インテル® C++ コンパイラー 17.0 デベロッパー・ガイドおよびリファレンス

_mm512_fmadd233_ps/_mm512_mask_fmadd233_ps/_mm512_fmadd233_round_ps/_mm512_mask_fmadd233_round_ps

float32 ベクトルを乗算、加算します。対応する命令は VMADD233PS です。 この組込み関数は、インテル® メニー・インテグレーテッド・コア (インテル® MIC) アーキテクチャーにのみ適用されます。

構文

マスクなし

extern __m512 __cdecl _mm512_fmadd233_ps(__m512 v2, __m512 v3);

extern __m512 __cdecl _mm512_fmadd233_round_ps(__m512 v2, __m512 v3 int rc);

マスク付き

extern __m512 __cdecl _mm512_mask_fmadd233_ps(__m512 v1_old, __mmask16 k1, __m512 v2, __m512 v3);

extern __m512 __cdecl _mm512_mask_fmadd233_round_ps(__m512 v1_old, __mmask16 k1, __m512 v2, __m512 v3 int rc);

引数

v2

float32 ベクトル v3 の特定の要素に乗算する float32 ベクトル。

v3

float32 ベクトル。このベクトルの特定の要素が float32 ベクトル v2 に乗算された後、特定の要素が v2v3 の積に加算されます。

v1_old

デスティネーション・ベクトルの古い値を保持するソースベクトル。マスクビットが 0 にセットされている場合は、v1_old の対応する要素が結果ベクトルにコピーされます。

k1

書き込みマスク。k1 マスクの対応するビットが '1' にセットされているソースベクトルの要素のみ計算され、結果に格納されます。k1 の対応するビットが 0 にセットされている結果ベクトルの要素は、ベクトル v1_old の要素からコピーされます。

rc

丸め制御値。次のいずれかになります。

  • _MM_FROUND_TO_NEAREST_INT - 最も近い偶数に丸めます。
  • _MM_FROUND_TO_NEG_INF - 負の無限大に丸めます。
  • _MM_FROUND_TO_POS_INF -正の無限大に丸めます。
  • _MM_FROUND_TO_ZERO - ゼロに丸めます。
  • _MM_FROUND_CUR_DIRECTION - MXCSR レジスターのデフォルトを使用して丸めます。

説明

float32 ベクトル v2 と float32 ベクトル v3 の特定の要素間の乗算を行った後、結果に float32 ベクトル v3 の特定の要素を加算します。 中間値は無限の精度で計算されます。rc 引数を指定しない限り、切り捨てられることも、丸められることもありません。

マスク付きにはさらに引数 k1 があります。 ベクトルマスク k1 の対応するビットがセットされているソースレジスターの要素のみ計算に使用されます。 結果ベクトルの残りの要素には、v1_old の要素がコピーされます。

戻り値

乗算-加算の結果。