インテル® C++ コンパイラー 17.0 デベロッパー・ガイドおよびリファレンス
float32 変数 x と y の逆正接を計算します。float32 引数を使用するベクトル用の atan2(x, y) 関数です。この組込み関数は、インテル® メニー・インテグレーテッド・コア (インテル® MIC) アーキテクチャーにのみ適用されます。
マスクなし extern _m512 __cdecl _mm512_atan2_ps(_m512 v2, _m512 v3); |
マスク付き extern _m512 __cdecl _mm512_mask_atan2_ps(_m512 v1_old, __mmask16 k1, _m512 v2, _m512 v3); |
v2 |
float32 値のベクトル |
v3 |
float32 値のベクトル |
v1_old |
デスティネーション・ベクトルの古い値を保持するソースベクトル。マスクビットが 0 にセットされている場合は、v1_old の対応する要素が結果ベクトルにコピーされます。 |
k1 |
書き込みマスク。k1 マスクの対応するビットが '1' にセットされているソースベクトルの要素のみ計算され、結果に格納されます。k1 の対応するビットが 0 にセットされている結果ベクトルの要素は、ベクトル v1_old の要素からコピーされます。 |
ベクトル v2 と v3 の対応する float64 要素の逆正接 (弧度法) を計算します。 次に、atan2 演算の例を示します。
Res[0] = atan2(v1[0], v2[0]) Res[1] = atan2(v1[1], v2[1]) Res[2] = atan2(v1[2], v2[2]) ... Res[15] = atan2(v1[15], v2[15])
この計算は、両方の引数の符号によって結果の象限が決定されることを除き、y / x の逆正接の計算に似ています。
マスク付きには 2 つの追加の引数 (v1_old と k1) があります。 ベクトルマスク k1 の対応するビットがクリアされている v2 と v3 の要素は計算に使用されません。 代わりに、v1_old から結果ベクトルに対応する要素がコピーされます。
演算の結果。