インテル® Fortran コンパイラー 16.0 ユーザー・リファレンス・ガイド

qopenmp、Qopenmp

並列化機能が OpenMP* 宣言子に基づいてマルチスレッド・コードを生成できるようにします。-qopenmp は、古いオプション -openmp の後継オプションです。

構文

Linux* および OS X*:

-qopenmp

-qno-openmp

Windows*:

/Qopenmp

/Qopenmp-

引数

なし

デフォルト

-qno-openmp または /Qopenmp-

コンパイラーは OpenMP* マルチスレッド・コードを生成しません。

説明

このオプションは、並列化機能が OpenMP* 宣言子に基づいてマルチスレッド・コードを生成できるようにします。このコードは、単一プロセッサー・システムとマルチプロセッサー・システムのいずれでも並列実行が可能です。

このオプションを使用すると、マルチスレッド・ライブラリーが使用されますが、fpp オプションは自動的には実行されません。

このオプションは automatic オプションを設定します。

このオプションは、任意の最適化レベルで動作します。最適化なし (-O0 (Linux*) または /Od (Windows*)) を指定すると、OpenMP* アプリケーションのデバッグに役立ちます。

確実にスレッドセーフ/再入可能なランタイム・ライブラリーがリンクされ、正しく初期化されるように、リンク段階およびメインルーチンのコンパイルで [q または Q]openmp オプションを使用すべきです。

OS X* システムでは、OpenMP* API を有効にする場合、Xcode* で DYLD_LIBRARY_PATH 環境変数も設定する必要があります。設定しないと、エラーが表示されます。

OpenMP* API を使用するオプションは、インテル製マイクロプロセッサーおよび互換マイクロプロセッサーの両方で利用可能ですが、両者では結果が異なります。両者の結果が異なる可能性のある OpenMP* 構造および機能の主なリストは次のとおりです: ロック (内部的なものおよびユーザーが利用可能なもの)、SINGLE 構造、バリア (暗黙的および明示的)、並列ループ・スケジュール、リダクション、メモリーの割り当て、スレッド・アフィニティー、バインド。

IDE オプション

Visual Studio*: [Language (言語)] > [Process OpenMP Directives (OpenMP 宣言子の処理)]

Eclipse*: なし

Xcode*: なし

代替オプション

Linux* および OS X*: -fopenmp

Windows*: /openmp

最適化に関する注意事項

インテル® コンパイラーは、互換マイクロプロセッサー向けには、インテル製マイクロプロセッサー向けと同等レベルの最適化が行われない可能性があります。これには、インテル® ストリーミング SIMD 拡張命令 2 (インテル® SSE2)、インテル® ストリーミング SIMD 拡張命令 3 (インテル® SSE3)、ストリーミング SIMD 拡張命令 3 補足命令 (SSSE3) 命令セットに関連する最適化およびその他の最適化が含まれます。インテルでは、インテル製ではないマイクロプロセッサーに対して、最適化の提供、機能、効果を保証していません。本製品のマイクロプロセッサー固有の最適化は、インテル製マイクロプロセッサーでの使用を目的としています。インテル® マイクロアーキテクチャーに非固有の特定の最適化は、インテル製マイクロプロセッサー向けに予約されています。この注意事項の適用対象である特定の命令セットの詳細は、該当する製品のユーザー・リファレンス・ガイドを参照してください。

改訂 #20110804

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