このトピックでは、makefile を使用してアプリケーションをコンパイルする方法を説明します。
さまざまなパスを持つ複数のファイルを指定し、この情報を繰り返しコンパイルできるようにするには、makefile を使用します。
Linux* OS および Mac OS* X:
makefile を使用して入力ファイルをコンパイルするには、/usr/bin と /usr/local/bin がパスになければなりません。
C シェルを使う場合は、.cshrc ファイルを編集して、次の行を追加します。
setenv PATH /usr/bin:/usr/local/bin:yourpath
その後、次のようにコンパイルができます。
make -f yourmakefile
-f は特定の makefile を指定する make コマンドのオプションです。
Windows* OS:
makefile を使用して入力ファイルをコンパイルするには、nmake コマンドを使用します。例えば、プロジェクトの名前が your_project.mak の場合には次のように入力します。
nmake /f your_project.mak FPP=ifort.exe LINK32=xilink.exe
nmake コマンドの引数は、次のとおりです。
/f |
特定の makefile です。 |
your_project.mak |
オブジェクト・ファイルおよび実行ファイルの生成に使用する makefile です。 |
FPP |
コンパイラーの起動に使用するコマンドです。このマクロ名は、makefile によって異なります。このコマンドはプリプロセッサーを起動します。 |
LINK32 |
使用するリンカーです。 |
nmake コマンドは、your_project.mak ファイルで指定されたオブジェクト・ファイル (.obj) および実行ファイル (.exe) を作成します。
/gen-dep (Windows* OS) または -gen-dep (Linux* OS および Mac OS* X) コンパイラー・オプションを使用して、コンパイル用のビルドの依存関係情報を生成します。これには、INCLUDE 文や USE 文でアクセスされる .mod ファイルを含むすべてのファイルのリストが含まれます。この出力結果を利用して、依存性が解決された適切な makefile を作成できます。
次に例を示します。次のようなコードを含むソースファイルを考えてみます。
module b include "gendep001b.inc" end module b program gendep001 use b a_global = b_global end
/gen-dep オプションまたは -gen-dep オプションを使用してソースをコンパイルすると、次の出力結果が生成されます。
b.mod : \ gendep001.f90 gendep001.obj : \ gendep001.f90 gendep001b.inc
この出力結果から、生成された b.mod ファイルはソースファイル gendep001.f90 に依存していることがわかります。同様に、生成された gendep001.obj ファイルは、gendpe001.f90 ファイルと gendep001b.inc ファイルに依存しています。
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