インテル® C++ コンパイラー 17.0 デベロッパー・ガイドおよびリファレンス

_mm512_cmp_pd_mask/_mm512_mask_cmp_pd_mask

float64 ベクトルを比較します。対応する命令は VCMPPD です。 この組込み関数は、インテル® メニー・インテグレーテッド・コア (インテル® MIC) アーキテクチャーにのみ適用されます。

構文

マスクなし

extern __mmask8 __cdecl _mm512_cmp_pd_mask(__m512d v2, __m512d v3, const int op);

マスク付き

extern __mmask8 __cdecl _mm512_mask_cmp_pd_mask(__mmask8 k1, __m512d v2, __m512d v3, const int op);

引数

v2

比較に使用する float64 ベクトル

v3

比較に使用する float64 ベクトル

k1

書き込みマスク。k1 マスクの対応するビットが '1' にセットされているソースベクトルの要素のみ計算され、結果に格納されます。

op

比較プレディケート。次のいずれかの値を指定します。

  • _MM_CMPINT_EQ - 等しい
  • _MM_CMPINT_LT - より小さい
  • _MM_CMPINT_LE - 以下
  • _MM_CMPINT_NE - 等しくない
  • _MM_CMPINT_NLT - より小さくない
  • _MM_CMPINT_GE - 以上
  • _MM_CMPINT_NLE - 以下でない
  • _MM_CMPINT_GT - より大きい

説明

比較プレディケートとして op 引数を使用し、float64 ベクトル v2 と float64 ベクトル v3 の要素単位の比較を行います。

便宜上、コンパイラーは op 引数の値に対応する以下の組込み関数を提供しています。op 引数を指定する代わりに、これらの組込み関数名を使用してもかまいません。

組込み関数名

対応する比較プレディケート

_mm512_cmpeq_pd_mask(v2, v3)

_CMP_EQ_OQ

_mm512_mask_cmpeq_pd_mask(k1, v2, v3)

_CMP_EQ_OQ

_mm512_cmplt_pd_mask(v2, v3)

_CMP_LT_OS

_mm512_mask_cmplt_pd_mask(k1, v2, v3)

_CMP_LT_OS

_mm512_cmple_pd_mask(v2, v3)

_CMP_LE_OS

_mm512_mask_cmple_pd_mask(k1, v2, v3)

_CMP_LE_OS

_mm512_cmpunord_pd_mask(v2, v3)

_CMP_UNORD_Q

_mm512_mask_cmpunord_pd_mask(k1, v2, v3)

_CMP_UNORD_Q

_mm512_cmpneq_pd_mask(v2, v3)

_CMP_NEQ_UQ

_mm512_mask_cmpneq_pd_mask(k1, v2, v3)

_CMP_NEQ_UQ

_mm512_cmpnlt_pd_mask(v2, v3)

_CMP_NLT_US

_mm512_mask_cmpnlt_pd_mask(k1, v2, v3)

_CMP_NLT_US

_mm512_cmpnle_pd_mask(v2, v3)

_CMP_NLE_US

_mm512_mask_cmpnle_pd_mask(k1, v2, v3)

_CMP_NLE_US

_mm512_cmpord_pd_mask(v2, v3)

_CMP_ORD_Q

_mm512_mask_cmpord_pd_mask(k1, v2, v3)

_CMP_ORD_Q

戻り値

戻り値のビット 8 の比較結果 (要素のペアごとに 1 ビットの場合)。(v2[i] op v3[i]) が true の場合のみ、i 番目のビットが 1 に設定されます。

マスク付きで、対応するマスクビットが 0 に設定されている要素については、結果マスクの対応するビットの戻り値は 0 です。