インテル® C++ コンパイラー 17.0 デベロッパー・ガイドおよびリファレンス

新しいオプション

このトピックでは、本リリースで新しく追加されたオプションの一覧を提供します。

特に表記がない場合、そのオプションはサポートされているすべてのシステムで利用可能です。

オプションの欄に "のみ" とある場合、そのオプションは明記されたシステムでのみ利用可能です。

オプションについての詳細は、各オプションの説明を参照してください。

この表で使用されている表記については、「表記規則」を参照してください。

新しいコンパイラー・オプションは、次の表にリストされています。

Windows® オプション

説明

デフォルト

/fp:consistent

異なる最適化レベルや同じアーキテクチャーの異なるプロセッサーで、一貫した再現性のある結果を有効にします。

オフ

/guard

制御フローの保護メカニズムを有効にします。

オフ

/MP-force

/MP オプションが指定されたときに使用されるデフォルトのヒューリスティックを無効にします。 これにより、スポーンされるプロセス数を制御することができます。

オフ

/Qalign-loops[-]

2 の累乗のバイト境界でループをアライメントします。

オフ

/Qopt-report-annotate

アノテーション付きソースリスト機能を有効にし、その形式を指定します。

オフ

/Qopt-report-annotate-position

アノテーション付きソースリスト機能を有効にし、ループの最適化によりインライン展開が行われた場合に最適化メッセージを表示するアノテーション付きソースの位置を指定します。

オフ

/Qsimd-function-pointers[-]

SIMD 対応関数へのポインターを有効/無効にします。

オフ

/Qvecabi:cmdtarget

ベクトル関数の拡張セットを生成します。

オフ

/Qvecabi:gcc

gcc ベクトル関数の ABI を使用します。

オフ

/Zo[-]

最適化されたコードの拡張デバッグ情報の生成を有効にします。

オフ

Linux* および OS X* オプション

説明

デフォルト

-f[no-]align-loops

2 の累乗のバイト境界でループをアライメントします。

オフ

-fp-model consistent

異なる最適化レベルや同じアーキテクチャーの異なるプロセッサーで、一貫した再現性のある結果を有効にします。

オフ

-m[no-]80387

コンパイラーが x87 命令を使用可能かどうかを指定します。

オン

-m[no-]omit-leaf-frame-pointer

フレームポインターを省略するか、リーフ関数で保持するかを指定します。

それぞれ異なる

-qopt-report-annotate

アノテーション付きソースリスト機能を有効にし、その形式を指定します。

オフ

-qopt-report-annotate-position

アノテーション付きソースリスト機能を有効にし、ループの最適化によりインライン展開が行われた場合に最適化メッセージを表示するアノテーション付きソースの位置を指定します。

オフ

-[no-]simd-function-pointers

SIMD 対応関数へのポインターを有効/無効にします。

オフ

-vecabi=cmdtarget

ベクトル関数の拡張セットを生成します。

オフ

-vecabi=gcc

gcc ベクトル関数の ABI を使用します。

オフ

最適化に関する注意事項

インテル® コンパイラーでは、インテル® マイクロプロセッサーに限定されない最適化に関して、他社製マイクロプロセッサー用に同等の最適化を行えないことがあります。これには、インテル® ストリーミング SIMD 拡張命令 2、インテル® ストリーミング SIMD 拡張命令 3、インテル® ストリーミング SIMD 拡張命令 3 補足命令などの最適化が該当します。インテルは、他社製マイクロプロセッサーに関して、いかなる最適化の利用、機能、または効果も保証いたしません。本製品のマイクロプロセッサー依存の最適化は、インテル® マイクロプロセッサーでの使用を前提としています。インテル® マイクロアーキテクチャーに限定されない最適化のなかにも、インテル® マイクロプロセッサー用のものがあります。この注意事項で言及した命令セットの詳細については、該当する製品のユーザー・リファレンス・ガイドを参照してください。

注意事項の改訂 #20110804