インテル® C++ コンパイラー 18.0 デベロッパー・ガイドおよびリファレンス

macOS* での共有ライブラリーの使用

このトピックは、macOS* にのみ適用されます。

macOS* では、共有ライブラリーにパス情報を保存してライブラリー検索を実行することができます。コンパイラーのインストール時に、このパスはインストール・ディレクトリーに変わりますが、ライブラリーを別の場所に移動する場合はこのパスを変更する必要があります。例えば、インテルの再配布可能ライブラリーをアプリケーションにバンドルすることがあるでしょう。これは、DYLD_LIBRARY_PATH で検出されるライブラリーへの依存性を排除します。

コンパイル時に DYLD_LIBRARY_PATH を使用してライブラリーを検索しないで、共有ライブラリーに依存する実行ファイルを配布する場合、install_name_tool を使用してインテルの共有ライブラリー (../lib/*.dylib) の正しいパスを設定する必要があります。これにより、エンドユーザーは実行ファイルをダブルクリックしてアプリケーションを起動することができます。以下に示すコマンドは、各ライブラリーの正しい絶対パス情報を設定します。

for i in *.dylib 
do
    echo -change $i `pwd`/$i
    done > changes 
for i in *.dylib 
do
    install_name_tool `cat changes` $i 
done

install_name_tool を使用して @executable_path を設定し、これに適切なパスを設定することで、アプリケーションにバンドルされているライブラリーのパス情報を変更することもできます。

ライブラリーを変更した後に必ずソースを再コンパイルしてください。