インテル® C++ コンパイラー 15.0 ユーザー・リファレンス・ガイド
プログラム全体の速度を最大限にします。
Linux* および OS X*: | -fast |
Windows*: | /fast |
なし
オフ |
速度を最大限にする最適化を有効にしません。 |
このオプションは、プログラム全体の速度を最大限にします。
次のオプションを設定します。
OS X* システム: -ipo、-mdynamic-no-pic、-O3、-no-prec-div、-fp-model fast=2、-xHost
Windows* システム: /O3、/Qipo、/Qprec-div-、/fp:fast=2、/QxHost
Linux* システム: -ipo、-O3、-no-prec-div、-static、-fp-model fast=2、-xHost
インテル® MIC アーキテクチャー向けインテル® 64 アーキテクチャー・ベースのシステム: [Q]ipo、O3、-no-prec-div (Linux*) または /Qprec-div- (Windows*)、-fp-model fast=2 (Linux*) または /fp:fast=2 (Windows*)
fast オプションを指定する場合、異なるプロセッサー固有の [Q]x オプションをコマンドラインで指定することにより、[Q]xHost オプションを無効にできます。ただし、コマンドラインで最後に指定されたオプションが優先されます。
次に例を示します。
Linux* では、-fast -xSSE3 オプションを指定すると、-xSSE3 オプションが有効になります。ただし、-xSSE3 -fast オプションを指定すると、-xHost オプションが有効になります。
Windows* では、/fast /QxSSE3 オプションを指定すると、/QxSSE3 オプションが有効になります。ただし、/QxSSE3 /fast オプションを指定すると、/QxHost オプションが有効になります。
インテル以外のプロセッサーでの影響については、[Q]xHost のドキュメントを参照してください。
fast オプションは、アプリケーションによっては最適ではない、より強力な最適化を有効にします。生成される実行ファイルは、コンパイルするプロセッサーと異なるプロセッサーでは動作しないことがあります。fast オプションで有効になる各最適化オプションを理解した上で使用してください。
なし
インテル® コンパイラーは、互換マイクロプロセッサー向けには、インテル製マイクロプロセッサー向けと同等レベルの最適化が行われない可能性があります。これには、インテル® ストリーミング SIMD 拡張命令 2 (インテル® SSE2)、インテル® ストリーミング SIMD 拡張命令 3 (インテル® SSE3)、ストリーミング SIMD 拡張命令 3 補足命令 (SSSE3) 命令セットに関連する最適化およびその他の最適化が含まれます。インテルでは、インテル製ではないマイクロプロセッサーに対して、最適化の提供、機能、効果を保証していません。本製品のマイクロプロセッサー固有の最適化は、インテル製マイクロプロセッサーでの使用を目的としています。インテル® マイクロアーキテクチャーに非固有の特定の最適化は、インテル製マイクロプロセッサー向けに予約されています。この注意事項の適用対象である特定の命令セットの詳細は、該当する製品のユーザー・リファレンス・ガイドを参照してください。 改訂 #20110804 |