インテル® Fortran コンパイラー 16.0 ユーザー・リファレンス・ガイド

高帯域幅 (HBW) メモリーの使用

このトピックは、インテル® メニー・インテグレーテッド・コア (インテル® MIC) アーキテクチャーにのみ適用されます。

一部のインテル® Xeon Phi™ コプロセッサーは、搭載されるマルチチャネル DRAM (MCDRAM) 数が制限されています。Linux* では、FASTMEM 属性を使用して、割付けスカラーまたは割付け配列にこの高帯域幅メモリーを利用することができます。高帯域幅 (HBW) メモリーの容量は大きくないので、繰り返し高速にアクセスする必要があるオブジェクトのみ配置するべきです。HBW メモリーを利用できない場合、または HBW メモリーに十分な空き容量がない場合は、オブジェクトは HBW メモリー以外に割り当てられます。

プログラムで ATTRIBUTES FASTMEM 宣言子を使用する場合、コンパイラーまたはリンカーのコマンドラインで次のオプションを指定する必要があります。

-lmemkind

memkind ライブラリーは、インテル® Fortran コンパイラーには含まれません。memkind の Web ページは、http://memkind.github.io/memkind/ です。

ソースとバイナリー RPM は、http://download.opensuse.org/repositories/home:/cmcantalupo/ から入手できます。

libmemkind.so はリンクパスに配置します。そうすることで、バイナリー RPM をインストールすると、libmemkind.so がリンクパスに含まれ、FASTMEM を使用するプログラムをビルドする際に、-lmemkind リンクオプションを指定するだけで済みます。libmemkind.so をほかのディレクトリーに配置する場合は、FASTMEM を使用するプログラムをビルドする際に –L オプションでその場所を指定する必要があります。

HBW メモリーサポートに必要なライブラリーがリンクされない場合、警告は出力されず、アプリケーションは HBW メモリー以外を使用して正常に実行されます。

関連情報