インテル® C++ コンパイラー 17.0 デベロッパー・ガイドおよびリファレンス

prec-div、Qprec-div

浮動小数点除算の精度を上げます。

構文

Linux* および OS X*:

-prec-div

-no-prec-div

Windows®:

/Qprec-div

/Qprec-div-

引数

なし

デフォルト

-prec-div

または /Qprec-div

コンパイラーは、この方法を使用して浮動小数点除算を行います。

説明

このオプションは、浮動小数点除算の精度を上げます。速度に多少影響を与えます。

-msse2 (Linux*) や /arch:SSE2 (Windows®) などを指定して最適化する場合、コンパイラーは浮動小数点除算を分母の逆数による乗算に変更します。 例えば、A/B を A * (1/B) として計算して計算速度を上げます。

しかし、この変換で生成される値は完全な IEEE 準拠の除算ほど正確ではない場合があります。 完全な IEEE 準拠の除算と同じ精度が必要な場合、このオプションを使用して浮動小数点除算を乗算に変換する最適化処理を無効にしてください。 得られる結果の精度は上がりますが、若干パフォーマンスが落ちます。

-no-prec-div (Linux* および OS X*) または /Qprec-div- (Windows®) を指定する場合、完全な IEEE 準拠の除算よりも多少精度が低い最適化が有効になります。

IDE オプション

なし

代替オプション

なし