インテル® Fortran コンパイラー 18.0 デベロッパー・ガイドおよびリファレンス

ファイルを開く: OPEN 文

ファイルを開くには、事前結合されたファイル (「論理デバイス」を参照) を使用するか、または OPEN 文で開きます。OPEN 文は、ファイル結合特性やその他の情報を指定することができます。

OPEN 文指定子

OPEN 文により、ユニット番号と外部ファイルが結合されるので、OPEN 文の指定子を使用してファイル属性とランタイムオプションを明示的に指定することができます。事前結合されたファイルでない限り、一度ファイルを開いたら、再度開く前にファイルを閉じる必要があります。

以前、開いたユニット番号を (一度閉じないで) 開くと、次のいずれかが発生します。

INQUIRE 文を使うと、プログラムによりファイルが開かれているかどうかを知ることができます。

特に、OPEN 文を使用して、新しいファイルを作成する場合は、デフォルトを確認 (OPEN の説明を参照) するか、または適切な OPEN 文指定子でファイル属性を明示的に指定してください。

ファイルとユニット情報の指定子

これらの指定子はファイルとユニット情報を識別します。

ファイルとレコード特性の指定子

これらの指定子はファイルおよびレコード特性を識別します。

特殊なファイルを開くルーチンの指定子

USEROPEN は、特別なコンテキストを確立するためのファイルを開くルーチンを指定します。これによって、後続のインテル® Fortran I/O 文の効果を変更することができます。

ファイルアクセス、処理、および位置の指定子

これらの指定子はファイルのアクセス、処理、および位置を識別します。

レコード転送特性の指定子

これらの指定子はレコード転送特性を指定します。

エラー処理機能の指定子

これらの指定子はエラー処理に使用されます。

ファイルを閉じる処理の指定子

DISPOSE は、ファイルが閉じられたときに行う処理を識別します。

OPEN 文でファイルの場所を指定する

OPEN 文の FILE 指定子および DEFAULTFILE 指定子を使って、論理ユニットで開かれる特定のファイルの完全な定義を指定します (OPEN 文についての詳細は、「Language Reference」(英語) マニュアルを参照)。

次に例を示します。

OPEN (UNIT=4, FILE='/usr/users/smith/test.dat', STATUS='OLD') 

/usr/users/smith ディレクトリーの test.dat ファイルが論理ユニット 4 で開かれます。ディレクトリーとファイル名が指定されているため、デフォルトは適用されません。FILE 指定子の値は文字定数、変数、または式で表記します。

次の例では、ユーザーによりファイル名が指定され、DEFAULTFILE 指定子によりフルパス名文字列に対するデフォルト値が指定されています。開かれるファイルは /usr/users/smith にあり、ユーザーにより入力されたファイル名は変数 DOC に連結されます。

CHARACTER(LEN=9) DOC
WRITE (6,*)  'Type file name '
READ (5,*) DOC
OPEN (UNIT=2, FILE=DOC, DEFAULTFILE='/usr/users/smith',STATUS='OLD') 

スラッシュ (Windows* ではバックスラッシュ) がデフォルトのファイル文字列の末尾に追加されます。