インテル® Fortran コンパイラー XE 13.1 ユーザー・リファレンス・ガイド
インテル® Fortran コンパイラーには、次の算術ライブラリーが含まれています。
ライブラリー名 |
説明 |
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libimf.a (Linux* および OS X* ) |
インテル提供の算術ライブラリー。これは、gcc* により提供されている算術ライブラリー libm.a への追加ライブラリーです。 両方のライブラリーともデフォルトでリンクされます。これは、GNU* 算術ライブラリーによりサポートされるいくつかの算術関数が、インテルの算術ライブラリーでは利用できないためです。このリンク処理により GNU ユーザーは ifort の使用時にすべての関数を利用できるようになり、サポートされている場合にはインテルの最適化バージョンが有効になります。 libimf.a は、libm.a の前にリンクされます。 最初に libm.a をリンクすると、使用される算術関数のバージョンが変更されます。 libimf ライブラリーの多くのルーチンは、互換マイクロプロセッサーよりもインテル製マイクロプロセッサーでより高度に最適化されます。 |
libm.lib (スタティック・ライブラリー) と libmmd.dll (DLL バージョン) (Windows*) |
インテル提供の算術ライブラリー。 libm ライブラリーの多くのルーチンは、互換マイクロプロセッサーよりもインテル製マイクロプロセッサーでより高度に最適化されます。 |
インテル® マス・カーネル・ライブラリー (インテル® MKL) |
ベクトルと行列でさまざまな演算を行う Fortran ルーチンと関数の算術ライブラリー。ライブラリーには、高速フーリエ変換 (fft) 関数やベクトル演算関数およびベクトル統計関数が含まれています。 |
IMSL* Fortran 数値計算ライブラリー (Windows*) |
インテル® Visual Fortran 製品の特定のエディションでのみ提供されるライブラリー。IMSL ライブラリーは、ビジュアル開発環境およびコマンドライン開発環境から利用できる数値/統計関数群です。を参照してください。 |
インテル® コンパイラーは、互換マイクロプロセッサー向けには、インテル製マイクロプロセッサー向けと同等レベルの最適化が行われない可能性があります。これには、インテル® ストリーミング SIMD 拡張命令 2 (インテル® SSE2)、インテル® ストリーミング SIMD 拡張命令 3 (インテル® SSE3)、ストリーミング SIMD 拡張命令 3 補足命令 (SSSE3) 命令セットに関連する最適化およびその他の最適化が含まれます。インテルでは、インテル製ではないマイクロプロセッサーに対して、最適化の提供、機能、効果を保証していません。本製品のマイクロプロセッサー固有の最適化は、インテル製マイクロプロセッサーでの使用を目的としています。インテル® マイクロアーキテクチャーに非固有の特定の最適化は、インテル製マイクロプロセッサー向けに予約されています。この注意事項の適用対象である特定の命令セットの詳細は、該当する製品のユーザー・リファレンス・ガイドを参照してください。 改訂 #20110804 |