インテル® C++ コンパイラー 17.0 デベロッパー・ガイドおよびリファレンス
makefile を使用して gcc アプリケーションをビルドする場合、インテル® C++ コンパイラーを使用するように、gcc コンパイラー変数の値を変更する必要があります。 また、CFLAGS で指定されているオプションも確認してください。 次に例を示します。
gcc makefile の例 |
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インテル® C/C++ コンパイラー用に変更した makefile の例 |
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gcc コードに、インテル® C++ コンパイラーでサポートされていない機能 (コンパイラー・オプション、言語拡張、マクロ、プラグマなど) が含まれている場合は、必要に応じて、これらのソースを個別に gcc でコンパイルすることができます。
上記の makefile では、area_functions.c ソースファイルに gcc 固有の機能が含まれています。 インテル® C++ コンパイラーでは、O2 コンパイラー・オプションがデフォルトで使用されますが、gcc のデフォルトは O0 のため、gcc に O2 オプションでコンパイルするように指示します。 また、インテル® C++ コンパイラーでは、gcc makefile にある -fno-asm オプションはサポートされていないため、このオプションも gcc のコンパイルに含めます。
インテル® C/C++ コンパイラーおよび gcc 用に変更した makefile の例 |
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変更した makefile による make の出力 |
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makefile での IPO の使用
デフォルトでは、IPO はコンパイラーによって使用されるプロシージャー間の情報を含む "仮の" オブジェクト・ファイルを生成します。 これらのオブジェクト・ファイルを使用してスタティック・ライブラリーをリンクまたは作成する場合、特定のインテルにより提供されるツールが必要になります。 これらのツールを makefile で使用するには、"ld" を "xild"、"ar" を "xiar" にそれぞれ置換するか、icc または icpc を使用して次のようにリンクします。
インテル® C/C++ コンパイラー用に変更した IPO を使用する makefile の例 |
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