入力ファイルの拡張子の理解

インテル(R) Fortran コンパイラーは、ファイル拡張子から各入力ファイルの種類を解釈します。

ファイル拡張子は、そのファイルがコンパイラーとリンカーのどちらに渡されるのかを決定します。ifort コマンドでは、次の形式のファイルが使用されます。

次に、最も一般的なファイル拡張子およびその解釈を示します。

ファイル名 ファイルの種類 処理

filename.a Linux* および Mac OS* X:
filename
.lib (Windows*)

オブジェクト・ライブラリー

リンカーに渡されます。

filename.f
filename.
for

filename.
ftn
 
filename.
i

Fortran の固定形式ソース

インテル(R) Fortran コンパイラーによってコンパイルされます。

filename.fpp
Linux では、次の大文字の拡張子を含むファイル名:.FPP、.F、.FOR、.FTN
 

Fortran の固定形式ソース

インテル(R) Fortran プリプロセッサー fpp によって自動的に前処理されてから、インテル(R) Fortran コンパイラーによってコンパイルされます。

filename.f90  
filename
.i90

Fortran の自由形式ソース

インテル(R) Fortran コンパイラーによってコンパイルされます。

filename.F90 (Linux および Mac OS X)

Fortran の自由形式ソース

インテル(R) Fortran プリプロセッサー fpp によって自動的に前処理されてから、インテル(R) Fortran コンパイラーによってコンパイルされます。

filename.s (Linux および Mac OS X) 
filename
.asm (Windows)

アセンブリー・ファイル

アセンブラーに渡されます。

filename.o (Linux および Mac OS X) 
filename
.obj (Windows)

コンパイル済みのオブジェクト・ファイル

リンカーに渡されます。

コマンドラインからコンパイルする場合、コンパイラーの設定ファイルを使用して、入力ライブラリーのデフォルト・ディレクトリーを指定できます。入力ファイル、一時ファイル、ライブラリー、アセンブラー、およびリンカー用の追加ディレクトリーを指定するには、出力ファイル名とディレクトリー名を指定するコンパイラー・オプションを使用します。