インテル® C++ コンパイラー 17.0 デベロッパー・ガイドおよびリファレンス

概要: SVML 組込み関数

このトピックは、インテル® メニー・インテグレーテッド・コア (インテル® MIC) アーキテクチャーにのみ適用されます。

インテル® イニシャル・メニー・コア命令 (インテル® IMCI) の SVML (Short Vector Math Library) 組込み関数 (数学組込み関数) は、ベクトル用のスカラー数学演算です。ベクトル引数を受け取り、その各要素に対してスカラー数学演算を実行します。演算結果は、ベクトルで返されます。

マスク付きの SVML 組込み関数には、2 つの追加の引数 (v1_oldk1) があります。v1_old はデスティネーション・ベクトルの古い値で、k1 はマスク引数です。

マスク付きは、マスク引数の対応するビットが '1' にセットされているソースベクトルの要素に対してのみ演算を行います。マスク引数の対応するビットが '0' にセットされている要素に対しては、結果ベクトルに v1_old 引数の値がコピーされます。

SVML 組込み関数に対応する命令はありません。SVML 組込み関数のプロトタイプは、immintrin.h ファイル内にあります。

svml ライブラリーの多くのルーチンは、互換マイクロプロセッサーよりもインテル製マイクロプロセッサーでより高度に最適化されます。

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