インテル® Fortran コンパイラー 18.0 デベロッパー・ガイドおよびリファレンス

real-size

実数と複素数の宣言、定数、関数、および組込み関数のデフォルトの KIND を指定します。

構文

Linux* および macOS*:

-real-size size

Windows*:

/real-size:size

引数

size

実数と複素数の宣言、定数、関数、および組込み関数のサイズ。設定可能な値は、32、64、または 128 です。

デフォルト

real-size 32

デフォルトの実数および複素数の宣言、定数、関数、および組込み関数の長さを 4 バイト (REAL(KIND=4) および COMPLEX(KIND=4)) にします。

説明

このオプションは、実数と複素数の宣言、定数、関数、および組込み関数のデフォルトのサイズ (ビット幅) を指定します。

オプション

説明

real-size 32

デフォルトの実数および複素数の宣言、定数、関数、および組込み関数の長さを 4 バイトにします。REAL の宣言は REAL (REAL(KIND=4)) として、COMPLEX の宣言は COMPLEX (COMPLEX(KIND=4)) として扱われます。KIND が指定されていない実数定数および複素数定数は、単精度 (KIND=4) で評価されます。

real-size 64

デフォルトの実数および複素数の宣言、定数、関数、および組込み関数の長さを 8 バイトにします。REAL の宣言は DOUBLE PRECISION (REAL(KIND=8)) として、COMPLEX の宣言は DOUBLE COMPLEX (COMPLEX(KIND=8)) として扱われます。KIND が指定されていない実数定数および複素数定数は、倍精度 (KIND=8) で評価されます。

real-size 128

デフォルトの実数および複素数の宣言、定数、関数、および組込み関数の長さを 16 バイトにします。REAL の宣言は EXTENDED PRECISION REAL (REAL(KIND=16)) として、COMPLEX および DOUBLE COMPLEX の宣言は EXTENDED PRECISION COMPLEX (COMPLEX(KIND=16)) として扱われます。KIND が指定されていない実数定数および複素数定数は、拡張精度 (KIND=16) で評価されます。

これらのコンパイラー・オプションは、CMPLX、FLOAT、REAL、SNGL、AIMAG などを含む組込みプロシージャーの結果の型に影響を与えます。通常、これらの組込みプロシージャーの結果は単精度の REAL または COMPLEX です。組込みプロシージャーの引数の KIND 型を明示的に宣言することによって、この影響を避けることができます。

例えば real-size 64 が指定された場合、CMPLX 組込み関数の結果は、DOUBLE COMPLEX (COMPLEX(KIND=8)) です。実数引数を REAL(KIND=4)、複素引数を COMPLEX(KIND=4) と明示的に宣言することによって、これを避けることが可能です。

IDE オプション

Visual Studio*: [Data (データ)] > [Default Real KIND (実変数の既定 KIND)]

Eclipse*: なし

Xcode*: [Data (データ)] > [Default Real KIND (実変数の既定 KIND)]

代替オプション

real-size 64

Linux* および macOS*: -r8-autodouble

Windows*: /4R8/Qautodouble

real-size 128

Linux* および macOS*: -r16

Windows*: /4R16