インテル® C++ コンパイラー XE 13.1 ユーザー・リファレンス・ガイド
MMX® テクノロジー命令では、次の機能を使用します。
新しいレジスター – 最大 128 ビットのパックドデータの最適な SIMD (single-instruction multiple data) 処理が可能です。
新しいデータ型 – 最大 16 要素のデータを 1 つのレジスターにパックできます。
MMX® 命令は、8 個の 64 ビット・レジスター (mm0 ~ mm7) を使用します。これらのレジスターは、浮動小数点スタックレジスターに別名を付けて使用されます。
各レジスターは複数のデータ要素を保持できるため、プロセッサーは複数のデータ要素を同時に処理できます。このような処理方法は、SIMD (Single Instruction Multiple Data) 処理と呼ばれます。
新しい拡張命令セットのそれぞれの計算命令とデータ操作命令について、その命令を直接実装する C 組込み関数が用意されています。これにより、プログラマーは、レジスターの管理とアセンブリー言語のプログラミングを行う必要がなくなります。また、コンパイラーは、命令のスケジューリングを最適化して、実行ファイルの処理速度を上げることができます。