インテル® Fortran コンパイラー 16.0 ユーザー・リファレンス・ガイド

mkl、Qmkl

インテル® マス・カーネル・ライブラリー (インテル® MKL) の特定のライブラリーにリンクするようにコンパイラーに指示します。Windows* システムでは、このオプションをコンパイル時に指定する必要があります。

構文

Linux* および OS X*:

-mkl[=lib]

Windows*:

/Qmkl[:lib]

引数

lib

リンクするインテル® MKL ライブラリー・ファイルを示します。設定可能な値は以下のとおりです。

parallel

インテル® MKL のスレッド化されたライブラリーを使用してリンクします。これは、lib を指定しない場合のデフォルトです。

sequential

インテル® MKL のシーケンシャル・ライブラリーを使用してリンクします。

cluster

インテル® MKL のクラスター・ライブラリーとシーケンシャル・ライブラリーを使用してリンクします。クラスター・ライブラリーは OS X* では利用できません。

デフォルト

オフ

コンパイラーは、インテル® MKL にリンクしません。

説明

インテル® MKL の特定のライブラリーにリンクするようにコンパイラーに指示します。

Linux* および OS X* システムでは、-mkl を指定すると、ダイナミック・リンクがデフォルトになります。インテル® MKL を静的にリンクするには、次のオプションを指定します。

-mkl -static-intel

Windows* では、/Qmkl を指定すると、スタティック・リンクがデフォルトになります。インテル® MKL を動的にリンクするには、次のオプションを指定します。

/Qmkl /libs:dll または /Qmkl /MD

インテル® MKL ライブラリーの使用に関する詳細は、インテル® デベロッパー・ゾーンの「インテル® MKL リンクライン・アドバイザー」(英語) を参照してください。

Windows* では、このオプションはコンパイル済みコードに宣言子を追加し、リンカーはドライバーからの入力なしにそれを読み取ります。Linux* および OS X* では、ドライバーがリンクコマンドに明示的にライブラリー名を追加する必要があります。

[Q]mkl または [Q]mkl=parallel オプションと [Q]tbb オプションを一緒に指定すると、コンパイラーはインテル® MKL のスレッドバージョンとリンクします。ただし、[Q]mkl または [Q]mkl=parallel オプションと [Q]tbb および [q または Q]openmp オプションを一緒に指定すると、コンパイラーはインテル® MKL の OpenMP* スレッドバージョンとリンクします。

IDE オプション

Visual Studio*: [Libraries (ライブラリー)] > [Use Intel® Math Kernel Library (インテル® MKL の使用)]

Eclipse*: なし

Xcode*: [Libraries (ライブラリー)] > [Use Intel® Math Kernel Library (インテル® MKL の使用)]

代替オプション

なし

最適化に関する注意事項

インテル® コンパイラーは、互換マイクロプロセッサー向けには、インテル製マイクロプロセッサー向けと同等レベルの最適化が行われない可能性があります。これには、インテル® ストリーミング SIMD 拡張命令 2 (インテル® SSE2)、インテル® ストリーミング SIMD 拡張命令 3 (インテル® SSE3)、ストリーミング SIMD 拡張命令 3 補足命令 (SSSE3) 命令セットに関連する最適化およびその他の最適化が含まれます。インテルでは、インテル製ではないマイクロプロセッサーに対して、最適化の提供、機能、効果を保証していません。本製品のマイクロプロセッサー固有の最適化は、インテル製マイクロプロセッサーでの使用を目的としています。インテル® マイクロアーキテクチャーに非固有の特定の最適化は、インテル製マイクロプロセッサー向けに予約されています。この注意事項の適用対象である特定の命令セットの詳細は、該当する製品のユーザー・リファレンス・ガイドを参照してください。

改訂 #20110804

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