インテル® Fortran コンパイラー 14.0 ユーザー・リファレンス・ガイド
次の説明は、Microsoft* Visual Studio* 2012、2010、および 2008 を対象としています。
構成には、プロジェクト内で作成する最終的なバイナリー出力ファイルを定義する設定が含まれています。また、ビルドするアプリケーションの種類、アプリケーションを実行するプラットフォーム、およびビルドで使用するツールの設定が指定されています。
新しいプロジェクトを作成すると、Visual Studio* は次の構成を自動的に作成します。
「Debug」構成 |
デフォルトの「Debug」構成は、デバッグ情報を追加するためのプロジェクト・オプションが設定されています。最適化は行われません。アプリケーションをデバッグするには、プロジェクトを「Debug」構成でビルドする必要があります。 |
「Release (Retail)」構成 |
「Release」構成にはデバッグ情報は含まれません が、ユーザーが選択した最適化は行われます。 |
複数の構成を使用することで、開発の基本となるソースコードの一貫性を維持しながら、プロジェクトの範囲を拡大することができます。デフォルトの構成は、「Debug」構成です。 構成を追加、変更、または削除するには、メインメニューから [Build (ビルド)] > [Configuration Manager (構成マネージャ)] を選択するか、メイン・メニュー・バーのドロップダウン・リストを使用します。 複数の構成を同時にアクティブにすることはできません。構成は、ソリューション全体、またはソリューション内の特定のプロジェクト用に使用することができます。
プロジェクトをビルドすると、現在選択されている構成が次のようにビルドされます。
「Debug」構成を選択した場合、プロジェクトのデバッグ用に作成される出力が、Debug という名前のディレクトリーに格納されます。
「Release」構成を選択した場合、プロジェクトのリリース用に作成される出力が、Release という名前のディレクトリーに格納されます。
(出力ディレクトリーは、[Project (プロジェクト)] > [Properties (プロパティ)] で表示されるウィンドウの [General (全般)] カテゴリーで変更することができます)
構成には次の特性があります。
構成の種類: ビルドする Fortran アプリケーションの種類を指定します。
ビルドオプション: コンパイラー・オプションおよびリンカーオプションを含むビルドオプションを指定します。
デフォルトでは、Debug 構成はデバッグシンボル情報を含め、最適化をオフにするようにプロジェクト・オプションを設定します。 アプリケーションをデバッグするには、プロジェクトを「Debug」構成でビルドする必要があります。「Debug」構成と「Release」構成は、通常は同じソースファイルを使用しますが、プロジェクト設定に関する情報は一般に異なります。例えば、デフォルトの「Debug」構成は完全なデバッグ情報を提供し、最適化を行わないのに対し、デフォルトの「Release」構成は最小限のデバッグ情報を提供し、すべての最適化を行います。
新しい構成をプロジェクト内に定義することもできます。新しく作成する構成では、プロジェクト内の既存のソースファイルや、既存のプロジェクト設定、または既存の構成のその他の特性をコピーして使用することができます。ただし、既存の構成の (構成の種類を除く) 特性や内容を一切使用しない構成を新規作成することもできます。
[Solution Explorer (ソリューション エクスプローラ)] でアクティブなソリューションを選択してから、[Build (ビルド)] > [Configuration Manager (構成マネージャ)] を選択してプロジェクトの構成を変更します。
Visual Studio* の [Configuration Manager (構成マネージャ)] を使用して次の選択を行います。
アクティブなソリューションの Release 構成または Debug 構成
アクティブなソリューション内のプロジェクトの Release 構成または Debug 構成
各プロジェクトのターゲット・プラットフォーム