インテル® C++ コンパイラー 18.0 デベロッパー・ガイドおよびリファレンス

インテルの IEEE 754-2008 2 進浮動小数点準拠ライブラリーの使用

libbfp754 ライブラリーに含まれる多くのルーチンは、互換マイクロプロセッサーよりもインテル製マイクロプロセッサーでより高度に最適化されます。

このライブラリーを使用するには、プログラムに、ヘッダーファイル bfp754.h をインクルードしてください。

次の例では、Linux* でこのライブラリーを使用しています。

//binary.c
#include <stdio.h>
#include <bfp754.h>
int main(){
  double a64, b64;
  float c32;
  a64 = 1.000000059604644775390625;
  b64 = 1.1102230246251565404236316680908203125e-16;
  c32 = __binary32_add_binary64_binary64(a64, b64);
  printf("The addition result using the libary: %8.8f\n", c32);
  c32 = a64 + b64;
  printf("The addition result without the libary: %8.8f\n", c32);
  return 0;
}

binary.c をコンパイルするコマンドは次のとおりです。

icc -fp-model source -fp-model except binary.c -lbfp754

a.out の出力は次のようになります。

The addition result using the libary: 1.00000012
The addition result without the libary: 1.00000000