構成の選択

構成には、プロジェクト内で作成する最終的なバイナリー出力ファイルを定義する設定が含まれています。また、ビルドするアプリケーションの種類や、アプリケーションを実行するプラットフォーム、ビルドで使用するツールの設定などが指定されています。

新しいプロジェクトを作成すると、Microsoft* 統合開発環境 (IDE) は次の構成を自動的に作成します。

「Debug」構成

デフォルトの「Debug」構成は、デバッグ情報を追加するためのプロジェクト・オプションが設定されています。最適化は行われません。アプリケーションをデバッグするには、プロジェクトを「Debug」構成でビルドする必要があります。

「Release (Retail)」構成

「Release」構成にはデバッグ情報は含まれません が、ユーザーが選択した最適化は行われます。

複数の構成を使用することで、開発の基本となるソースコードの一貫性を維持しながら、プロジェクトの範囲を拡大することができます。デフォルトの構成は、「Debug」構成です。構成を追加、変更、または削除するには、メインメニューから [Build (ビルド)] > [Configuration Manager (構成マネージャ)] を選択するか、メイン・メニュー・バーのドロップダウン・リストを使用します。複数の構成を同時にアクティブにすることはできません。構成は、ソリューション全体、またはソリューション内の特定のプロジェクト用に使用することができます。

プロジェクトをビルドすると、現在選択されている構成が次のようにビルドされます。

(出力ディレクトリーは、[Project (プロジェクト)] > [Properties (プロパティ)] で表示されるウィンドウの [General (全般)] カテゴリーで変更することができます)

構成には次の特性があります。

「Debug」構成と「Release」構成は、通常は同じソースファイルを使用しますが、プロジェクト設定に関する情報は一般的に異なります。例えば、デフォルトの「Debug」構成は完全なデバッグ情報を提供し、最適化を行わないのに対し、デフォルトの「Release」構成は最小限のデバッグ情報を提供し、すべての最適化を行います。

新しい構成をプロジェクト内に定義することもできます。新しく作成する構成では、プロジェクト内の既存のソースファイルや、既存のプロジェクト設定、または既存の構成のその他の特性をコピーして使用することができます。ただし、既存の構成の (構成の種類を除く) 特性や内容を一切使用しない構成を新規作成することもできます。

プラットフォーム・タイプ

プラットフォーム・タイプは、コンパイラーがソースファイルに対して使用するオプションや、リンカーが使用するプラットフォーム固有のライブラリー、既定の定数など、特定のプラットフォームで必要なオプションを設定します。

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