インテル® C++ コンパイラー 15.0 ユーザー・リファレンス・ガイド
コンパイル処理中、コンパイラーは実行ファイルのビルド時にリンクする必要のあるスタティック・ライブラリーの LIBRARY_PATH 環境変数を読み取ります。 ランタイム時に、実行ファイルは LD_LIBRARY_PATH 環境変数で参照されている動的ライブラリーにリンクされます。
ディレクトリー (例えば、/libs) を LIBRARY_PATH に追加する場合、次のいずれかを行います。
コマンドライン: prompt> export LIBRARY_PATH=/libs:$LIBRARY_PATH
スタートアップ・ファイル: export LIBRARY_PATH=/libs:$LIBRARY_PATH
file.cpp をコンパイルして mylib.a ライブラリーをリンクするには、次のコマンドを入力します。
icpc file.cpp mylib.a // Linux* および OS X* システム
icl++ file.cpp mylib.a // OS X* システムのみ
ファイル名は、次の順番でリンカーに渡されます。
オブジェクト・ファイル
コマンドライン、応答ファイル、または設定ファイルのいずれかで指定されたオブジェクトまたはライブラリー
インテルの算術ライブラリー、libimf.a
デフォルトでは、インテル® C++ コンパイラーは、OS X* v10.8 では C++ 標準ライブラリー (libstdc++) の GNU* 実装を使用し、OS X* v10.9 では libc++ 実装を使用します。このデフォルト設定は、-stdlib オプションを使用して変更できます。
-stdlib=libc++ // libc++ に切り替える -stdlib=libstdc++ // libstdc++ に切り替える
環境変数 LIB には、セミコロンで区切られたディレクトリー・リストが含まれています。Microsoft* リンカーは、ライブラリー (.lib) ファイルを探すときに、このディレクトリーの中を検索します。 コンパイラーはライブラリー名をリンカーへ指定しませんが、オブジェクト・ファイルに宣言子を含めて、各オブジェクトとリンクするライブラリーを指定します。
応答ファイルと設定ファイルにライブラリー名を追加する方法については、「応答ファイルの使用」と「設定ファイルの使用」を参照してください。
コマンドラインでライブラリー名を指定するには、最初に、目的のライブラリーへのパスを環境変数 LIB に追加する必要があります。 その後、次のコマンドを入力すると、file.cpp がコンパイルされ mylib.lib ライブラリーにリンクされます。
icl file.cpp mylib.lib