インテル® Fortran コンパイラー 17.0 デベロッパー・ガイドおよびリファレンス
プロジェクトを次のような場所に移動するには、特定の手順に従う必要があります。
同じシステムの別のディスクまたはディレクトリー
インテル® Fortran コンパイラーがインストールされている別のシステム
現在使用しているシステムにインストールされているオペレーティング・システムのバージョンをアップグレードする場合、新しいオペレーティング・システムでソリューションを開く前に、各プロジェクトのメイン・ディレクトリーに格納されている *.SUO ファイルおよび *.NCB ファイルを削除する必要があります。
プロジェクト・ファイルを移動またはコピーする前に、必ずソリューションを消去することを推奨します。ソリューションを消去するには、[ビルド] メニューから [ソリューションのクリーン] を選択します。
すべてのプロジェクト・ファイルを新しい場所にコピーします。各構成用に作成されたサブディレクトリーをコピーする必要はありません。
プロジェクトのディレクトリー階層をそのまま保持するために、プロジェクト全体の階層構造を新しいコンピューターにコピーすることを推奨します。例えば、プロジェクトが、現在使用しているコンピューターの \MyProjects\Projapp フォルダーに格納されている場合、そのディレクトリーとすべてのサブディレクトリーの内容を別のコンピューターの \My Projects\Projapp ディレクトリーにコピーすることで、フォルダー/ディレクトリー階層を保持できます。
以下のファイルをコピー先のメイン・ディレクトリーから削除します。以下のファイルは、ディスク固有のファイルまたはコンピューター固有のファイルなので使用できません。
*.SUO ファイル
*.NCB ファイル (存在する場合)
各構成 (例えば Debug や Release など) のサブディレクトリーをコピーした場合、コピー先からそのサブディレクトリーの内容を削除してください。 これらのサブディレクトリーに含まれるファイルは、ディスク固有のファイルまたはコンピューター固有のファイルなので使用できません。例えば、これらのサブディレクトリー内に格納されるインテル® Fortran モジュール (.MOD) ファイルは、新しいバージョンのインテル® Fortran をインストールした場合、インテル® Fortran コンパイラーで再度作成する必要があります。
モジュールファイルの内部構造がインテル® Fortran のバージョン間で異なることがあります。
同じシステム、または同じプラットフォームで同じメジャーバージョン番号のインテル® Fortran を実行するシステムに、プロジェクト・ファイルをコピーした場合、次の手順に従って各構成のサブディレクトリー内のファイルを消去します。
適切なソリューションを開きます。[ファイル] メニューから [開く] > [プロジェクト/ソリューション] または [最近使ったプロジェクト] を選択します。 [開く] > [プロジェクト/ソリューション] を選択する場合、適切な .SLN ファイルを参照して開きます。
[ビルド] メニューから [構成マネージャー] を選択して、ドロップダウン・リストから構成を選択します。
[ビルド] メニューから [ソリューションのクリーン] を選択します。
サブディレクトリーをコピーした各構成に対して、上の 2 つの手順を繰り返し行います。
可能な場合、プロジェクトをコピーした後に、プロジェクトを作成した Fortran と同じバージョンでコピー先のプロジェクトを開くことができるかどうかを確認してください。これにより、プロジェクトが正確に移動されたかどうかを確認でき、プロジェクトの変換時に発生する問題を最小限に抑えることができます。Fortran の最新バージョンでプロジェクトを開くと、プロジェクトが新しい形式に変換され、元に戻すことができなくなります。そのため、プロジェクトを開く前にプロジェクト・ファイルのアーカイブコピーを作成することを推奨します。
既存の構成を表示します。プロジェクトに関連付けられた構成を表示するには、ソリューションを開き、画面の上にあるドロップダウン・リストから利用可能な構成を選択します。
プロジェクト・オプションを確認し、設定を変更します。
すべての設定が、異なるディスクおよびシステム間で移植できるとは限らないので、新しいプラットフォームでは必ずプロジェクトの設定を確認してください。プロジェクトの設定を確認するには、次のように操作します。
[プロジェクト] メニューから [プロパティ] を選択します。 プロジェクトの [プロパティ ページ] ダイアログボックスが表示されます。
設定を必要に応じて変更します。次に示す項目には特に注意してください。
[全般]: 中間ファイルおよび出力ファイルのディレクトリーを確認してください。 プロジェクトを別のシステムに移動すると、絶対ディレクトリー・パス (C:\TEMP または \Myproj\TEMP など) を変更しなければならない場合がよくあるので注意してください。 絶対パスの代わりに、Debug などの相対パス・ディレクトリー名を (先頭にバックスラッシュを含めずに) 使用してください。
[カスタム ビルド ステップ]: プラットフォーム間で変更する必要があるカスタムコマンドを確認してください。
[ビルドイベント] の [ビルド前のイベント]、[リンク前のイベント]、および [ビルド後のイベント]: 変更されたカスタムコマンドがあるかどうかを確認してください。
INCLUDE 文またはそれに似た文で参照するディレクトリー・パスをソースコードで確認してください。 Visual Studio® では、[フォルダを指定して検索] と呼ばれる複数ファイル検索機能が提供されています。この機能は [編集] メニューから利用可能です。