インテル® C++ コンパイラー 18.0 デベロッパー・ガイドおよびリファレンス
ランタイム時に致命的なエラーが発生したとき、ソースファイルのトレースバック情報を表示できるように、オブジェクト・ファイル内に補足情報を生成するようにコンパイラーに指示します。
Linux* および macOS*: | -traceback -notraceback |
Windows*: | /traceback /notraceback |
なし
notraceback |
トレースバック情報を生成するオブジェクト・ファイルに補足情報を生成しません。 |
このオプションは、ランタイム時に致命的なエラーが発生したとき、ソースファイルのトレースバック情報を表示できるように、オブジェクト・ファイル内に補足情報を生成するようにコンパイラーに指示します。これは、Fortran プログラムにリンクされる C コードで使用するためのものです。
致命的なエラーが発生すると、コールスタックの 16 進アドレス (プログラム・カウンター・トレース) とともに、ソースファイル、ルーチン名、および行番号の相関情報が表示されます。
マップファイルとエラーが発生したときに表示されるスタックの 16 進アドレスを使用することで、エラーの原因を特定できます。
このオプションを指定すると、実行プログラムのサイズが増えますが、ランタイム時の実行速度には影響がありません。
デバッグオプションとは関係なく機能します。
Windows* システムでは、traceback は、コンパイラーにスタック・フレーム・ポインターとして EBP を強制的に使用させる /Oy- オプションを設定します。
Windows* システムでは、リンカーは実行ファイルの ".trace" という名前のセクションに、トレースバック情報を配置します。実行ファイルに含まれているセクションを参照するには、次のコマンドを使用します。
link -dump -summary your_app_name.exe
さらに詳しい情報を参照するには、次のコマンドを使用します。
link -dump -headers your_app_name.exe
Linux* システムでは、(該当する場合、.trace セクションのヘッダーを含む) セクションヘッダーを表示するには、次のコマンドを使用します。
objdump -h your_app_name.exe
macOS* システムでは、イメージにセクションヘッダーを表示するには、次のコマンドを使用します。
otool -l your_app_name.exe
Visual Studio*: なし
Eclipse*: [Runtime (ランタイム)] > [Generate Traceback Information (トレースバック情報の生成)]
Xcode*: [Runtime (ランタイム)] > [Generate Traceback Information (トレースバック情報の生成)]
なし