インテル® C++ コンパイラー 15.0 ユーザー・リファレンス・ガイド
インテル® C++ コンパイラーは、他のコンパイラーとの互換性を保持するため、次のプラグマをサポートします。
Microsoft* コンパイラーと互換性があるプラグマ
次のプラグマは、Microsoft* コンパイラーと互換性があります。各プラグマに関する詳細は、Microsoft* Developer Network (http://msdn.microsoft.com) を参照してください。
プラグマ |
説明 |
---|---|
alloc_text |
指定された関数定義のコードセクションの名前を指定します。 |
auto_inline |
off で指定された範囲内で定義されたすべての関数を、自動インライン展開の候補とみなされる関数から除外します。 |
bss_seg |
.obj ファイル内の初期化されていない変数が格納されているセグメントをコンパイラーに示します。 |
check_stack |
on 引数は後に続く関数のスタックチェックを有効にすることを示し、off 引数は後に続く関数のスタックチェックを無効にすることを示します。 |
code_seg |
関数が割り当てられるコードセクションを指定します。 |
comment |
オブジェクト・ファイルまたは実行ファイルにコメントを書き込みます。 |
component |
ソースファイルのブラウザー情報や依存情報の収集を制御します。 |
conform |
/Zc:forScope コンパイラー・オプションのランタイムの動作を指定します。 |
const_seg |
.obj ファイル内に格納されている関数のセグメントをコンパイラーに示します。 |
data_seg |
初期化されたデータのデフォルトのセクションを指定します。 |
deprecated |
関数、型、その他の識別子が将来のリリースではサポートされなくなること、または、関数、型、その他の識別子を使用すべきではないことを示します。 |
fenv_access |
プログラムがステータスフラグをチェックしたり、デフォルトではない制御モードで実行することを許可します。 |
float_control |
関数の浮動小数点動作を指定します。 |
fp_contract |
浮動小数点計算結果を省略するかどうかを指示します。 |
loop |
自動ベクトル化で考慮されるループコードと除外されるループコードを制御します。 |
init_seg |
翻訳単位の C++ 初期化コードをセクションに含めます。 |
message |
指定された文字列を標準出力デバイス (stdout) に表示します。 |
optimize |
プラグマの後の関数に対して、または次の最適化プラグマに到達するまで最適化を行うかどうか指定します。Microsoft* の同じプラグマを部分的にサポートするよう実装されています。インテル® C++ コンパイラーの実装については、「optimize」を参照してください。 |
pointers_to_members |
クラスを定義する前にそのメンバーへのポインターを宣言できるようし、そのポインターを使用してポインターのサイズおよびポインターの解釈に必要なコードを制御するかどうかを指定します。 |
pop_macro |
指定されたマクロの値を、スタックの一番上の値に設定します。 |
push_macro |
指定されたマクロの値を、スタックの一番上に保存します。 |
region/endregion |
アウトライン機能を使用して展開および縮約する Microsoft* Visual Studio* コードエディターのコードセグメントを指定します。 |
section |
.obj ファイル内にセクションを作成します。 定義されたセクションは、コンパイルが終わるまで有効です。 |
vtordisp |
on 引数は hidden の vtordisp メンバーの生成を有効にし、off 引数は無効にします。 push 引数は現在の vtordisp 設定を内部コンパイラー・スタックにプッシュします。 pop 引数はコンパイラー・スタックのトップからレコードをポップし、ポップした vtordisp の値を復元します。 |
warning |
コンパイラーの警告メッセージの動作を設定します。 |
weak |
入力されるシンボルをウィークシンボルとして宣言します。 |
その他のコンパイラーと互換性があるプラグマ
次のプラグマは、その他のコンパイラーと互換性があります。各プラグマに関する詳細は、それぞれのコンパイラーのドキュメントを参照してください。
プラグマ |
説明 |
---|---|
include_directory |
HP 互換プラグマ。#include ファイルの場所を検索するリストに文字列引数を追加します。 |
poison |
GCC* 互換プラグマ。プログラムから削除する識別子にラベル付けします。"poisoned" 識別子をコンパイルするとエラーが発生します。#pragma POISON もサポートされています。 |
options |
GCC* 互換プラグマ。構造内のフィールドのアライメントを設定します。 |
weak |
GCC* 互換プラグマ。入力されるシンボルをウィークシンボルとして宣言します。 |