Microsoft* デバッガーでのコールスタックの表示

多くの場合、プログラムは例外が発生した場所で自動的に停止して、ソースコードと変数値を確認できるようになっています。エラーが I/O 文と関連する場合は、コールスタックを表示したほうが良いこともあります。

現在プログラムがどのルーチン階層で実行されているかを参照したい場合は、デバッガーでコールスタック (呼び出し履歴) ウィンドウを表示できます。例えば、プログラムのどの部分で例外が発生したかを特定したい場合に、このウィンドウを表示します。

コールスタックを表示する方法

  1. デバッグを開始してブレークポイントで停止します。

  2. [Debug (デバッグ)] > [Windows (ウィンドウ)] > [Call Stack (呼び出し履歴)] を選択します。

デバッガーでプログラムを実行している際に、処理できない致命的な I/O プログラミング・エラー (ファイル終了条件など) が発生することがあります。この場合、Fortran ランタイムシステムは自動的にデバッグイベントを呼び出して、プログラムの実行を停止するため、コールスタックを表示させることができます。

デバッグ中に、致命的な処理できない I/O エラーが発生すると、次の処理が行われます。

[OK] をクリックして情報ボックスを閉じます。

コールスタックの表示を参照すると、NTDLL と Fortran ランタイムシステムの画面の後に、エラーを引き起こした I/O 文を含む実際の Fortran ルーチンが表示されます。コールスタックで、Fortran ルーチンを選択し、[Locals (ローカル)] ウィンドウで Fortran コードと変数を表示します。緑色の矢印が、エラーを引き起こした I/O 文を指します。

この動作は、いずれもエラーメッセージとトレースバック情報が表示された後に起こります。エラーメッセージとトレースバック情報は出力ペインに表示されます。出力ペインを表示するには、統合開発環境をアイコン化 (最小化) するか、タスクバーで出力ペインのアイコンをクリックします。統合開発環境には [Call Stack (呼び出し履歴)] ウィンドウがあるため、スタックダンプを行う必要はありませんが、ファイル名を含むエラーメッセージを参照すると役立つでしょう。

関連情報

例外の場所を特定する方法および必要なコンパイラー・オプションについては、「ランタイムエラーの場所を特定する方法」を参照してください。

トレースバック情報の使用については、「トレースバック情報の使用」を参照してください。


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