インテル® C++ コンパイラー 17.0 デベロッパー・ガイドおよびリファレンス
これらの属性は変数および関数がコプロセッサーでも利用できることを保証します。
このトピックは、インテル® メニー・インテグレーテッド・コア (インテル® MIC) アーキテクチャーにのみ適用されます。
offload プラグマに続く文は、コプロセッサーで実行するアウトライン関数に変換されます。 このコードは、ほかの関数を呼び出すことができます。呼び出された関数がコプロセッサーでも利用できることを保証するには、次のいずれかの特別な関数属性を指定する必要があります。
__declspec( target (mic)) function-declaration __declspec( target (mic))variable-declaration __attribute__ (( target (mic))) function-declaration __attribute__ (( target (mic))) variable-declaration
プログラムの関数はすべて、常に CPU 向けにコンパイルされ、CPU で呼び出すことができます。ただし、特定の属性で明示された関数のみ、オフロードコードで呼び出すことができます。また、これらの関数のみ、コプロセッサーで呼び出すことができます。
グローバル変数は同様の方法で扱われます。グローバル変数はすべて、CPU コードに常に存在します。しかし、ターゲット属性を含むグローバル関数のみ、コプロセッサーにオフロードされるバイナリーにコンパイルされます。
ターゲット属性で明示された関数とデータのみインテル® MIC アーキテクチャーのバイナリーにコンパイルすると、コプロセッサーのコードが可能な限り小さくなることが保証されます。
コンパイラーは、ターゲット属性を含まないオフロードコード内で参照された関数とデータに対して警告を出力します。
__declspec(target(mic)) int global = 55; __declspec(target(mic)) int foo() { return ++global; } main() { int i; #pragma offload target(mic) in(global) out(i, global) { i = foo(); } printf("global = %d, i = %d (should be the same)\n", global, i); }
オフロード構造内の関数呼び出しは、関数をターゲットで利用できるように自動的に宣言しません。関数がターゲット上で利用できることを保証するには、関数定義に適切なターゲット属性が含まれていなければなりません。
ターゲット属性を含む変数または関数の定義とすべての宣言は、すべてのコンパイル単位で互いに一致していなければなりません。