使用します。Linux および Mac OS X では、オペレーティング・システムのアセンブラー as を使用します。
アセンブラーias を使用します。 次の例は、Fortran ファイルを、自由に変更できるアセンブリー言語ファイルにコンパイルします。アセンブラーはオブジェクト・ファイルを作成するために使用されます。
-S (Linux) または /asmfile:file.asm (Windows) オプションを使用してアセンブリー・コード・ファイルを生成します。
次の Linux および Mac OS X のコマンドは、アセンブリー・コード・ファイル file.s を生成します。
ifort -S -c file.f
次の Windows のコマンドは、アセンブリー・コード・ファイル file.asm を生成します。
ifort /asmfile:file /c file.f
生成されたファイルをアセンブルするために、IA-64 アーキテクチャーのアセンブラーを呼び出します。
(Linux)
ias -Nso -p32 -o file.o file.s
(Windows)
ias /Nso /p32 /ofile.obj file.asm
次のアセンブラー・オプションが使用されます。
Nso は、サインオンメッセージを抑止します。
p32 は、32 ビット要素を再配置が可能なデータ要素として定義できるようにします。下位互換性があります。
o オプションで指定されたファイルは、出力オブジェクト・ファイル名を示します。
上記の ias コマンドは、プロジェクトのオブジェクト・ファイルとリンクできるオブジェクト・ファイルを生成します。
Linux および Mac OS X では、コンパイラーはシステムリンカー ld(1) を呼び出して、オブジェクト・ファイルから実行ファイルを作成します。
Windows では、コンパイラーは Microsoft のリンカーである link を呼び出して、オブジェクト・ファイルから実行ファイルを作成します。リンカーは、環境変数 LIB で指定されたパスを検索し、ライブラリー・ファイルを見つけます。