インテル® C++ コンパイラー XE 13.1 ユーザー・リファレンス・ガイド
ガイド付き自動並列化 (GAP) 機能は、並列化を行える可能性のあるシリアルコードの部分を特定するのに役立ちます。GAP を使用した解析を有効にすると、コンパイラーは、自動並列化とベクトル化によって効率性を向上できるコード部分をアドバイスします。
Eclipse* IDE で解析を開始するには、次の操作を行います。
現在のプロジェクトの 1 回限りの解析を行います。[Intel Tools (インテル・ツール)] > [Guided Auto Parallelism (ガイド付き自動並列化)] > [Quick Analysis (クイック解析)] を選択します。
[Intel Tools (インテル・ツール)] メニューは、メイン・メニュー・バーの [Project (プロジェクト)] またはプロジェクトのコンテキストから表示できます。
デフォルト設定は、[Intel Guided Auto Parallelism Preferences (インテルのガイド付き自動並列化設定)] で定義されます。 GAP 設定ページにアクセスするには、[Window (ウィンドウ)] > [Preferences (設定)] > [C/C++] > [Intel Guided Auto Parallelism (インテルのガイド付き自動並列化設定)] を選択します。
通常のプロジェクト・ビルドの一部として解析を実行します。
[Project (プロジェクト)] > [Properties (プロパティー)] > [C/C++ Build (C/C++ ビルド)] > [Settings (設定)] > [Compilation Diagnostics (コンパイル診断)] を選択し、[Enable Guided Auto Parallelism Analysis (ガイド付き自動並列化の解析を有効にする)] ドロップダウン・メニューからいずれかの値を選択して、解析を有効にします。 このモードでは、プロパティー・ページで利用可能なその他の GAP 関連設定を優先するため、[Intel Guided Auto Parallelism Preferences (インテルのガイド付き自動並列化設定)] の GAP 関連の設定は無視されます。
アドバイスを受けるには、自動並列化が有効で、最適化レベルが -O2 (デフォルト設定) 以上に設定されていることを確認してください。 自動並列化を有効にするには、[Project (プロジェクト)] > [Properties (プロパティー)] > [C/C++ Build Settings (C++ ビルド設定)] > [Optimization (最適化)] を選択して、[Parallelization (並列化)] プロパティー・ページを使用します。 最適化レベルを設定するには、[Project (プロジェクト)] > [Properties (プロパティー)] > [C/C++ Build (C/C++ ビルド)] > [Settings (設定)] > [General (全般)] を選択します。
[Guided Auto Parallelism (ガイド付き自動並列化)] コンテキスト・メニューから次のものを解析できます。
単一ファイル: ファイルを選択して、右クリックします。
関数: 関数スコープ内で右クリックします。
行範囲: 解析する 1 行または複数行を選択して、右クリックします。
Eclipse* は、強調表示された選択項目に対応する行番号やルーチン名のパラメーターをコンパイラーに渡します。
プロジェクト、フォルダー、ファイル、または任意の組み合わせを選択できます。
さまざまなガイド付き自動並列化設定を併用できます。次のシナリオを考えてみてください。
シナリオ: プロパティー・ページの GAP 解析が [Enabled (有効)] に設定されている。 |
結果: 通常のプロジェクト・ビルド中にプロジェクトの解析が行われます。プロパティー・ページで [Analysis (解析)] 設定を定義すると、コンパイラーは、[Intel Guided Auto Parallelism Preferences (インテルのガイド付き自動並列化設定)] の解析設定を無視します。 |
シナリオ: プロパティー・ページの GAP 解析設定は [Disabled (無効)] に設定されていて、GAP の実行は [Intel Tools (インテル・ツール)] メニューから選択する。 |
結果: 解析は 1 回のビルドでのみ行われます。この解析のデフォルト値は [Intel Guided Auto Parallelism Preferences (インテルのガイド付き自動並列化の設定)] から取得され、ダイアログボックスで上書きできます。プロパティー・ページで指定されたオプションも使用されますが、指定された任意の解析オプションで上書きされます。 |
シナリオ: プロパティー・ページの GAP 解析設定は [Disabled (無効)] に設定されていて、GAP オプションは [Intel Guided Auto Parallelism Preferences (インテルのガイド付き自動並列化の設定)] で設定する。 |
結果: [Intel Tools (インテル・ツール)] メニューから明示的に解析を選択しない限り、解析は行われません。 |