インテル® Fortran コンパイラー XE 13.1 ユーザー・リファレンス・ガイド
コンパイルを行うホスト・プロセッサーで利用可能な最上位の命令セット向けのコードを生成するようにコンパイラーに指示します。
Windows*: [Optimization (最適化)] > [Use Intel® Processor Extensions (指定された命令セットの専用コード生成)]
[Optimization (最適化)] > [Use Intel® Processor Extensions (インテル® プロセッサー拡張コードの使用)]
Linux*: なし
OS X*: [Optimization (最適化)] > [Use Intel® Processor Extensions (指定された命令セットの専用コード生成)]
Windows* システム: なし |
Windows* システムでは、/Qx と /arch のどちらも指定されない場合、デフォルトは /arch:SSE2 です。 Linux* システムでは、-x と -m のどちらも指定されていない場合、デフォルトは -msse2 です。 |
このオプションは、コンパイルを行うホスト・プロセッサーで利用可能な最上位の命令セット向けのコードを生成するようにコンパイラーに指示します。
このコンパイラー・オプションで生成される命令は、コンパイルを行うホスト・プロセッサーによって異なります。
次の表では、-xHost オプション (Linux* および OS X*) または /QxHost オプション (Windows*) を指定した場合の効果と、出力される実行ファイルがホスト・プロセッサーとは異なるプロセッサーで実行できるかどうかを示します。
ホスト・プロセッサーの命令セット |
-xHost または /QxHost コンパイラー・オプションが指定された場合の効果 |
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インテル® AVX2
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インテル® プロセッサー上でコンパイルする場合: -xCORE-AVX2 (Linux* および OS X*) または /QxCORE-AVX2 (Windows*) に相当します。生成された実行ファイルは、インテル以外のプロセッサーと、インテル® AVX2 命令をサポートしていないインテル® プロセッサー上では動作しません。 インテル以外のプロセッサー上でコンパイルする場合: -march=core-avx2 オプション (Linux* および OS X*) または /arch:CORE-AVX2 オプション (Windows*) に相当します。生成された実行ファイルは、インテル® AVX2 命令以上をサポートするインテル® プロセッサーおよびインテル以外のプロセッサーで動作します。 インテル® AVX2 命令をサポートしていないランタイム・プロセッサーでは、ランタイムエラーが発生することがあります。 |
インテル® AVX |
インテル® プロセッサー上でコンパイルする場合: -xAVX (Linux* および OS X*) または /QxAVX (Windows*) に相当します。生成された実行ファイルは、インテル以外のプロセッサーと、インテル® AVX 命令をサポートしていないインテル® プロセッサー上では動作しません。 インテル以外のプロセッサー上でコンパイルする場合: -mavx オプション (Linux* および OS X*) または /arch:AVX オプション (Windows*) に相当します。生成された実行ファイルは、インテル® AVX 命令以上をサポートするインテル® プロセッサーおよびインテル以外のプロセッサーで動作します。 インテル® AVX 命令をサポートしていないランタイム・プロセッサーでは、ランタイムエラーが発生することがあります。 |
インテル® SSE4.2 |
インテル® プロセッサー上でコンパイルする場合: -xSSE4.2 (Linux* および OS X*) または /QxSSE4.2 (Windows*) に相当します。 生成された実行ファイルは、インテル以外のプロセッサーと、インテル® SSE4.2 命令をサポートしていないインテル® プロセッサー上では動作しません。 インテル以外のプロセッサー上でコンパイルする場合: -msse4.2 オプション (Linux* および OS X*) または /arch:SSE4.2 オプション (Windows*) に相当します。 生成された実行ファイルは、インテル® SSE4.2 命令以上をサポートするインテル® プロセッサーおよびインテル以外のプロセッサーで動作します。 インテル® SSE4.2 命令をサポートしていないランタイム・プロセッサーでは、ランタイムエラーが発生することがあります。 |
