インテル® C++ コンパイラー 17.0 デベロッパー・ガイドおよびリファレンス
プリコンパイル済みヘッダーファイルを使用するようにコンパイラーに指示します。
Linux* および OS X*: | なし |
Windows®: | /Yu[filename] |
filename |
#include プリプロセッサー・ディレクティブを使用したソースファイルに含まれている C/C++ ヘッダーファイルの名前。 |
オフ |
コンパイラーは、指示がない限り、プリコンパイル済みヘッダーファイルを使用しません。 |
このオプションは、プリコンパイル済みヘッダー (PCH) ファイルを使用するようにコンパイラーに指示します。
すべてのソースファイルが同じ .pchi ファイルを使用している場合は複数のソースファイルをサポートします。
コンパイラーは、ヘッダーファイルの前にあるすべてのコードをプリコンパイル済みとして扱います。 ヘッダーファイルに関連付けられた #include ディレクティブを超えたところまで省略し、PCH ファイルに含まれているコードを使用します。その後 filename の後のすべのコードをコンパイルします。
filename を指定しない場合は、コンパイラーはソースファイルの名前に基づいて PCH を使用します。 /Fp オプションを指定して場合は、そのオプションで指定された PCH を使用します。
このオプションが指定されると、コンパイラーは指定されたファイルの #include 文の前の宣言を含むすべてのテキストを無視します。
このオプションは、/Yc オプションと同時に使用することはできません。
Linux* および OS X* システムでは、/Yu は -pch-use オプションと同等です。
Visual Studio®: [Precompiled Headers (プリコンパイル済みヘッダー)] > [Precompiled Header (プリコンパイル済みヘッダー)]
Eclipse*: なし
Xcode*: なし
Linux* および OS X*: -pch-use
Windows®: なし
次のコマンドラインについて考えてみます。
icl /c /Yuheader.h bar.cpp
この場合、使用される PCH ファイルは "header.pchi" です。
次のコマンドラインではファイル名が指定されていません。
icl /Yu bar.cpp
この場合、使用される PCH ファイルは "bar.pchi" です。
次のコマンドラインではファイル名が指定されていませんが、/Fp オプションが指定されています。
icl /Yu /Fpprecomp bar.cpp
この場合、使用される PCH ファイルは "precomp.pchi" です。