インテル® C++ コンパイラー 18.0 デベロッパー・ガイドおよびリファレンス

最適化レポート: 表示

コンパイラーにより最適化診断が生成されると、[Compiler Optimization Report (コンパイラーによる最適化レポート)] ウィンドウと [Compiler Inline Report (コンパイラーによるインライン展開レポート)] ウィンドウが開き、エディターに最適化レポートのアノテーションが表示されます。

[Compiler Optimization Report (コンパイラーによる最適化レポート)] ウィンドウ

[Compiler Optimization Report (コンパイラーによる最適化レポート)] ウィンドウは、最適化レポートの次のフェーズに関する診断情報を表示します。

診断情報は、ループごとにグループ化するか、一覧表示できます。表示形式を切り替えるには、ウィンドウのツールバーにある設定アイコンをクリックし、[Group by loops (ループでグループ化)] をオフにします。

カラムヘッダーをクリックして情報をソートしたり、カラム幅を調整できます。さらに、次の表に示す操作を行えます。

操作

説明

診断をダブルクリックする

エディターの対応する位置にジャンプします。

[Inlined into (インライン展開後)] カラムのリンクをクリックする

ループがインライン展開された関数の呼び出しにジャンプします。

[Group by loops (ループでグループ化)] ビューで診断を展開する/折りたたむ

診断の詳細情報を表示/非表示にします。

カラムヘッダーをクリックする

そのカラムで情報をソートします。

フィルターボタンをクリックする

ウィンドウに表示する診断のフィルターを選択できます。

[Compiler Optimization Report (コンパイラーによる最適化レポート)] ウィンドウのタイトルバーに適用されているフィルターが表示されます。また、最適化レポート・フェーズ・ボタンのラベルに、現在の範囲における各フェーズの診断の数が表示されます。

[Compiler Optimization Report (コンパイラーによる最適化レポート)] ウィンドウのツールバーにある最適化レポート・フェーズ・ボタンをクリックする

その最適化フェーズの診断のフィルターをオン/オフにします。

最適化レポート・フェーズ・ボタンのラベルには、各フェーズの診断の合計数が表示されます。

デフォルトでは、すべてのフェーズが表示されます。

[Compiler Optimization Report (コンパイラーによる最適化レポート)] ウィンドウのツールバーにある検索ボックスにテキストを入力する

入力したテキストで診断をフィルターします。

入力が終わると診断がフィルターされます。Enter キーを押すと、入力したパターンが検索履歴に保存されます。

フィルターをオフにするには、検索ボックスをクリアします。

検索履歴にあるパターンを使用するには、検索ボックスの右側にある矢印アイコンをクリックします。

[Compiler Inline Report (コンパイラーによるインライン展開レポート)] ウィンドウ

[Compiler Inline Report (コンパイラーによるインライン展開レポート)] ウィンドウは、最適化レポートの IPO フェーズに関する診断情報を表示します。

診断情報はツリー形式で表示されます。ツリーの各項目に対応する情報が、右側のペインの [Properties (プロパティー)] タブと [Inlining options (インライン展開オプション)] タブの下に表示されます。

また、次の表に示す操作を行えます。

操作

説明

ツリーで診断をダブルクリックする、または [Properties (プロパティー)] タブでソース位置のリンクをクリックする

エディターの対応する位置にジャンプします。

[Just My Code (マイコードのみ)] をクリックする

現在のソリューション・ファイル・ツリーに含まれないファイルのレコードをすべて非表示にし、マイコードの関数のみ表示します。

エディターで関数を右クリックし、[Intel Compiler (インテル® コンパイラー)] > [Show Inline report for function name (関数名のインライン展開レポートの表示)] を選択する

その関数の詳細情報が表示されます。

エディターで関数を右クリックし、[Intel Compiler (インテル® コンパイラー)] > [Show where function name in inlined (関数名がインライン展開された個所の表示)] を選択する

その関数がインライン展開された個所が表示されます。

[Compiler Inline Report (コンパイラーによるインライン展開レポート)] ウィンドウのツールバーにある検索ボックスにテキストを入力する

入力したテキストで診断をフィルターします。

入力が終わると診断がフィルターされます。Enter キーを押すと、入力したパターンが検索履歴に保存されます。

フィルターをオフにするには、検索ボックスをクリアします。

検索履歴にあるパターンを使用するには、検索ボックスの右側にある矢印アイコンをクリックします。

エディターで最適化メモを表示する

エディターで最適化メモを表示することで、コンパイラーにより生成される診断を理解しやすくなります。

  1. 呼び出し元

  2. 呼び出し先

  3. 呼び出し元と呼び出し先

最適化メモを使用して、次の表に示す操作を行えます。

操作

説明

最適化メモを右クリックする

  • 現在の最適化メモまたはすべての最適化メモを展開/折りたたむことができます。

  • [Optimization Reports (最適化レポート)] ダイアログボックスを開いて、最適化レポートの表示設定を調整することができます。最適化メモは、次のいずれかの位置に表示できます。

    • 呼び出し元

    • 呼び出し先

    • 呼び出し元と呼び出し先

最適化メモのヘッダーをダブルクリックする

現在の最適化メモを展開/折りたたみます。

診断の詳細をダブルクリックする

エディターの対応する位置にジャンプします。

最適化メモにあるハイパーリンクをクリックする

その関数がインライン展開された個所が表示されます。

ヘルプ (?) アイコンをクリックする

選択した診断の詳細なヘルプが表示されます。インターネットに接続している場合は、デフォルトのブラウザーが開き、その診断に関するヘルプトピックが表示されます。

折りたたんだ最適化メモの上にマウスポインターを移動する

その最適化メモの詳細なツールヒントが表示されます。

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