インテル® C++ コンパイラー 18.0 デベロッパー・ガイドおよびリファレンス
%s をルーチン "%s" の宣言に追加して、行 %d のループを並列化します。
ループに関数呼び出しが含まれる場合、呼び出される関数についてのより詳しい情報がないと、コンパイラーはこのループを並列化できません。
ただし、ループの中で呼び出される関数が定数関数またはコンカレント・セーフな関数の場合、その呼び出しはループの並列化の妨げにはなりません。
次の例について考えてみます。
#define N 10000 double A[N], B[N]; int bar(int); void foo(){ int i; for (i=0;i<N;i++){ A[i] = B[i] * bar(i); } }
この例では、呼び出されるルーチン bar についてのより詳しい情報がなければコンパイラーはループを並列化しません。
安全であることが分かっている場合は、次のようにプログラムコードを変更します。
#define N 10000 double A[N], B[N]; __declspec(const) int bar(int); void foo(){ int i; for (i=0;i<N;i++){ A[i] = B[i] * bar(i); } }
このループを安全に並列化できることが分かっている場合は、次のようにプログラムコードを変更することもできます。
#define N 10000 double A[N], B[N]; __declspec(concurrency_safe(profitable)) int bar(int); void foo(){ int i; for (i=0;i<N;i++){ A[i] = B[i] * bar(i); } }
ルーチンがアノテーションのセマンティクスに沿っていることを確認してください。類似のアノテーション __declspec(concurrency_safe(profitable) を使用して同様の効果を得ることもできます。