インテル® Fortran コンパイラー 16.0 ユーザー・リファレンス・ガイド
このセクションでは、現在のすべての Linux*、OS X*、Windows* コンパイラー・オプションについて説明します。オプションは、機能カテゴリー別になっており、各カテゴリーでオプションはアルファベット順にリストされています。
各オプションの説明には、次の情報が含まれています。
オプションのプライマリー名と簡単な説明
アーキテクチャーの制限
このセクションは、オプションに既知のアーキテクチャーの制限がある場合のみ表示されます。
次のアーキテクチャーの制限が表示されます。
IA-32 アーキテクチャー
インテル® 64 アーキテクチャー
インテル® メニー・インテグレーテッド・コア (インテル® MIC) アーキテクチャーをターゲットとするインテル® 64 アーキテクチャー
関連するコンパイラー・オプションの説明で、このアーキテクチャーはインテル® MIC アーキテクチャーをターゲットとするインテル® 64 アーキテクチャーと呼びます。
特定のオペレーティング・システムは上記のすべてのアーキテクチャーで利用できません。システム要件の最新情報は、リリースノートを確認してください。
構文
Linux* および OS X* システムで使用される構文と Windows* システムで使用される構文を説明します。使用できる構文がない (オプションが有効ではない) オペレーティング・システムでは、「なし」と記述されます。
引数
オプションに対する引数 (パラメーター) を説明します。オプションに引数がない場合には、「なし」と記述されます。
デフォルト
オプションのデフォルト設定です。
説明
オプションの詳細な説明です。該当する引数がある場合にはその説明も含まれます。
IDE オプション
Windows*、Linux*、OS X* システムにおける統合開発環境 (IDE) のプロパティー・ページに関連する情報を提供します。オプションが表示されるプロパティー・ページ、およびオプションのカテゴリーを紹介します。Windows* の IDE は Microsoft* Visual Studio* .NET、Linux* の IDE は Eclipse*、OS X* の IDE は Xcode* です。そのオプションに相当する IDE オプションがない場合は「なし」と記述されます。本リリースでは、Linux* 上の Fortran をサポートする IDE はないことに注意してください。
代替オプション
説明されているオプションと同義のオプションのリストです。代替オプションがない場合は、「なし」と記述されます。
一部の代替オプション名は古いオプション (非推奨) で、将来のバージョンで削除される可能性があります。多くのコマンドライン・オプションでは、オプション名でハイフン ("-") の代わりに、古い記述方法の下線 ("_") を使用しています。
この古い記述方法は有効です。
オプションの説明には次の項目が含まれるものもあります。
例
オプションを含む簡単なサンプルです。
関連情報
説明されているオプションや関連するオプションについての詳細を得られるリソースを紹介します。
このドキュメントでは、次の表記規則に従ってコンパイラー・オプション名を略しています。
多くのオプション名は、Windows* では先頭に / が、Linux* および OS X* では先頭に - が付くことを除き、Linux*、OS X*、Windows* で同じです。このようなオプション名は、先頭の文字を省略して表します (例: check)。
多くのオプション名は、Windows* では先頭に Q が付くことを除き、Linux*、OS X*、Windows* で同じです。説明で、オプション名は [Q]option-name のように表示されています。
例えば、[Q]ip は、Linux* および OS X* では -ip、Windows* では /Qip となります。
いくつかのコンパイラー・オプション名は、Linux* および OS X* では先頭に q が、Windows* では先頭に Q が付くことを除き、Linux*、OS X*、Windows* で同じです。このようなオプション名は、[q または Q]option-name のように表します。
例えば、[q または Q]opt-report は、Linux* および OS X* では -qopt-report、Windows* では /Qopt-report となります。
似ていないコンパイラー・オプションはフルネームで表示されます。
複数のオプションを 1 つのダッシュ (Linux* および OS X*) またはスラッシュ (Windows*) だけで指定することはできません。次に例を示します。
Linux* および OS X* システム: -wc (誤)、-w -c (正)
Windows* システム: /wc (誤)、/w /c (正)
すべての Linux* および OS X* コンパイラー・オプションは、大文字と小文字を区別します。多くの Windows* オプションは、大文字と小文字を区別します。一部のオプションは、大文字と小文字では意味が異なります。例えば、"c" オプションはリンクを抑止しますが、"C" オプションは ランタイム時に特定の条件をチェックします。
コマンドラインで指定されたオプションは、すべてのファイルに適用されます。
オプションの引数は、ファイル名、文字列、文字、または数字です。文字列に空白が含まれている場合、文字列を二重引用符 (") で囲む必要があります。次に例を示します。
Linux* および OS X* システムでは、-dynamic-linker mylink (ファイル名) または -Umacro3 (文字列) です。
Windows* システムでは、/Famyfile.s (ファイル名) または /V"version 5.0" (文字列) です。
コンパイラー・オプションは任意の順番で指定できます。
Windows* システムでは、すべてのコンパイラー・オプションはコマンドラインで /link オプションの前に指定しなければなりません (該当する場合)。
特定のオプションを指定しなければ、コマンドラインは指定されたファイルに対してコンパイルとリンクの両方を行います。
オプションを一意に識別できるだけの文字数を入力すれば、いくつかのオプション名は短縮可能です。
一部のオプションは、オプション名の後に 1 つ以上のキーワード引数を受け付けます。例えば、arch オプションは複数のキーワードを受け付けます。
通常、複数のキーワードを指定するには、そのオプションを複数回指定します。ただし、例外もあります。次のオプションは有効です: -axNB (Linux*) または /QaxNB (Windows*)。
Windows* システムでは、キーワードを区切る際、カンマを使用することもできます。例えば、次の例は有効です。
ifort /warn:usage,declarations test.f90
ifort /warn=usage,declarations test.f90
コンパイラー・オプションは、コンパイラー宣言子を使用して無効にしない限り、コンパイル全体で効果があります。
オプションを無効にするには、オプションの否定形を指定します。
Windows* システムでは、コマンドラインの最後に /Od を指定すると、1 つまたは複数の最適化オプションを無効にすることができます。
Windows* システムでは、/Od オプションは /Od、/O1、/O2、/O3、および /Ox を含む相互排他的なオプショングループの一部です。同じオプショングループのオプションを 2 つ以上指定した場合、コマンドラインで最後に指定したオプションが、その前に指定したオプションよりも優先されます。
コマンドライン上に、オプションを有効にするバージョンと無効にするバージョンの両方がある場合、最後に指定したバージョンが優先されます。