インテル® C++ コンパイラー 15.0 ユーザー・リファレンス・ガイド

設定ファイルの使用

コマンドラインへ入力する項目は、設定ファイルを使用してその入力作業を自動化することにより、コマンドライン・オプションの入力時間を短縮することができます。設定ファイルは、インテル® C++ コンパイラーを実行するたびに自動的に処理されます。 設定ファイルには、任意の有効なコマンドライン・オプションを挿入できます。コンパイラーは、設定ファイルに記述されたオプションを上から順番に処理し、次に、コンパイラーの起動時に指定されたコマンドライン・オプションを処理します。

設定ファイルに記述されたオプションは、コンパイラーを実行するたびに使用されます。ほかのプロジェクトで、異なるオプションを使用する必要がある場合は、応答ファイルを使用してください。

設定ファイルの例

デフォルトの設定ファイル icc.cfg および icpc.cfg (Linux* および OS X*) または icl.cfg および icl++.cfg (OS X*) または icl.cfg (Windows*) は、コンパイラーの実行ファイルと同じディレクトリーにあります。 ほかの設定ファイルを使用する場合は、ICCCFG/ICPCCFG (Linux* および Windows*) または ICLCFG/ICLXXCFG (OS X*) 環境変数を使用して、その設定ファイルの場所を指定します。

コンパイラーに異なる設定ファイルを使用するように指示すると、システムの設定ファイルは無視されます。

次に、基本的な設定ファイルの例を示します。シャープ記号 (#) は、その行がコメント行であることを示します。

Windows* の例では、コンパイラーは設定ファイルを読み込んで、コンパイラーを実行するたびにコマンドラインで指定した任意のオプションとともに I オプションを起動します。

## サンプル icpc.cfg ファイル
  -I/my_headers  
## サンプル icl.cfg ファイル
  /I\my_headers 

64 ビットの 10 進法超越関数は、2 進法拡張倍精度演算を行います。正確な結果を得るには、64 ビットの 10 進法超越関数を呼び出すユーザー・アプリケーションで、x87 ユニットが 80 ビット精度 (64 ビットの 2 進仮数部) で動作することを保証しなければなりません。Windows* のようにデフォルトの x87 精度が 80 ビットでない環境では、/Qpc80 オプションを指定してアプリケーションのソースファイルをコンパイルすることで 80 ビット精度に設定することができます。

関連情報


このヘルプトピックについてのフィードバックを送信