配列ポインターと割付け配列の処理

標準の Fortran 配列ポインターまたは配列を別の言語に渡すときには、その記述子またはそのベースアドレスを渡すことができます。

次は、標準の Fortran 配列ポインターと配列の渡し方に影響を与えます。

• その時点で有効な ATTRIBUTES プロパティー

• 渡し先のプロシージャーの INTERFACE (存在する場合)

INTERFACE で配列ポインターまたは形状無指定配列 (ARRAY(:) など) が宣言されている場合、その記述子が渡されます。INTERFACE で配列ポインターまたは形状指定配列が宣言されている場合、またはインターフェイスが存在しない場合、配列ポインターと配列は、連続配列としてベースアドレスによって渡されます。この方法は、連続配列の各部分に対して、配列の最初の要素を渡す方法に似ています。

配列で REFERENCE 属性を使用しても効果がありません。また、配列引数では VALUE 属性は使用できません。

Fortran の配列ポインターまたは配列を Fortran 以外のルーチンに記述子によって渡す場合、そのルーチンは記述子を解釈する方法を知らなければなりません。記述子の一部は C のポインターのようなアドレス空間へのポインターで、またその一部はポインター記述または次元数、ストライド、および範囲などの配列プロパティーの記述です。

インテル® Fortran の配列記述子の書式についての詳細は、「Fortran 配列記述子の処理」を参照してください。

標準の Fortran の配列ポインターおよび形状引き継ぎ配列は、配列記述子のアドレスを渡すことによって渡されます。

スカラーデータへの標準の Fortran ポインターには、データのアドレスが含まれており、記述子によっては渡されません。