インテル® Fortran コンパイラー 14.0 ユーザー・リファレンス・ガイド

compilervars ファイルを使用するコンポーネントの場所の指定

コンパイラーを起動する前に、コンパイラーの関連コンポーネントの場所を定義する特定の環境変数を設定する必要があります。

インテル® Fortran コンパイラーのインストールには、環境変数の設定するためのシェルスクリプトが含まれています。

次の情報は、オペレーティング・システムに依存します。

Linux* および OS X*

コンパイラーを使用する前に、環境変数を設定します。source コマンドを使用して、シェルスクリプト compilervars.sh または compilervars.csh を実行します。 シェルスクリプトの場所は、先頭に ./ を付けて指定することもできます。

//# 構文: 
source  /<install-dir>/bin/compilervars.sh  <arg> 
./<install-dir>/bin/compilervars.sh  <arg> 

//# 例: (<install-dir> が /installed/compiler/ の場合)
prompt>  source /installed/compiler/bin/compilervars.sh ia32
prompt>  ./installed/compiler/bin/compilervars.sh ia32

// または

//# 構文: 
source  /<install-dir>/bin/compilervars.csh  <arg> 
./<install-dir>/bin/compilervars.csh  <arg> 

//# 例: (<install-dir> が /installed/compiler/ の場合)
prompt>  source /installed/compiler/bin/compilervars.csh ia32
prompt>  ./installed/compiler/bin/compilervars.csh ia32

環境スクリプトファイルでは、<arg> 引数を指定する必要があります。

"root" でインストールした場合、デフォルトのインストール・バスは /opt/intel/bin/<version>/ です。<version> は、環境設定に使用するコンパイラーのバージョンです。

スクリプトを自動的に実行する場合は、スタートアップ・ファイルの最後にこのコマンドを追加します。

IA-32 アーキテクチャー専用の compilervars.sh 用のサンプル .bash_profile エントリー:

シンボリック・リンクは、インストール時に /opt/intel ディレクトリーに作成されます。 このシンボリック・リンクを使用して環境変数を読み込むことができます。ただし、2 つのバージョンのインテル® Fortran コンパイラーがインストールされている場合は、最新バージョンのシンボリック・リンクが作成されます。

適切な環境変数が設定されていない場合、コンパイルしたプログラムを実行しようとすると、次のようなエラーが表示されます。

./a.out: error while loading shared libraries: 
libimf.so: cannot open shared object file: No such file or directory

Windows*

通常、compilervars.bat バッチファイルを実行する必要はありません。 インテルの Fortran コマンドライン・ウィンドウは、これらの環境変数を自動的に設定します。

このコマンドライン・ウィンドウを起動するには、[スタート] > [すべてのプログラム] > [Intel Parallel Studio XE 2013 (インテル® Parallel Studio XE 2013)] から、[Command Prompt (コマンドプロンプト)] を開きます。

[スタート] メニューで提供されているコマンドライン・ウィンドウを使用せずに、コマンドライン・ウィンドウを起動する場合や、独自のスクリプトからコンパイラーを起動する場合は、バッチファイルを実行する必要があります。

このバッチファイルは、インテル® Fortran コンパイラーが使用するディレクトリーを、既存のパスの先頭に挿入します。 これらのディレクトリーは最初に指定されているので、Windows* が提供するパスリストのディレクトリーよりも先に検索されます。これは、既存のディレクトリー・パスに、インテル® Fortran コンパイラーが必要とするファイルと同じ名前のファイルが含まれているような場合には特に重要です。

必要に応じて、PIF エディターで初期化ファイルとして指定することで、Windows* システムでセッションを開始するたびに compilervars.bat を実行することができます。

このバッチファイルには、2 つの引数を指定します。

 <install-dir>\bin\compilervars.bat <arg1> [<arg2>]
<arg1> は次のいずれかです。

<arg2> はオプションです。指定する場合は、次のいずれかです。

<arg2> を指定しない場合は、インストール処理時に検出された Visual Studio* のバージョンが指定されます。


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