インテル® C++ コンパイラー 16.0 ユーザー・リファレンス・ガイド
応答ファイルを使用して次のことが行えます。
特定のコンパイルやプロジェクトで使用するオプションを指定できます。
この情報を個々のファイルに保存できます。
応答ファイルは、コマンドラインでオプションとして呼び出します。応答ファイルに含まれている各種オプションは、その応答ファイルを呼び出したコマンドラインの場所に挿入されます。コンパイラーを実行するたびに自動処理される設定ファイルと異なり、応答ファイルはコマンドラインでオプションとして呼び出す必要があります。コマンドラインで指定しないで応答ファイルを作成すると、応答ファイルは呼び出されません。
例 |
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# (Linux* および OS X*) # 応答ファイル: response1.txt # 次のオプションでコンパイル -w0 # response1 ファイルの最後 # 応答ファイル: response2.txt # 次のオプションでコンパイル -O0 # response2 ファイルの最後 |
# (Windows*) # 応答ファイル: response1.txt # 次のオプションでコンパイル /W0 # response1 ファイルの最後 # 応答ファイル: response2.txt # 次のオプションでコンパイル /Od # response2 ファイルの最後 |
応答ファイルを使用すると、コマンドラインでの入力作業が自動化されるため、コマンドライン・オプションの入力時間が短くなるだけでなく、統一が図れます。プロジェクトごとに各種オプションを保持する場合は、それぞれ別の応答ファイルを使用します。
応答ファイルの 1 行の中に任意の数のオプションやファイル名を書き込むことができます。1 つのコマンドラインで、複数の応答ファイルを参照することもできます。次の例では、コマンドラインで応答ファイルを指定する方法を示します。
例 |
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# (Linux*) icpc @response1.txt prog1.cpp @response2.txt prog2.cpp |
# (OS X*) icl++ @response1.txt prog1.cpp @response2.txt prog2.cpp # (OS X*) icpc @response1.txt prog1.cpp @response2.txt prog2.cpp |
# (Windows*) icl @response1.txt prog1.cpp @response2.txt prog2.cpp |
コマンドラインでは、応答ファイル名の前にアットマーク (@) を入力する必要があります。