インテル® C++ コンパイラー 18.0 デベロッパー・ガイドおよびリファレンス

debug (Windows*)

デバッグ情報の生成を有効/無効にします。

構文

Linux* および macOS*:

なし

Windows*:

/debug[:keyword]

引数

keyword

コンパイラーが生成するデバッグ情報の種類。設定可能な値は以下のとおりです。

none

デバッグ情報の生成を無効にします。

full または all

詳細なデバッグ情報を生成します。

minimal

デバッグの行番号情報を生成します。

partial

古い引数 (非推奨) です。リンクに必要なグローバル・シンボル・テーブル情報を生成します。

[no]expr-source-pos

式レベルの粒度でソース位置情報を生成するかどうかを指定します。

[no]inline-debug-info

インライン展開されたコードの拡張デバッグ情報を生成するかどうかを指定します。

これらのキーワードのデフォルト以外の設定については、「説明」セクションを参照してください。

デフォルト

/debug:none

コマンドラインと IDE のリリース構成のデフォルトです。

/debug:all

IDE のデバッグ構成のデフォルトです。

説明

このオプションは、デバッグ情報の生成を有効/無効にします。デバッグ情報はリンカーに渡されます。

デフォルトでは、デバッグを有効にすると最適化が無効になります。デバッグと最適化の両方を有効にするには、/debug オプションと最適化オプション (/O3/O2、または /O3 のいずれか) を一緒に指定します。

競合するキーワードが一緒に使用された場合、コマンドラインで最後に指定されたものが優先されます。

オプション

説明

/debug:none

デバッグ情報の生成を無効にします。

/debug:full または /debug:all

詳細なデバッグ情報を生成します。最適化されていないコードのシンボリック・デバッグに必要なローカル・シンボル・テーブル情報とリンクに必要なグローバル・シンボル・テーブル情報を生成します。これは、keyword なしで /debug を指定するのと同じです。

/debug:minimal

デバッグの行番号情報を生成します。

/debug:partial

リンクに必要なグローバル・シンボル・テーブル情報は生成しますが、デバッグに必要なローカル・シンボル・テーブル情報は生成しません。このオプションは古いオプションです。また、IDE では利用できません。

/debug:expr-source-pos

文レベルの粒度でソース位置情報を生成します。

/debug:inline-debug-info

インライン展開されたコードの拡張デバッグ情報を生成します。

インライン展開される関数では、シンボルはデフォルトで呼び出し元に関連付けられます。このオプションを指定すると、インライン展開される関数のシンボルが、呼び出される関数のソースに関連付けられます。

IDE オプション

Visual Studio*: [Debugging (デバッグ)] > [Enable Expanded Line Number Information (行番号情報の出力を有効にする)] (/debug:expr-source-pos)

Eclipse*: なし

Xcode*: なし

代替オプション

/debug:all または
/debug の場合

Linux* および macOS*: なし
Windows*: /Zi

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