インテル® C++ コンパイラー XE 13.1 ユーザー・リファレンス・ガイド

Yu

プリコンパイル済みヘッダーファイルを使用するようにコンパイラーに指示します。

IDE オプション

Windows*: [Precompiled Headers (プリコンパイル済みヘッダー)] > [Precompiled Header (プリコンパイル済みヘッダー)] (VS 2010)

[Language (言語)] > [Create/Use Precompiled Header (プリコンパイル済みヘッダーの作成/使用)] (VS 2008)

Linux*: なし

OS X*: なし

アーキテクチャー

すべて

構文

Linux* および OS X*:

なし

Windows*:

/Yu[filename]

引数

filename

#include プリプロセッサー宣言子を使用したソースファイルに含まれている C/C++ ヘッダーファイルの名前。

デフォルト

オフ

コンパイラーは、指示がない限り、プリコンパイル済みヘッダーファイルを使用しません。

説明

このオプションは、プリコンパイル済みヘッダー (PCH) ファイルを使用するようにコンパイラーに指示します。

すべてのソースファイルが同じ .pchi ファイルを使用している場合は複数のソースファイルをサポートします。

コンパイラーは、ヘッダーファイルの前にあるすべてのコードをプリコンパイル済みとして扱います。 ヘッダーファイルに関連付けられた #include 宣言子を超えたところまで省略し、PCH ファイルに含まれているコードを使用します。その後 filename の後のすべのコードをコンパイルします。

filename を指定しない場合は、コンパイラーはソースファイルの名前に基づいて PCH を使用します。/Fp オプションを指定して場合は、そのオプションで指定された PCH を使用します。

このオプションが指定されると、コンパイラーは指定されたファイルの #include 文の前の宣言を含むすべてのテキストを無視します。

このオプションは、/Yc オプションと同時に使用することはできません。

代替オプション

なし

次のコマンドラインについて考えてみます。

icl /c /Yuheader.h bar.cpp

この場合、使用される PCH ファイルは "header.pchi" です。

次のコマンドラインではファイル名が指定されていません。

icl /Yu bar.cpp

この場合、使用される PCH ファイルは "bar.pchi" です。

次のコマンドラインではファイル名が指定されていませんが、/Fp オプションが指定されています。

icl /Yu /Fpprecomp bar.cpp

この場合、使用される PCH ファイルは "precomp.pchi" です。

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