インテル® Fortran コンパイラー 18.0 デベロッパー・ガイドおよびリファレンス

END、EOR、および ERR 分岐指定子の使用

インテル® Fortran プログラムの実行中に致命的なエラーが発生した場合、デフォルトの動作ではエラーメッセージが表示され、プログラムが終了します。このデフォルトの動作を変更するために、I/O 文には、プログラム中の特定の場所に制御を移す 3 つの分岐指定子が用意されています。

END、EOR、または ERR 分岐指定子を使用すると、エラーメッセージは表示されず、実行は指定された文 (通常はエラー処理コード) で続行されます。

エラー処理ルーチンが処理できない予期しないエラーが発生することがあります。この場合、次のいずれかを行います。

ソースコードを変更したら、プログラムのコンパイル、リンク、実行を行い、エラーメッセージを表示させます。次に例を示します。

    READ (8,50,ERR=400)

この文の実行中に致命的なエラーが発生した場合、インテル® Visual Fortran RTL は制御を文番号 400 の文に移します。同じように、END 指定子を使用すると、通常ならエラーとして処理されるファイル終了条件を処理することができます。次に例を示します。

    READ (12,70,END=550)

ノンアドバンシング I/O を使用しているときには、EOR 指定子を使ってレコード終了条件を処理します。次に例を示します。

150 FORMAT (F10.2, F10.2, I6)
    READ (UNIT=20, FMT=150, SIZE=X, ADVANCE='NO', EOR=700) A, F, I

また、OPEN、CLOSE、または INQUIRE の文で、ERR を指定子として使用することもできます。次に例を示します。

    OPEN (UNIT=10, FILE='FILNAME', STATUS='OLD', ERR=999)

この OPEN 文の実行中にエラーが検出されると、制御は文番号 999 の文に移ります。