インテル® Fortran コンパイラー 14.0 ユーザー・リファレンス・ガイド
多くの場合、プログラムは例外が発生した場所で自動的に停止して、ソースコードと変数値を確認できるようになっています。エラーが I/O 文と関連する場合は、コールスタックを表示したほうが良いこともあります。
現在プログラムがどのルーチン階層で実行されているかを参照したい場合は、デバッガーで [Call Stack (呼び出し履歴)] ウィンドウを表示できます。 例えば、プログラムのどの部分で例外が発生したかを特定したい場合に、このウィンドウを表示します。
デバッグを開始してブレークポイントで停止します。
[Debug (デバッグ)] > [Windows (ウィンドウ)] > [Call Stack (呼び出し履歴)] を選択します。
デバッガーでプログラムを実行している際に、処理できない致命的な I/O プログラミング・エラー (ファイル終了条件など) が発生することがあります。この場合、Fortran ランタイムシステムは自動的にデバッグイベントを呼び出して、プログラムの実行を停止するため、[Call Stack (呼び出し履歴)] を表示させることができます。
デバッグ中に、致命的な処理できない I/O エラーが発生すると、次の処理が行われます。
次のメッセージを含む情報ボックスが表示されます。
User breakpoint called from code at 0xnnnnnnn
NTDLL 逆アセンブリー・コードを表示するウィンドウが表示されます。
[OK] をクリックして情報ボックスを閉じます。
[Call Stack (呼び出し履歴)] の表示を参照すると、NTDLL と Fortran ランタイムシステムの画面の後に、エラーを引き起こした I/O 文を含む実際の Fortran ルーチンが表示されます。 コールスタックで、Fortran ルーチンを選択し、[Locals (ローカル)] ウィンドウで Fortran コードと変数を表示します。 緑色の矢印が、エラーを引き起こした I/O 文を指します。
この動作は、いずれもエラーメッセージとトレースバック情報が表示された後に起こります。エラーメッセージとトレースバック情報は出力ペインに表示されます。出力ペインを表示するには、統合開発環境をアイコン化 (最小化) するか、タスクバーで出力ペインのアイコンをクリックします。統合開発環境には [Call Stack (呼び出し履歴)] ウィンドウがあるため、スタックダンプを行う必要はありませんが、ファイル名を含むエラーメッセージを参照すると役立つでしょう。