インテル® C++ コンパイラー XE 13.1 ユーザー・リファレンス・ガイド
レデューサー・ライブラリーには、次の表に示すレデューサーが含まれています、
それぞれのレデューサーの説明は、対応するヘッダーファイルの説明欄にあります。
次の表の 2 つ目の列は各レデューサーの単位元を示し、3 つ目の列は更新操作 (複数の場合あり) を示します。
レデューサー/ヘッダーファイル |
単位元要素 |
更新操作 |
説明 |
---|---|---|---|
reducer_list_append <cilk/reducer_list.h> |
空のリスト |
push_back() |
要素を後ろに追加してリストを作成します。 |
reducer_list_prepend <cilk/reducer_list.h> |
空のリスト |
push_front() |
要素を前に追加してリストを作成します。 |
reducer_max <cilk/reducer_max.h> |
(暗黙) |
calc_max cilk::max_of |
値のセットから最大値を検索します。 |
reducer_max_index <cilk/reducer_max.h> |
(暗黙) |
calc_max cilk::max_of |
値のセットから最大値と最大値を含む要素のインデックスを検索します。 |
reducer_min <cilk/reducer_min.h> |
(暗黙) |
calc_min cilk::min_of |
値のセットから最小値を検索します。 |
reducer_min_index <cilk/reducer_min.h> |
(暗黙) |
calc_min cilk::min_of |
値のセットから最小値と最小値を含む要素のインデックスを検索します。 |
reducer_opadd <cilk/reducer_opadd.h> |
0 |
+、+=、++、-、-=、-- |
合計を計算します。 |
reducer_opand <cilk/reducer_opand.h> |
~0 |
&、&= |
ビット単位の AND (論理積) 演算を実行します。 |
reducer_opor <cilk/reducer_opor.h> |
0 |
|、|= |
ビット単位の OR (論理和) 演算を実行します。 |
reducer_opxor <cilk/reducer_opxor.h> |
0 |
^、^= |
ビット単位の XOR (排他的論理和) 演算を実行します。 |
reducer_ostream <cilk/reducer_ostream.h> |
空の文字列 |
<< |
並列で書き込み可能な出力ストリームを提供します。出力ストリームで一貫した順序を保持するために、現在の位置よりも左に保留中の出力がなくなるまでレデューサー・クラスで出力がバッファーされます。これにより、常に、対応するシリアルプログラムで生成される出力と同じ順序で出力されます。 |
reducer_basic_string <cilk/reducer_string.h> |
空の文字列 |
+=、append |
最後に追加する (append) 操作または += 操作を使用して文字列を作成します。内部的には、コピーとメモリー・フラグメントを抑えるために、文字列は部分文字列のリストとして保持されます。get_value() が呼び出されると、部分文字列は 1 つの文字列にまとめられます。 |
reducer_string <cilk/reducer_string.h> |
空の文字列 |
+=、append |
reducer_basic_string <char> の省略形です。 |
reducer_wstring <cilk/reducer_string.h> |
空の文字列 |
+=、append |
reducer_basic_string <wchar_t> の省略形です。 |