インテル® C++ コンパイラー 18.0 デベロッパー・ガイドおよびリファレンス

コンパイラー・オプション・マッピング・ツール

インテル® コンパイラーのコンパイラー・オプション・マッピング・ツールは、Windows* と Linux* の対応するオプションを得るための簡単な方法を提供します。Windows* ベースのアプリケーションの開発者が Linux* のアプリケーションを開発する場合、例えば、/Oy- オプションに対応する Linux* オプションを知ることができます。同様に、オプション・マッピング・ツールは、インテル® コンパイラーの Linux* オプションに対応する、Windows* オプションも提供します。

オプション・マッピング・ツールは、macOS* ではサポートされません。

コンパイラー・オプション・マッピング・ツールの使用

マッピングツールは、コマンドラインから次のいずれかの方法で起動できます。

コンパイラー・オプションは、使用しているアーキテクチャーの対応するオプションにマップされます。

コンパイラーからのコンパイラー・オプション・マッピング・ツールの呼び出し

コンパイラーを使用してオプション・マッピング・ツールを実行する場合、次の構文を使用します。

<compiler command> <map-opts option> <compiler option(s)>

例: /Oy- に対応する Linux* オプションを検索する

icl /Qmap-opts /Oy-
Intel® Compiler option mapping tool
mapping Windows options to Linux for C++
'-Qmap-opts' Windows option maps to
  --> '-map-opts' option on Linux
  --> '-map_opts' option on Linux
'-Oy-' Windows option maps to
  --> '-fomit-frame-pointer-' option on Linux
  --> '-fno-omit-frame-pointer' option on Linux
  --> '-fp' option on Linux

例: -fp に対する Windows* の同等オプションを検索する

icpc -map-opts -fp
Intel® Compiler option mapping tool
mapping Linux options to Windows for C++
'-map-opts' Linux option maps to 
  --> '-Qmap-opts' option on Windows
  --> '-Qmap_opts' option on Windows 
'-fp' Linux option maps to
  --> '-Oy-' option on Windows

オプション・マッピング・ツールからの出力には次の情報も含まれます。

コンパイラーからオプション・マッピング・ツールを呼び出す場合、ソースファイルはコンパイルされません。

オプション・マッピング・ツールの直接呼び出し

map_opts 実行ファイルへのパス (コンパイラーの bin ディレクトリー) が設定されている場合、コマンドライン環境から次の構文を使用して、オプション・マッピング・ツールを直接実行することができます。

map_opts [-nologo] -t<target OS> -l<language> -opts <compiler option(s)>

説明:

例: /Oy- に対応する Linux* オプションを検索する

map_opts -tl -lc -opts /Oy-
Intel® Compiler option mapping tool
mapping Windows options to Linux for C++
'-Oy-' Windows option maps to
  --> '-fomit-frame-pointer-' option on Linux
  --> '-fno-omit-frame-pointer' option on Linux 
  --> '-fp' option on Linux

例: -fp に対する Windows* の同等オプションを検索する

map_opts -tw -lc -opts -fp
Intel® Compiler option mapping tool 
mapping Linux options to Windows for C++ 
'-fp' Linux option maps to 
  --> '-Oy-' option on Windows