インテル® C++ コンパイラー 15.0 ユーザー・リファレンス・ガイド
インテル® C++ コンパイラーには次のインテル® パフォーマンス・ライブラリーが含まれています。
インテル® インテグレーテッド・パフォーマンス・プリミティブ (インテル® IPP)
インテル® スレッディング・ビルディング・ブロック (インテル® TBB)
インテル® マス・カーネル・ライブラリー (インテル® MKL)
プロパティー・ページで、選択したプロジェクト構成で使用するインテル® パフォーマンス・ライブラリーを指定します。プロジェクトの種類として、インテル® C++ と Microsoft* Visual C++* の両方がサポートされています。
インテル® IPP を指定するには、[Project (プロジェクト)] > [Properties (プロパティ)] を選択します。 [Configuration Properties (構成プロパティ)] で [Intel Performance Libraries (インテル® パフォーマンス・ライブラリー)] を選択して、次の操作を行います。
[Use TBB (TBB を使用する)] を [Yes (はい)] に設定してインテル® スレッディング・ビルディング・ブロックを使用します。
[Instrument for use with Intel® Threading Analysis Tools (インテル® スレッド化解析ツールで使用するインストルメント)] を [Yes (はい)] に設定して、プリプロセッサー定義 TBB_USE_THREADING_TOOLS をプロジェクト・プロパティーの [Preprocessor (プリプロセッサー)] > [Preprocessor Definitions (プリプロセッサーの定義)] に追加します。
TBB_USE_THREADING_TOOLS 定義は、プロジェクト・プロパティーの [Code Generation (コード生成)] > [Runtime Library (ランタイム・ライブラリー)] が [Multi-threaded DLL (MD) (マルチスレッド DLL (MD))] に設定されている場合のみ追加されます。
[Parallel (並列)] - 並列のインテル® MKL ライブラリーを使用します。
[Sequential (シーケンシャル)] - シーケンシャルなインテル® MKL ライブラリーを使用します。
[Cluster (クラスター)] - インテル® MKL クラスター・ライブラリーを使用します。
ターゲット・プラットフォームが x64 に設定されている場合は、 [Use ILP64 interfaces (ILP64 インターフェイスの使用)] が表示されます。 これを選択すると、対応する ILP MKL ライブラリーがリンカーのコマンドラインに追加されます。また、MKL_ILP64 プリプロセッサー定義がコンパイラーのコマンドラインに追加されます。これを選択しない場合は、lp MKL ライブラリーが使用されます。
各オプションのライブラリー・セットは、選択されたターゲット・プラットフォームとプロジェクト・プロパティーの [Code Generation (コード生成)] > [Runtime Library (ランタイム・ライブラリー)] と [Advanced (詳細)] > [Calling Convention (呼び出し規約)] の定義により異なります。
Microsoft* Visual C++* プラットフォーム・ツールセットで使用できるその他の設定は、[Tools (ツール)] > [Options (オプション)] の [Intel® Performance Libraries (インテル® パフォーマンス・ライブラリー)] カテゴリーで設定できます。
詳細は、インテル® インテグレーテッド・パフォーマンス・プリミティブ、インテル® スレッディング・ビルディング・ブロック、インテル® マス・カーネル・ライブラリーの各ドキュメントを参照してください。
インテル® コンパイラーは、互換マイクロプロセッサー向けには、インテル製マイクロプロセッサー向けと同等レベルの最適化が行われない可能性があります。これには、インテル® ストリーミング SIMD 拡張命令 2 (インテル® SSE2)、インテル® ストリーミング SIMD 拡張命令 3 (インテル® SSE3)、ストリーミング SIMD 拡張命令 3 補足命令 (SSSE3) 命令セットに関連する最適化およびその他の最適化が含まれます。インテルでは、インテル製ではないマイクロプロセッサーに対して、最適化の提供、機能、効果を保証していません。本製品のマイクロプロセッサー固有の最適化は、インテル製マイクロプロセッサーでの使用を目的としています。インテル® マイクロアーキテクチャーに非固有の特定の最適化は、インテル製マイクロプロセッサー向けに予約されています。この注意事項の適用対象である特定の命令セットの詳細は、該当する製品のユーザー・リファレンス・ガイドを参照してください。 改訂 #20110804 |