インテル® Fortran コンパイラー XE 13.1 ユーザー・リファレンス・ガイド

fast-transcendentals、Qfast-transcendentals

超越関数への呼び出しを、より高速で精度が少し低いものに置換します。

IDE オプション

なし

アーキテクチャー

すべて

構文

Linux* および OS X*:

-fast-transcendentals

-no-fast-transcendentals

Windows*:

/Qfast-transcendentals

/Qfast-transcendentals-

引数

なし

デフォルト

-fp-model (Linux* および OS X*) または /fp (Windows*) の設定により異なります。

-[no-]fast-transcendentals または /Qfast-transcendentals[-] オプションを指定しない場合:

  • -fp-model fast または /fp:fast が指定されている場合や有効な場合、デフォルトはオンです。

  • -fp-model または /fp に安全な設定 ("precise"、"source" など) が指定されている場合、デフォルトはオフです。

説明

このオプションは、超越関数への呼び出しを、より高速で精度が少し低いものに置換します。

超越関数における特定の最適化を行うようにコンパイラーに指示します。例えば、ループの正弦への各呼び出しを、精度が少し低いベクトル化した正弦ライブラリー・ルーチンの呼び出しに置換します。

このオプションは、明示的な SVML (Short Vector Math Library) 組込み関数には影響しません。標準算術ライブラリー・ルーチンのスカラー呼び出しにのみ影響があります。

–fast-transcendentals オプションは –fp-model strict とともに使用することはできません。また、/Qfast-transcendentals オプションを /fp:strict オプションととともに使用することはできません。

次のいずれも指定されない場合、このオプションは、算術ライブラリー関数の結果における相対誤差の最大限許容値を定義します (max-error)。

このオプションは、インテル® プロセッサーにのみ適用される追加の最適化を有効にします。

最適化に関する注意事項

インテル® コンパイラーは、互換マイクロプロセッサー向けには、インテル製マイクロプロセッサー向けと同等レベルの最適化が行われない可能性があります。これには、インテル® ストリーミング SIMD 拡張命令 2 (インテル® SSE2)、インテル® ストリーミング SIMD 拡張命令 3 (インテル® SSE3)、ストリーミング SIMD 拡張命令 3 補足命令 (SSSE3) 命令セットに関連する最適化およびその他の最適化が含まれます。インテルでは、インテル製ではないマイクロプロセッサーに対して、最適化の提供、機能、効果を保証していません。本製品のマイクロプロセッサー固有の最適化は、インテル製マイクロプロセッサーでの使用を目的としています。インテル® マイクロアーキテクチャーに非固有の特定の最適化は、インテル製マイクロプロセッサー向けに予約されています。この注意事項の適用対象である特定の命令セットの詳細は、該当する製品のユーザー・リファレンス・ガイドを参照してください。

改訂 #20110804

代替オプション

なし

関連情報


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