インテル® C++ コンパイラー 18.0 デベロッパー・ガイドおよびリファレンス

mp1、Qprec

浮動小数点の精度と一貫性を向上させます。

構文

Linux* および macOS*:

-mp1

Windows*:

/Qprec

引数

なし

デフォルト

オフ

浮動小数点数結果の一貫性が多少損なわれますが、精度とランタイム・パフォーマンスが向上します。

説明

このオプションは、浮動小数点の一貫性を向上させます。超越関数のオペランドの範囲外チェックを行い、浮動小数点演算の比較精度を上げます。

このオプションは、コンパイラーが NaN 比較セマンティクスを変更する最適化を実行しないようにして、すべての変数を比較で使用される前に宣言された精度まで切り捨てます。また、コンパイラーが、X87 超越命令よりも精度が高くなるライブラリー・ルーチンを使用するようにします。

このオプションは、-fp-model precise オプション (Linux* および macOS*) または /fp:precise オプション (Windows*) よりも無効される最適化処理が少なく、パフォーマンスに与える影響も小さくなります。

IDE オプション

Visual Studio*: なし

Eclipse*: なし

Xcode*: [Floating Point (浮動小数点)] > [Improve Floating-Point Consistency (浮動小数点の一貫性の向上)]

代替オプション

なし