インテル® C++ コンパイラー XE 13.1 ユーザー・リファレンス・ガイド
組込み関数は、アセンブリー・コードの関数で、アセンブリー命令の代わりに C++ 関数呼び出しと変数を使用できます。
組込み関数はインライン展開され、関数呼び出しのオーバーヘッドを減少します。インライン・アセンブリーと同様の利点を提供する組込み関数は、コードの読みやすさを向上し、命令スケジューリングを支援し、デバッグの労力を軽減するのに役立ちます。
組込み関数によって、C および C++ 言語の標準的な構文では生成できない命令を利用できます。
インテル® C++ コンパイラーでは、組込み関数を使用して、アセンブリー命令を簡単に実装することができます。次の命令用の組込み関数が提供されています。
SVML (Short Vector Mathematical Library) 組込み関数については、このリファレンスで説明します。svml ライブラリーの多くのルーチンは、互換マイクロプロセッサーよりもインテル製マイクロプロセッサーでより高度に最適化されます。
インテル® C++ コンパイラーは、Microsoft* Visual Studio* 2008 の組込み関数 (x86 および x64 アーキテクチャー) をサポートしています。Microsoft* の組込み関数の詳細は、http://msdn2.microsoft.com/en-us/library/26td21ds.aspx (英語) を参照してください。
すべてのインテル® プロセッサーで組込み関数がすべてサポートされているわけではないことに注意してください。インテル® プロセッサーでサポートされている組込み関数の詳細は、http://processorfinder.intel.com (英語) を参照してください。
プロセッサー・スペック・ファインダー・ツールで、すべてのプロセッサー・ドキュメントと、各プロセッサーによりサポートされている組込み関数を含む機能をリストしたデーターシートにアクセスできます。