インテル® Fortran コンパイラー 18.0 デベロッパー・ガイドおよびリファレンス
浮動小数点除算の精度を上げます。
Linux* および macOS*: | -prec-div -no-prec-div |
Windows*: | /Qprec-div /Qprec-div- |
なし
オフ |
デフォルトのヒューリスティックが使用されます。デフォルトの設定は、完全な IEEE 準拠の除算と比較すると精度が劣りますが、/Qprec-div- または -no-prec-div を指定する場合よりもやや正確です。 完全な IEEE 準拠の除算が必要な場合は、[Q]prec-div を指定すべきです。 |
このオプションは、浮動小数点除算の精度を上げます。速度に多少影響を与えます。
デフォルトの最適化レベルでは、コンパイラーは浮動小数点数の除算計算を分母の逆数による乗算に変えることがあります。例えば、A/B を A * (1/B) として計算して計算速度を上げます。
しかし、この変換で生成される値は完全な IEEE 準拠の除算ほど正確ではない場合があります。完全な IEEE 準拠の除算と同じ精度が必要な場合、このオプションを使用して浮動小数点除算を乗算に変換する最適化処理を無効にしてください。得られる結果の精度は上がりますが、若干パフォーマンスが落ちます。
-no-prec-div (Linux* および macOS*) または /Qprec-div- (Windows*) を指定する場合、完全な IEEE 準拠の除算よりも多少精度が低い最適化が有効になります。
なし