一般的なデフォルトの例外処理

インテル® Visual Fortran ランタイムシステムは、例外処理、コンソールイベント処理、およびアプリケーション終了のランダウンに対して最小限のデフォルトサポートを提供します。

提供されるデフォルトの例外処理サポートは、作成しているアプリケーションの種類 (プロジェクトの種類) に依存します。

• デフォルトの例外ハンドラーは、Fortran コンソール・アプリケーション、Fortran QuickWin アプリケーション、および Fortran スタンダード・グラフィックス・アプリケーションに含まれています。

• デフォルトの例外ハンドラーは、Fortran ウィンドウ・アプリケーション、Fortran DLL アプリケーション、Fortran プロシージャーを含む C コンソール・アプリケーションには含まれていません。

デフォルトの例外ハンドラーを使用すると、すべてのイベントが有効になります。個々のイベントをデフォルトの Fortran 例外ハンドラーから結合/結合解除することはできません。ただし、Fortran 例外ハンドラーを無効にして、独自のものを有効にできます。例外ハンドラーを無効にするには、FOR_IGNORE_EXCEPTIONS 環境変数を TRUE に設定します。

インテル® Visual Fortran のデフォルトハンドラーによって検出される多くの例外は、致命的なエラーに関する例外です。例外が発生すると、Fortran ランタイムシステムは、「ランタイムエラーについて」で説明されているように、エラーメッセージを表示し、出力をトレースバックします。ランタイムエラーの重要度レベルが severe の場合、インテル® Visual Fortran ランタイムシステムはアプリケーションを終了します。多くの I/O プログラミング・エラーの重要度レベルは severe なので、アプリケーションは終了します。

I/O プログラミング・エラーは例外ではないため、例外ハンドラーで検出することはできません。未処理の I/O プログラミング・エラーは、インテル® Visual Fortran ランタイムシステムの異なるメカニズムで報告されます。アプリケーション (プロジェクト) の種類にかかわらず、未処理の I/O プログラミング・エラーが発生すると、エラーメッセージが表示され、出力がトレースバックされます。