インテル® Fortran コンパイラー 18.0 デベロッパー・ガイドおよびリファレンス
インテル® Fortran コンパイラーは、内部ファイルとスクラッチファイルもサポートします。
シーケンシャル・アクセスを使用する場合、内部ファイルを使用してバッファー内の文字データを参照できます。(外部ファイルとは異なり)、ユーザー変数と文字配列の間で行われる転送と同じように、内部記憶域の間で転送が行われます。
内部ファイルは、次のものから構成されます。
文字変数
文字配列要素
文字配列
部分文字列
ベクトル添字なしの部分文字配列
READ 文または WRITE 文でユニット番号を指定する代わりに、文字スカラーメモリー参照または文字配列名参照の形式で、内部ファイル指定子を使用します。
内部ファイルは、指定された文字の内部記憶空間 (変数バッファー) であり、固定長レコードのシーケンシャル・ファイルとして扱われます。内部 I/O を実行するには、書式付きおよびリスト指定のシーケンシャル READ 文と WRITE 文を使用します。内部ファイルでは、OPEN や INQUIRE のようなファイル関連の文を使用することはできません (ユニット番号が使用されません)。
内部ファイルが単一の文字変数、配列要素、または部分文字列のみを含む場合、そのファイルは、単一のレコードで構成されています。そのレコードの長さは、レコードに含まれる文字変数、配列要素、または部分文字列の長さに一致します。内部ファイルが文字配列のみを含む場合、そのファイルは一連のレコードで構成されており、各レコードには単一の配列要素が含まれています。内部ファイル内のレコードの順序は、添字の進行順序によって決まります。
内部ファイルのレコードは、レコードを構成する文字変数、配列要素、または部分文字列が定義されている (値がレコードに代入されている) 場合のみ、読み出すことができます。
各 READ 文および WRITE 文に先立って、内部ファイルの位置は、常にその第 1 レコードの先頭に位置します。
スクラッチファイルは、OPEN 文で STATUS= 'SCRATCH' を指定して作成できます。デフォルトでは、これらの一時ファイルは OPEN 文により作成され、終了時に削除されます。