インテル® C++ コンパイラー 15.0 ユーザー・リファレンス・ガイド

qopt-matmul、Qopt-matmul

コンパイラーで生成される行列乗算 (matmul) ライブラリー呼び出しを有効または無効にします。 -qopt-matmul は、古いオプション -opt-matmul の後継オプションです。

アーキテクチャーの制限

インテル® MIC アーキテクチャー向けのインテル® 64 アーキテクチャー、インテル® グラフィックス・テクノロジー向けの IA-32 アーキテクチャー、またはインテル® グラフィックス・テクノロジー向けのインテル® 64 アーキテクチャーでは利用できません。

構文

Linux*:

-qopt-matmul

-no-qopt-matmul

OS X*:

なし

Windows*:

/Qopt-matmul

/Qopt-matmul-

引数

なし

デフォルト

-no-qopt-matmul
または /Qopt-matmul-

matmul ライブラリー呼び出しの最適化は、このオプションが有効かまたは特定のコンパイラー・オプション (下記を参照) が指定されない限り行われません。

説明

このオプションは、コンパイラーで生成される行列乗算 (MATMUL) ライブラリー呼び出しを有効または無効にします。

-qopt-matmul (Linux*) および /Qopt-matmul (Windows*) オプションは、行列乗算のループの入れ子構造 (該当する場合) を特定し、matmul ライブラリー呼び出しに置換して、パフォーマンスを向上します。実行ファイルは、互換マイクロプロセッサーよりもインテル製マイクロプロセッサーにおいてより優れたパフォーマンスが得られる可能性があります。

このオプションは、O3[Q]parallel が指定された場合は、デフォルトで有効です。この最適化を無効にするには、-no-qopt-matmul または /Qopt-matmul- を指定します。

このオプションは、O2 オプション以上が指定されない限り、効果はありません。

MATMUL ライブラリーの多くのルーチンは、互換マイクロプロセッサーよりもインテル製マイクロプロセッサーでより高度に最適化されます。

IDE オプション

Windows*: [Optimization (最適化)] > [Enable Matrix Multiply Library Call (行列乗算ライブラリー呼び出しを有効にする)]

Linux*: [Optimization (最適化)] > [Optimize Matrix Multiplication (行列乗算の最適化)]

OS X*: なし

代替オプション

なし

関連情報


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