インテル® C++ コンパイラー 18.0 デベロッパー・ガイドおよびリファレンス
ループのベクトル化のしきい値を設定します。
Linux* および macOS*: | -vec-threshold[n] |
Windows*: | /Qvec-threshold[[:]n] |
n |
ループのベクトル化のしきい値となる整数。設定可能な値は、0 から 100 です。 n が 0 の場合、ループは、計算量にかかわらず常にベクトル化されます。 n が 100 の場合、ループはコンパイラー分析データに基づいてパフォーマンス・ゲインが予測される場合のみベクトル化されます。ループはベクトルレベルの並列実行が有効であることがほぼ確実な場合にのみベクトル化されます。 1 から 99 の値は、速度が向上する可能性の比率を表します。例えば、n =50 の場合、ベクトル形式で実行されたときにコードの速度が向上する可能性が 50 パーセントある場合のみベクトル化を行います。 |
-vec-threshold100 |
ループはベクトルレベルの並列実行が有効であることがほぼ確実な場合にのみベクトル化されます。n を指定しない場合のデフォルトです。 |
このオプションは、ベクトル化されたループの並列実行が効果的である可能性に基づいてループのベクトル化のしきい値を設定します。
このオプションは、コンパイル時に計算量が確定できないループに使用します。しきい値は、通常、コンパイル時にループ反復回数が不明な場合に適用されます。
コンパイラーは、作成された複数のスレッドのオーバーヘッドとスレッド間を共有できるワーク量のバランスをとろうとするヒューリスティックを適用します。
Visual Studio*: [Optimization (最適化)] > [Threshold For Vectorization (ベクトル化のしきい値)]
Eclipse*: [Optimization (最適化)] > [Enable Maximum Vector-level Parallelism (最大限のベクトルレベルの最適化を有効にする)]
Xcode*: [Optimization (最適化)] > [Enable Maximum Vector-level Parallelism (最大限のベクトルレベルの最適化を有効にする)]
なし