インテル® SSE4.1 |
インテル® プロセッサー上でコンパイルする場合: -xSSE4.1 (Linux* および OS X*) または /QxSSE4.1 (Windows*) に相当します。 生成された実行ファイルは、インテル以外のプロセッサーと、インテル® SSE4.1 命令をサポートしていないインテル® プロセッサー上では動作しません。 インテル以外のプロセッサー上でコンパイルする場合: -msse4.1 オプション (Linux* および OS X*) または /arch:SSE4.1 オプション (Windows*) に相当します。 生成された実行ファイルは、インテル® SSE4.1 命令以上をサポートするインテル® プロセッサーおよびインテル以外のプロセッサーで動作します。 インテル® SSE4.1 命令をサポートしていないランタイム・プロセッサーでは、ランタイムエラーが発生することがあります。 |
インテル® SSSE3 |
インテル® プロセッサー上でコンパイルする場合: -xSSSE3 (Linux* および OS X*) または /QxSSSE3 (Windows*) に相当します。 生成された実行ファイルは、インテル以外のプロセッサーと、インテル® SSSE3 命令をサポートしていないインテル® プロセッサー上では動作しません。 インテル以外のプロセッサー上でコンパイルする場合: -mssse3 オプション (Linux* および OS X*) または /arch:SSSE3 オプション (Windows*) に相当します。 生成された実行ファイルは、インテル® SSSE3 命令以上をサポートするインテル® プロセッサーおよびインテル以外のプロセッサーで動作します。 インテル® SSSE3 命令をサポートしていないランタイム・プロセッサーでは、ランタイムエラーが発生することがあります。 |
インテル® SSE3 |
インテル® プロセッサー上でコンパイルする場合: -xSSE3 (Linux* および OS X*) または /QxSSE3 (Windows*) に相当します。 生成された実行ファイルは、インテル以外のプロセッサーと、インテル® SSE3 命令をサポートしていないインテル® プロセッサー上では動作しません。 インテル以外のプロセッサー上でコンパイルする場合: -msse3 オプション (Linux* および OS X*) または /arch:SSE3 オプション (Windows*) に相当します。 生成された実行ファイルは、インテル® SSE3 命令以上をサポートするインテル® プロセッサーおよびインテル以外のプロセッサーで動作します。 インテル® SSE3 命令をサポートしていないランタイム・プロセッサーでは、ランタイムエラーの警告が発生することがあります。 |
インテル® SSE2 |
インテル® プロセッサーまたはインテル以外のプロセッサー上でコンパイルする場合: -msse2 (Linux* および OS X*) または /arch:SSE2 (Windows*) に相当します。 生成された実行ファイルは、インテル® SSE2 命令以上をサポートするインテル® プロセッサーおよびインテル以外のプロセッサーで動作します。 インテル® SSE2 命令をサポートしていないランタイム・プロセッサーでは、ランタイムエラーが発生することがあります。 |
-x オプション (Linux* および OS X*) および /Qx オプション (Windows*) の詳細は、オプションの説明を参照してください。
インテル® コンパイラーは、互換マイクロプロセッサー向けには、インテル製マイクロプロセッサー向けと同等レベルの最適化が行われない可能性があります。これには、インテル® ストリーミング SIMD 拡張命令 2 (インテル® SSE2)、インテル® ストリーミング SIMD 拡張命令 3 (インテル® SSE3)、ストリーミング SIMD 拡張命令 3 補足命令 (SSSE3) 命令セットに関連する最適化およびその他の最適化が含まれます。インテルでは、インテル製ではないマイクロプロセッサーに対して、最適化の提供、機能、効果を保証していません。本製品のマイクロプロセッサー固有の最適化は、インテル製マイクロプロセッサーでの使用を目的としています。インテル® マイクロアーキテクチャーに非固有の特定の最適化は、インテル製マイクロプロセッサー向けに予約されています。この注意事項の適用対象である特定の命令セットの詳細は、該当する製品のユーザー・リファレンス・ガイドを参照してください。 改訂 #20110804 |