Microsoft* Visual Studio* IDE でのガイド付き自動並列化の使用

ガイド付き自動並列化 (GAP) 機能は、並列化を行える可能性のあるシリアルコードの部分を特定するのに役立ちます。GAP を使用した解析を有効にすると、コンパイラーは、自動並列化とベクトル化によって効率性を向上できるコード部分をアドバイスします。

プロジェクトでの解析の実行

複数の方法で Microsoft* Visual Studio* IDE から解析を開始できます。

自動並列化のアドバイスを受けるには、特定のプロパティー・ページの設定が正しいことを確認してください。[Project (プロジェクト)] > [Properties (プロパティー)] > [Fortran] > [Optimization (最適化)] を選択して、[Parallelization (並列化)] プロパティー・ページを使用して自動並列化による最適化を有効にします。また、最適化レベルを -O2 (デフォルト設定) 以上に設定する必要があります。これを行うには、[Project (プロジェクト)] > [Properties (プロパティー)] > [Fortran] > [Optimization (最適化)] を選択して、[Optimization (最適化)] プロパティー・ページを使用します。

さまざまなガイド付き自動並列化設定を併用できます。次のシナリオを考えてみてください。

シナリオ: プロパティー・ページの GAP 解析が [Enabled (有効)] に設定されている。

結果: 通常のプロジェクト・ビルドが実行されるときには、常に解析がプロジェクトに対して行われます。プロパティー・ページで指定されたその他の解析設定が使用されます。[Tools (ツール)] > [Options (オプション)] の解析設定は無視されます。

シナリオ: プロパティー・ページの GAP 解析設定が無効に設定されていて、GAP の実行は [Tools (ツール)] メニューから選択する。

結果: 解析はこの実行でのみ行われます。この解析のデフォルト値は [Tools (ツール)] > [Options (オプション)] から取得され、ダイアログボックスで上書きできます。プロパティー・ページで指定されたオプションも使用されますが、指定された任意の解析オプションで上書きされます。

シナリオ: プロパティー・ページの GAP 解析設定が [Disabled (無効)] に設定されていて、GAP オプションは [Tools (ツール)] > [Options (オプション)] で設定する。

結果: [Tools (ツール)] メニューから明示的に解析を実行しない限り、解析は行われません。

ファイル上またはファイル内での解析の実行

右クリックで表示される [Guided Auto Parallelism (ガイド付き自動並列化)] コンテキスト・メニュー項目を使用して、次のものを解析できます。

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