インテル® Fortran コンパイラー 14.0 ユーザー・リファレンス・ガイド

設定ファイルの使用

コマンドラインへ入力する項目は、設定ファイルを使用してその入力作業を自動化することにより、コマンドライン・オプションの入力時間を短縮することができます。設定ファイルは、インテル® Fortran コンパイラーを実行するたびに自動的に処理されます。 設定ファイルには、任意の有効なコマンドライン・オプションを挿入できます。コンパイラーは、設定ファイルに記述されたオプションを上から順番に処理し、次に、コンパイラーの起動時に指定されたコマンドライン・オプションを処理します。

設定ファイルに記述されたオプションは、コンパイラーを実行するたびに使用されます。ほかのプロジェクトで、異なるオプションを使用する必要がある場合は、応答ファイルを使用してください。

設定ファイルの例

デフォルトの設定ファイル ifort.cfg は、コンパイラーの実行ファイルと同じディレクトリーにあります。 ほかの設定ファイルを使用する場合は、IFORTCFG 環境変数を使用して、その設定ファイルの場所を指定します。

コンパイラーに異なる設定ファイルを使用するように指示すると、システムの設定ファイルは無視されます。

次に、基本的な設定ファイルの例を示します。シャープ記号 (#) は、その行がコメント行であることを示します。

Linux* および OS X* の例:

## サンプル ifort.cfg ファイル
## プリプロセッサー・マクロ MY_PROJECT を定義します。
-DMY_PROJECT

## 長いソースファイルを設定します。
-extend_source

## 最大浮動小数点値の仮数部の精度を設定します。
-pc80

Windows* の例:

この例では、コンパイラーは設定ファイルを読み込んで、コンパイラーを実行するたびにコマンドラインで指定した任意のオプションとともに I オプションを起動します。

## サンプル ifort.cfg ファイル
## プリプロセッサー・マクロ MY_PROJECT を定義します。
/DMY_PROJECT

## 長いソースファイルを設定します。
/extend_source

## 最大浮動小数点値の仮数部の精度を設定します。
/Qpc80

## インクルード・ファイルの検索でデフォルトのディレクトリーの前に
## 検索する追加のディレクトリー

/Ic:\project\include

## マルチスレッドのスタティック・ランタイム・ライブラリーを使用します。
/MT

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