概要: 第 3 世代インテル® Core™ プロセッサー拡張命令の組込み関数

インテル® C++ コンパイラー 17.0 デベロッパー・ガイドおよびリファレンス

第 3 世代インテル® Core™ プロセッサー拡張命令の組込み関数は、32nm よりも小さなプロセス・テクノロジーで、インテル® 64 アーキテクチャー・プロセッサーを対象にした新しいベクトル SIMD 命令とスカラー命令を含む第 3 世代インテル® Core™ プロセッサー命令を呼び出すアセンブリー・コード関数です。

第 3 世代インテル® Core™ プロセッサー命令の組込み関数のプロトタイプは、immintrin.h ファイルにあります。

これらの組込み関数は、『Intel® Advanced Vector Extensions Programming Reference』 (http://software.intel.com/en-us/avx/) の「CHAPTER 9. ADDITIONAL NEW INSTRUCTIONS」 (英語) に定義されている命令に直接マップされます。

機能の概要

第 3 世代インテル® Core™ プロセッサー拡張命令に含まれる命令は次のとおりです。

単精度浮動小数点データ型 - 16 ビット浮動小数点データ型変換を実行する VCVTPS2PH と VCVTPH2PS の 2 つのハードウェア命令にマップする 4 つの組込み関数。パックド単精度浮動小数点値からパックド 16 ビット浮動小数点値に変換する組込み関数は、即値バイトを使用して丸め制御も提供します。
ハードウェア命令 RDRAND にマップする 3 つの組込み関数。組込み関数は、16/32/64 ビットの乱数整数を生成します。
ハードウェア命令 RDFSBASE、RDGSBASE、WRFSBASE、WRGSBASE にマップする 8 つの組込み関数。これらの組込み関数により、64 ビット環境で動作するソフトウェアがすべての権限レベルで FS ベースおよび GS ベースのレジスターの読み書きを行うことができます。