インテル® C++ コンパイラー 15.0 ユーザー・リファレンス・ガイド
スタティック解析は古い機能 (非推奨) です。
スタティック解析は、OS X* システムではサポートされていません。
Microsoft* Visual Studio* でスタティック解析用にアプリケーションをビルドするには、[Build for Intel Static Analysis (インテル・スタティック解析用にビルド)] メニューオプションを使用します。
[Build for Intel Static Analysis (インテル・スタティック解析用にビルド)] メニューオプションには複数のメニュー項目があります。
初めて [Build for Intel Static Analysis (インテル・スタティック解析用にビルド)] を選択すると、[Create Configuration (構成を作成)] ダイアログボックスが表示されます。ここで、Intel_SSA と呼ばれるスタティック解析用の新しいビルド構成を作成し、Visual Studio* で必要なプロパティーを設定します。
[Create configuration (構成を作成)] ダイアログボックスで次の設定を行います。
[Copy configuration settings from (構成設定のコピー元)]: コピーする構成設定元を指定します。
[Level of Static Analysis (スタティック解析のレベル)]: 解析のレベルを選択します。
[Mode of Static Analysis (スタティック解析のモード)]: 次のいずれかのモードを選択できます。
[Additional Options(追加のオプション)]: インクルード・ファイルや個々のファイルを解析する場合、または列挙子を既知の範囲として扱う場合に使用します。
[Build for Static Analysis after creating configuration (構成を作成後にスタティック解析用にビルド)]: このボックスをオンにすると、「Intel_SSA」という新しい構成が作成され、スタティック解析用に選択されたプロジェクトがビルドされます。 このボックスをオンにしないと、スタティック解析用の構成は作成されますが、スタティック解析は次回 [Build for Intel Static Analysis (インテル・スタティック解析用にビルド)] が選択されたときに実行されます。
インテル® C++ ソリューションおよびプロジェクトでスタティック解析を実行するには、次の操作を行います。
解析結果は、自動的にインテル® Inspector XE ユーザー・インターフェイスで開きます。
Visual C++* のみのソリューションとプロジェクト、あるいはインテル® C++ と Visual C++* プロジェクトの両方が含まれる混在ソリューションでスタティック解析を実行するには、次の操作を行います。
既存の構成は変更されません。[Solution Explorer (ソリューション エクスプローラ)] には別のアイコンが表示され、プロジェクト構成がインテル® C++ コンパイラーによってビルドされることが示されます。
解析結果は、自動的にインテル® Inspector XE ユーザー・インターフェイスで開きます。
Visual C++* プロジェクトをスタティック解析用に準備しても、既存の構成がインテル® コンパイラーによってビルドされるわけではありません。ただし、ソリューション (.sln) ファイルは変更され、準備された各プロジェクト用にインテル・プロジェクト (.icproj) ファイルが追加されます。これらの変更後、ソリューションは、インテル® C++ コンパイラーがインストールされていないシステムではビルドできなくなります。開発チームの一部のメンバーがインテル® C++ コンパイラーをインストールしていないような環境では、このような変更は一時的なものとして、スタティック解析の実行後は破棄すると良いでしょう。必要に応じて、いつでもこのスタティック解析用の設定を再度行うことができます。
スタティック解析に関連する Visual Studio* IDE のプロパティー・ページはいくつかあります。Intel_SSA 構成のプロパティーを変更することで、スタティック解析のオプションを変更できます。 これを行うには、次のプロパティー・ページを使用します。
[C/C++] > [Diagnostics (診断)] > [Analyze Included Files (インクルード・ファイルの解析)]
[C/C++] > [Diagnostics (診断)] > [Analysis results container (解析結果コンテナー)]
デフォルトの場所は、プロジェクトのルート・ディレクトリー以下にある My Inspector XE Results-<product name> ディレクトリーです。
[C/C++] > [Diagnostics (診断)] > [Mode of Static Analysis (スタティック解析のモード)]
[C/C++] > [Diagnostics (診断)] > [Analyze Files Individually (ファイルを個別に解析)]
[C/C++] > [Diagnostics (診断)] > [Treat Enumerations As Known Ranges (列挙子を既知の範囲として扱う)]