インテル® C++ コンパイラー 15.0 ユーザー・リファレンス・ガイド

概要: gcc* からインテル® C++ コンパイラーへの移植

このセクションでは、gcc* の C/C++ コンパイラーからインテル® C/C++ コンパイラーにアプリケーションを移植する際の基本的なアプローチを説明します。これらのコンパイラーは、それぞれ次のように対応しています。

言語

インテル® コンパイラー

gcc* コンパイラー

C

icc

gcc

C++

icpc

g++

ここでは特に明記されている場合を除いて、"gcc" は GNU* コンパイラー・コレクションの gcc* コンパイラーと g++* コンパイラーの両方を指します。

インテル® C++ コンパイラーを使用する利点

多くの場合、gcc からインテル® C++ コンパイラーへのアプリケーションの移植は、gcc を起動する代わりにインテル® C++ コンパイラー (icc) を起動するだけです。 インテル® C++ コンパイラーを使用すると、特にインテル® プロセッサー上でアプリケーションのパフォーマンスが向上します。多くの場合、インテル® プロセッサー以外でも、アプリケーションのパフォーマンスが向上します。アプリケーションをインテル® C++ コンパイラーでコンパイルする場合、次の機能を使用できます。

インテル® C++ コンパイラーは、gcc との互換性と相互運用性があり、gcc アプリケーションのインテル® C++ コンパイラーへの移植にはバイナリー互換の利点もあります。 そのため、gcc アプリケーションのライブラリーをリビルドしないでください。 インテル® C++ コンパイラーでは、gcc 製品で提供しているようなコンパイラー・オプション、マクロ、環境変数を多くサポートしています。

最適化に関する注意事項

インテル® コンパイラーは、互換マイクロプロセッサー向けには、インテル製マイクロプロセッサー向けと同等レベルの最適化が行われない可能性があります。これには、インテル® ストリーミング SIMD 拡張命令 2 (インテル® SSE2)、インテル® ストリーミング SIMD 拡張命令 3 (インテル® SSE3)、ストリーミング SIMD 拡張命令 3 補足命令 (SSSE3) 命令セットに関連する最適化およびその他の最適化が含まれます。インテルでは、インテル製ではないマイクロプロセッサーに対して、最適化の提供、機能、効果を保証していません。本製品のマイクロプロセッサー固有の最適化は、インテル製マイクロプロセッサーでの使用を目的としています。インテル® マイクロアーキテクチャーに非固有の特定の最適化は、インテル製マイクロプロセッサー向けに予約されています。この注意事項の適用対象である特定の命令セットの詳細は、該当する製品のユーザー・リファレンス・ガイドを参照してください。

改訂 #20110804

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