インテル® Fortran コンパイラー 14.0 ユーザー・リファレンス・ガイド
次の説明は、Microsoft* Visual Studio* 2010 および 2008 の Fortran を対象としています。
Microsoft* Visual Studio* 統合開発環境 (IDE) のソリューション は、1 つ以上のプロジェクトで構成されています。 1 つのソリューションには、複数のプロジェクトを含めることができます。例えば、異なる演算を行う複数の Fortran アプリケーションが、同じリサーチ・アプリケーションに関連している場合、すべてのプロジェクトを 1 つのソリューションとして保存することができます。IDE はソリューション・ファイル (.sln) のほかに、IDE の構成を格納したソリューション・ユーザー・オプション (.suo) ファイルを作成します。
次の表は、Visual Studio* によって新しいプロジェクトで作成されるファイルを示しています。
ファイル |
拡張子 |
説明 |
---|---|---|
プロジェクト・ソリューション・ファイル |
.sln |
ソリューション内のプロジェクトとアイテム、および保存場所などのソリューション情報が含まれています。 |
プロジェクト・ファイル |
.vfproj .vcproj .icproj |
1 つのプロジェクトまたはサブプロジェクトをビルドするために使用する情報が含まれています。 |
ソリューション・オプション・ファイル |
.suo |
設定したソリューションの IDE 構成が含まれています。 |
これらのファイルをテキストエディターから直接編集することはできません。
Compaq* Visual Fortran 6.0 プロジェクトまたはインテル® Visual Fortran 7.x プロジェクトを Visual Studio* で開く前に、「プロジェクトの変換」で説明されているガイドラインを確認してください。
各プロジェクトでは、ソースファイルのビルドで使用する構成を 1 つまたは複数指定することができます。構成は、ビルドするアプリケーションの種類、アプリケーションを実行するプラットフォーム、ビルドで使用するツールの設定などの情報を指定します。複数の構成を使用することで、開発の基本となるソースコードの一貫性を維持しながら、プロジェクトの範囲を拡大することができます。
新しいプロジェクトを作成すると、Visual Studio* は「Debug」構成と「Release」 (「Retail」としても知られています) 構成を自動的に作成します。 デフォルトの構成は、「Debug」構成です。 現在の構成を指定するには、[Build (ビルド)] メニューから [Configuration Manager (構成マネージャ)] を選択します。
[Project (プロジェクト)] > [Properties (プロパティ)] を選択して開くダイアログボックスでは、次のいずれかに対してビルドオプションを指定することができます。
すべての構成 (プロジェクト全体)
プロジェクトの構成 (構成ごと)
特定のファイル (ファイルごと)
例えば、すべての構成に対して特定のコンパイラー最適化オプションを指定し、特定の構成または特定のファイルに対してはそれらのオプションを無効にすることができます。
プロジェクトに含まれるファイル、プロジェクトがビルドする構成、およびこれらの構成用ツールの設定を指定した後は、[Build (ビルド)] メニューのコマンドを使用してプロジェクトをビルドすることができます。
マルチプロジェクト・ソリューションの場合は、EXE プロジェクトがスタートアップ・プロジェクト ([Solution Explorer (ソリューション エクスプローラ)] に太字で表示される) に設定されていなければなりません。 そうでない場合は、プロジェクトを右クリックして、[Set as startup project (スタートアップ・プロジェクトに設定)] を選択します。