インテル® C++ コンパイラー 17.0 デベロッパー・ガイドおよびリファレンス

_mm512_i32[ext]scatter_ps/_mm512_mask_i32[ext]scatter_ps

int32 インデックスを使用して、float32 ベクトルを分散 (Scatter) します。対応する命令は VSCATTERDPS です。この組込み関数は、インテル® メニー・インテグレーテッド・コア (インテル® MIC) アーキテクチャーにのみ適用されます。

構文

マスクなし

extern void __cdecl _mm512_i32extscatter_ps(void* mv, __m512i index, __m512 v1, _MM_DOWNCONV_PS_ENUM conv, int scale, int hint);

extern void __cdecl _mm512_i32scatter_ps(void* mv, __m512i index, __m512 v1, int scale);

マスク付き

extern void __cdecl _mm512_mask_i32extscatter_ps(void* mv, __mmask16 k1, __m512i index, __m512 v1, _MM_DOWNCONV_PS_ENUM conv, int scale, int hint);

extern void __cdecl _mm512_mask_i32scatter_ps(void* mv, __mmask16 k1, __m512i index, __m512 v1, int scale);

引数

v1

 ソースベクトル

v1_old

 デスティネーション・ベクトルの古い値を保持するソースベクトル。マスクビットが 0 にセットされている場合は、v1_old の対応する要素が結果ベクトルにコピーされます。

k1

 書き込みマスク。k1 マスクの対応するビットが '1' にセットされているソースベクトルの要素のみ計算され、結果に格納されます。k1 の対応するビットが 0 にセットされている結果ベクトルの要素は、ベクトル v1_old の要素からコピーされます。

index

 メモリー mv のインデックスを含む int32 ベクトル。

mv

メモリーのベースアドレスへのポインター

conv

逆方向変換の種類。次のいずれかになります。

  • _MM_DOWNCONV_PS_NONE - 変換なし
  • _MM_DOWNCONV_PS_FLOAT16 - float32 => float16
  • _MM_DOWNCONV_PS_UINT8 - float32 => uint8
  • _MM_DOWNCONV_PS_SINT8 - float32 => sint8
  • _MM_DOWNCONV_PS_UINT16 - float32 => uint16
  • _MM_DOWNCONV_PS_SINT16 - float32 => sint16

scale

要素のアドレスを計算するスケールファクター。次の値を使用できます: 1、2、4、および 8。メモリーの i 番目の要素のアドレスは、次のように計算されます。mv + index[i] * scale

hint

プロセッサーにデータが非テンポラルでないことを示すヒント。0 または 1 を使用できます。それぞれの値の意味は次のとおりです。

  • _MM_HINT_NONE = 0
  • _MM_HINT_NT = 1 (ストアは非テンポラル)

説明

float32 ベクトル v1 の 16 のすべての要素に対して、スケールファクター scale を使用して逆方向変換し、ベースアドレス mv とインデックス・ベクトル index により指定されるメモリー位置にストアします。

マスクなしの組込み関数は、フルマスク (k1=0xffff) のマスク付き組込み関数と同等です。

変換と hint ヒントが不要な場合は、関数名に ext が含まれない、単純化されたバージョンを使用できます。

戻り値

なし。

親トピック: 集約 (Gather) と分散 (Scatter) 組込み関数