インテル® C++ コンパイラー 15.0 ユーザー・リファレンス・ガイド
インテルの数値文字列変換ライブラリー libistrconv は、ASCII 文字列と C データ型間の変換を効率良く行うように最適化されたルーチンの集まりです。 istrconv.h ヘッダーファイルには、ライブラリー関数の宣言が含まれています。
Linux* および OS X* プラットフォームでは、libistrconv ライブラリーをスタティックまたは共有ライブラリーとしてリンクできます。Windows* プラットフォームでは、libistrconv をスタティック・ライブラリーとしてリンクする必要があります。
libistrconv ライブラリーを使用するには、プログラムに、ヘッダーファイル istrconv.h をインクルードしてください。
次の conv.c ファイルの例について考えてみます。このファイルは、libistrconv ライブラリーを使用して文字列と浮動小数点型の変換を行います。
// conv.c #include <stdio.h> #include <istrconv.h> #define LENGTH 20 int main() { const char pi[] = "3.14159265358979323"; char s[LENGTH]; int prec; float fx; double dx; printf("PI: %s\n", pi); printf("single-precision\n"); fx = __IML_string_to_float(pi, NULL); prec = 6; __IML_float_to_string(s, LENGTH, prec, fx); printf("prec: %2d, val: %s\n", prec, s); printf("double-precision\n"); dx = __IML_string_to_double(pi, NULL); prec = 15; __IML_double_to_string(s, LENGTH, prec, dx); printf("prec: %2d, val: %s\n", prec, s); return 0; }
Linux* では、次のコマンドを使用して conv.c ファイルをコンパイルします。
icc conv.c –libistrconv
OS X* では、次のコマンドを使用して conv.c ファイルをコンパイルします。
icl conv.c –libistrconv
icc conv.c –libistrconv
Windows* では、次のコマンドを使用して conv.c ファイルをコンパイルします。
icl conv.c libistrconv.lib
このプログラムをコンパイルして実行すると、次の結果が得られます。
PI: 3.14159265358979323 single-precision prec: 6, val: 3.14159 double-precision prec: 15, val: 3.14159265358979