インテル® Fortran コンパイラー 14.0 ユーザー・リファレンス・ガイド

g、Zi、Z7

オブジェクト・ファイルまたはプロジェクト・データベース (PDB) ファイルにすべてのデバッグ情報を生成するようにコンパイラーに指示します。

構文

Linux* および OS X*:

-g

Windows*:

/Zi

/Z7

引数

なし

デフォルト

オフ

オブジェクト・ファイルまたは PDB ファイルにデバッグ情報を生成しません。

説明

-g (Linux* および OS X*) と /Z7 (Windows*) は、オブジェクト・ファイルのサイズを大きくするシンボリック・デバッグ情報をオブジェクト・ファイルに生成するようにコンパイラーに指示します。 /Zi オプション (Windows*) は、PDB ファイルにシンボリック・デバッグ情報を生成するようにコンパイラーに指示します。

コンパイラーによって 1 つ、リンカーによって 1 つ、合わせて 2 つの PDB ファイルが作成されます。

.obj ファイルを作成するたびに、コンパイラーはデバッグ情報を vcx0.pdb に追加します。

リンカーは、プロジェクトの .exe ファイルに関するすべてのデバッグ情報を含む executablename.pdb を作成します。executablename.pdb ファイルには、vcx0.pdb に含まれる型情報だけでなく、関数プロトタイプを含む完全なデバッグ情報が含まれています。どちらの PDB ファイルも差分の更新が可能です。リンカーは、作成する .exe ファイルまたは .dll ファイルに .pdb ファイルへのパスを埋め込みます。

コンパイラーは、アセンブリー・ファイルへのデバッグ情報の生成はサポートしていません。これらのオプションを指定すると、生成されるオブジェクト・ファイルにはデバッグ情報が含まれますが、アセンブリー・ファイルには含まれません。

これらのオプションは、同じコマンドラインで O2 (またはそれ以上) が明示的に指定されていない限り、O2 をオフにして O0 (Linux* および OS X*) または Od (Windows*) をデフォルトにします。

Linux* および OS X* では、-g または -O0 オプションを指定すると -fno-omit-frame-pointer オプションが設定されます。Linux* では、最適化 (オプション -O2 以上) とデバッグ (オプション -g) を有効にしてコンパイルすると、デフォルトで -debug inline-debug-info オプションが有効になります。

IDE オプション

Windows*: [General (全般)] > [Debug Information Format (デバッグ情報の書式)] (/Zi)

Linux*: なし

OS X*: [General (全般)] > [Generate Debug Information (デバッグ情報の生成)] (-g)

代替オプション

/Zi

Linux* および OS X*: なし

Windows*: /debug:full/debug:all、または /debug

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