インテル® C++ コンパイラー 18.0 デベロッパー・ガイドおよびリファレンス

qopenmp-lib、Qopenmp-lib

リンクに使用する OpenMP* ランタイム・ライブラリーを指定します。

構文

Linux* および macOS*:

-qopenmp-lib=type

Windows*:

/Qopenmp-lib:type

引数

type

使用するライブラリーの種類 (互換性レベル) を指定します。現在、設定可能な値は以下のとおりです。

compat

互換 OpenMP* ランタイム・ライブラリー (libiomp) を使用するようにコンパイラーに指示します。この設定では、Microsoft* コンパイラーおよび GNU* コンパイラーを使用して作成されたオブジェクト・ファイルとの互換性が提供されます。

デフォルト

-qopenmp-lib=compat
または /Qopenmp-lib:compat

コンパイラーは、互換 OpenMP* ランタイム・ライブラリー (libiomp) を使用します。

説明

このオプションは、リンクに使用する OpenMP* ランタイム・ライブラリーを指定します。

互換 OpenMP* ランタイム・ライブラリーは、Microsoft* OpenMP* ランタイム・ライブラリー (vcomp) または GNU* OpenMP* ランタイム・ライブラリー (libgomp) を使用して作成されたオブジェクト・ファイルと互換性があります。

互換 OpenMP* ランタイム・ライブラリーを使用するには、[q または Q]openmp-lib オプションの互換設定を使用してアプリケーションをコンパイルしリンクします。このオプションを使用するには、以下のいずれかのコンパイラー・オプションも指定する必要があります。

Windows* システムでは、互換 OpenMP* ランタイム・ライブラリーは Microsoft* C/C++ コンパイラーでコンパイルされた OpenMP* オブジェクト・ファイルと、インテル® C/C++ コンパイラーまたはインテル® Visual Fortran コンパイラーでコンパイルされた OpenMP* オブジェクト・ファイルを組み合わせます。リンクフェーズで、ランタイム・ライブラリーの単一で一貫性のあるコピーが生成されます。

Linux* システムでは、インテルの互換 OpenMP* ランタイム・ライブラリーは GNU* gcc コンパイラーでコンパイルされた OpenMP* オブジェクト・ファイルと、インテル® C/C++ コンパイラーまたはインテル® Fortran コンパイラーでコンパイルされた同様の OpenMP* オブジェクト・ファイルを組み合わせます。リンクフェーズで、ランタイム・ライブラリーの単一で一貫性のあるコピーが生成されます。

互換 OpenMP* ランタイム・ライブラリーは、インテル® コンパイラー 10.0 よりも前のバージョンを使用して作成されたオブジェクト・ファイルと互換性がありません。

Windows* では、コンパイラーによってオプションが処理されると、リンカーによって処理されるコンパイル済みオブジェクト・ファイルにディレクティブが追加されます。Linux* および macOS* では、icc/icpc コマンドによってオプションが処理されると、リンクが開始され、ライブラリー名がリンクコマンドに追加されます。

IDE オプション

なし

代替オプション

なし

関連情報