インテル® C++ コンパイラー 18.0 デベロッパー・ガイドおよびリファレンス

特殊関数

インテルの数学ライブラリーの多くのルーチンは、互換マイクロプロセッサーよりもインテル製マイクロプロセッサーでより高度に最適化されます。

mathimf.h ヘッダーファイルには、インテルの数学ライブラリー関数のプロトタイプが含まれています。

インテルの数学ライブラリーは、次の特殊関数をサポートします。

annuity

説明: annuity 関数は、一定期間による一定額の支払い (年金) の原価係数を計算します。( 1 - (1+x)(-y) ) / xx は利率、y は期間です。

errno: ERANGE、アンダーフローおよびオーバーフロー状態の場合

呼び出しインターフェイス:
double annuity(double x, double y);
long double annuityl(long double x, long double y);
float annuityf(float x, float y);

acdfnorminv

説明: cdfnorminv 関数は、x の逆累積正規分布関数の値を返します。

errno:
EDOM、有限値または無限値 (x > 1) || (x < 0) の場合
ERANGE、x = 0 または x = 1 の場合

呼び出しインターフェイス:
double cdfnorminv(double x);
float cdfnorminvf (float x);

compound

説明: compound 関数は、複利係数を計算します。(1+x)yx は利率、y は期間です。

errno: ERANGE、アンダーフローおよびオーバーフロー状態の場合

呼び出しインターフェイス:
double compound(double x, double y);
long double compoundl(long double x, long double y);
float compoundf(float x, float y);

erf

説明: erf 関数は、誤差関数の値を返します。

呼び出しインターフェイス:
double erf(double x);
long double erfl(long double x);
float erff(float x);

erfc

説明: erfc 関数は、相補誤差関数の値を返します。

errno: EDOM、有限値または無限値 |x| > 1 の場合

呼び出しインターフェイス:
double erfc(double x);
long double erfcl(long double x);
float erfcf(float x);

erfinv

説明: erfinv 関数は、x の逆誤差関数の値を返します。

errno: EDOM、有限値または無限値 |x| > 1 の場合

呼び出しインターフェイス:
double erfinv(double x);
long double erfinvl(long double x);
float erfinvf(float x);

gamma

説明: gamma 関数は、gamma の絶対値の対数値を返します。

errno: ERANGE、オーバーフロー状態、x が負の整数の場合

呼び出しインターフェイス:
double gamma(double x);
long double gammal(long double x);
float gammaf(float x);

gamma_r

説明: gamma_r 関数は、gamma の絶対値の対数値を返します。gamma 関数の符号は、整数 signgam で返されます。

呼び出しインターフェイス:
double gamma_r(double x, int *signgam);
long double gammal_r(long double x, int *signgam);
float gammaf_r(float x, int *signgam);

j0

説明: 0 次の x のベッセル関数 (第 1 種) を計算します。

呼び出しインターフェイス:
double j0(double x);
long double j0l(long double x);
float j0f(float x);

j1

説明: 1 次の x のベッセル関数 (第 1 種) を計算します。

呼び出しインターフェイス:
double j1(double x);
long double j1l(long double x);
float j1f(float x);

jn

説明: n 次の x のベッセル関数 (第 1 種) を計算します。

呼び出しインターフェイス:
double jn(int n, double x);
long double jnl(int n, long double x);
float jnf(int n, float x);

lgamma

説明: lgamma 関数は、gamma の絶対値の対数値を返します。

errno: ERANGE、オーバーフロー状態、x=0 または負の整数の場合

呼び出しインターフェイス:
double lgamma(double x);
long double lgammal(long double x);
float lgammaf(float x);

lgamma_r

説明: lgamma_r 関数は、gamma の絶対値の対数値を返します。gamma 関数の符号は、整数 signgam で返されます。

errno: ERANGE、オーバーフロー状態、x=0 または負の整数の場合

呼び出しインターフェイス:
double lgamma_r(double x, int *signgam);
long double lgammal_r(long double x, int *signgam);
float lgammaf_r(float x, int *signgam);

tgamma

説明: tgamma 関数は、x の gamma 関数を計算します。

errno: EDOM、x=0 または負の整数の場合

呼び出しインターフェイス:
double tgamma(double x);
long double tgammal(long double x);
float tgammaf(float x);

y0

説明: 0 次の x のベッセル関数 (第 2 種) を計算します。

errno: EDOM、x <= 0 の場合

呼び出しインターフェイス:
double y0(double x);
long double y0l(long double x);
float y0f(float x);

y1

説明: 1 次の x のベッセル関数 (第 2 種) を計算します。

errno: EDOM、x <= 0 の場合

呼び出しインターフェイス:
double y1(double x);
long double y1l(long double x);
float y1f(float x);

yn

説明: n 次の x のベッセル関数 (第 2 種) を計算します。

errno: EDOM、x <= 0 の場合

呼び出しインターフェイス:
double yn(int n, double x);
long double ynl(int n, long double x);
float ynf(int n, float x);