インテル® C++ コンパイラー XE 13.1 ユーザー・リファレンス・ガイド

シリアル化

キーワードには対応するシリアル・セマンティクスが用意されています。つまり、すべてのインテル® Cilk™ Plus プログラムには、並列化する前の C/C++ プログラムがあります。このような C/C++ プログラムをシリアル・セマンティクスで実行することをシリアル化と呼びます。 シリアル化は、インテル® Cilk™ Plus プログラムをデバッグする場合に役立ちます。

シリアル化の方法

ヘッダーファイル cilk_stub.h には、インテル® Cilk™ Plus のキーワードとライブラリーの呼び出しをシリアル形式に再定義するマクロが含まれています。 シリアル化するには、cilk/cilk_stub.h をほかのヘッダーファイルよりも前にインクルードします。

Linux* および OS X*:

インテル® コンパイラーには、シリアル化を行うためのコマンドライン・オプションが用意されています。次の 2 つのオプションは、同じ効果があります。

-cilk-serialize

-include cilk/cilk_stub.h

例えば、レデューサー reducer.cpp (インテル® Cilk™ Plus キーワードを含む) をシリアル化するには、次のコマンドラインを入力します。

icc -O2 -cilk-serialize -o reducer_serial reducer.cpp

Windows*:

インテル® コンパイラーには、シリアル化を行うためのコマンドライン・オプションが用意されています。次の 2 つのオプションは、同じ効果があります。

/Qcilk-serialize

/FI cilk/cilk_stub.h

例えば、レデューサー reducer.cpp (インテル® Cilk™ Plus キーワードを含む) をシリアル化するには、次のコマンドラインを入力します。

icl /O2 /Qcilk-serialize reducer.cpp


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