インテル® C++ コンパイラー 18.0 デベロッパー・ガイドおよびリファレンス
このトピックは、インテル® グラフィックス・テクノロジーをターゲットとする場合にのみ適用されます。
gfx_sys_check ツールは、macOS* ではサポートされません。
インテル® グラフィックス・テクノロジー・コアへ計算をオフロードするヘテロジニアス・アプリケーションを実行する前に、gfx_sys_check ツールを起動してシステムが正しくセットアップされているか確認します。
オフロードを開始する要件をすべて満たしている場合、ツールは小さなカーネルをオフロードし、オフロードの状況を報告します。
オフロードできない場合、ツールは可能性のある問題を診断し、報告します。
ツールは、次のシステム要件をチェックします。
チェック項目 | 説明 |
---|---|
CPU |
cpuid マシン命令を実行し、結果を出力します。 ツールは CPU モデル/ファミリーを識別しません。 |
OS のバージョン |
Windows* では、Windows Vista*、Windows* 7 以降のバージョン (dwMajorVersion >= 6) がサポートされます。 Linux* では、バージョンはチェックされません。 |
ディスプレイ・ドライバー |
ディスプレイ・ドライバーを初期化し、利用可能なすべてのドライバー ID を出力します。 |
ネイティブテスト |
単純なヘテロジニアス・プログラムを起動し、ランタイム・ソフトウェア・スタック全体をテストします。 プログラムを正常に実行できた場合、gfx_sys_check ツールは結果を出力します。 |
MDF ライブラリー・バージョン |
MDF は、別途提供されるライブラリーで、オフロードの実行に必要です。 ツールは、MDF オプションで指定された最小 MDF 要件をチェックします。 オプションが指定されていない場合、バージョン 3 が最小と仮定されます。 |
チェックを開始するには、次のコマンドでツールを起動します。
gfx_sys_check [options]
Linux* ではオプションの先頭にハイフン (-) を、Windows* ではスラッシュ (/) を付けます。
gfx_sys_check ツールの起動オプションは 5 つあります。
オプション | 説明 |
---|---|
h |
ヘルプを出力して終了します。 |
v |
評価モード。 通常モードと同じチェックを実行し、より詳細な情報を出力します。 |
o <filename> |
すべての出力を指定したファイルへリダイレクトします。 |
MDF <version> |
MDF バージョンを指定します。マシンにインストールされている MDF が指定したバージョンよりも古い場合、ツールはエラーを出力します。 デフォルト値は 3 です。つまり、3.0.0.0 よりも古い MDF バージョンはサポートされません。 <version> は、次のようにピリオド (.) で区切られた 4 つの数字です: A[.B[.C[.D]]] (例: 3.0.0.1017)。1 つの数字を指定することもできます。例えば、4 を指定すると、4.0.0.0 と見なされます。 |
gfx_sys_check ツールは、次の終了コードを返します。
コード | 説明 |
---|---|
0 | 成功 |
1 | 無効なコマンドライン・オプション |
2 | サポートされていない OS バージョン |
3 | 予期しない例外の発生 |
4 | ディスプレイ・ドライバーの初期化に失敗 |
5 | ネイティブテストの実行/確認の失敗 |
6 | サポートされていない MDF バージョン |