インテル® Fortran コンパイラー 18.0 デベロッパー・ガイドおよびリファレンス

構成の選択

構成には、プロジェクト内で作成する最終的なバイナリー出力ファイルを定義する設定が含まれています。また、ビルドするアプリケーションの種類、アプリケーションを実行するプラットフォーム、およびビルドで使用するツールの設定が指定されています。

Debug 構成と Release 構成

新しいプロジェクトを作成すると、Visual Studio* は次の構成を自動的に作成します。

構成 説明

Debug」構成

デフォルトの「Debug」構成は、デバッグ情報を追加するためのプロジェクト・オプションが設定されています。最適化は行われません。アプリケーションをデバッグするには、プロジェクトを「Debug」構成でビルドする必要があります。

Release (Retail)」構成

「Release」構成にはデバッグ情報は含まれませんが、ユーザーが選択した最適化は行われます。

Visual Studio* の [構成マネージャー] を使用して次の選択を行います。

複数の構成を使用することで、開発の基本となるソースコードの一貫性を維持しながら、プロジェクトの範囲を拡大することができます。デフォルトの構成は、「Debug」構成です。構成を追加、変更、または削除するには、メインメニューから [(ビルド] > [構成マネージャー] を選択するか、メイン・メニュー・バーのドロップダウン・リストを使用します。複数の構成を同時にアクティブにすることはできません。構成は、ソリューション全体、またはソリューション内の特定のプロジェクト用に使用することができます。

プロジェクトをビルドすると、現在選択されている構成が次のようにビルドされます。

(出力ディレクトリーは、[プロジェクト] > [プロパティ] で表示されるウィンドウの [全般] カテゴリーで変更することができます)

構成には次の特性があります。

デフォルトでは、Debug 構成はデバッグシンボル情報を含め、最適化をオフにするようにプロジェクト・オプションを設定します。アプリケーションをデバッグするには、プロジェクトを「Debug」構成でビルドする必要があります。「Debug」構成と「Release」構成は、通常は同じソースファイルを使用しますが、プロジェクト設定に関する情報は一般に異なります。例えば、デフォルトの「Debug」構成は完全なデバッグ情報を提供し、最適化を行わないのに対し、デフォルトの「Release」構成は最小限のデバッグ情報を提供し、すべての最適化を行います。

プロジェクトの構成を変更するには、次の操作を行います。

  1. [ソリューション エクスプローラー] でアクティブなソリューションを選択します。
  2. [ビルド] > [構成マネージャー] を選択します。
  3. 構成を選択します。

プラットフォーム・タイプ

プラットフォーム・タイプは、コンパイラーがソースファイルに対して使用するオプションや、リンカーが使用するプラットフォーム固有のライブラリー、既定の定数など、特定のプラットフォームで必要なオプションを設定します。

新しい構成

デフォルトの Debug 構成および Release 構成に加えて、プロジェクト内に新しい構成を定義することもできます。新しい構成では、プロジェクトの既存のソースファイル、既存のプロジェクト設定、および既存の構成のほかの特性を使用することができます。

関連情報