インテル® Fortran コンパイラー 18.0 デベロッパー・ガイドおよびリファレンス

ライブラリー・ルーチンの呼び出し

次の表に、インテル® Fortran ライブラリー・ルーチンのグループおよびそのグループに属するルーチンのインターフェイス定義をインクルードする際に必要な USE 文を示します。

ルーチン

USE 文

移植

USE IFPORT

POSIX*

USE IFPOSIX

その他のランタイム

USE IFCORE

下記は Windows* のみ:

ルーチン

USE 文

オートメーション (AUTO) (IA-32 アーキテクチャーのシステムのみ)

USE IFAUTO

Component Object Model (COM) (IA-32 アーキテクチャーのシステムのみ)

USE IFCOM

ダイアログ (IA-32 アーキテクチャーのシステムのみ)

USE IFLOGM

グラフィック

USE IFQWIN

National Language Support (NLS)

USE IFNLS

QuickWin

USE IFQWIN

シリアルポート (SPORT)(IA-32 アーキテクチャーのシステムのみ)

USE IFPORT

「Language Reference」セクションの「Run-Time Library Routines」に、異なるライブラリー・ルーチン・グループの概要やルーチンの呼び出し構文に関するトピックのリストがあります。例えば、次の USE 文を IMPLICIT、NONE、または INTEGER を含むすべてのデータ定義文の前に追加します。

USE IFPORT

インテル® Fortran ライブラリー・ルーチンを使用するソースファイルのコンパイル時間を最小限に抑えるには、USE 文に ONLY キーワードを追加します。次に例を示します。

USE IFPORT, only: getenv

ONLY キーワードを使用すると、そのライブラリー・ルーチンのグループに対してインターフェイスの数が制限されます。

実際のインターフェイス定義を表示するには、.mod ファイルに対応する .f90 ファイルを表示します。例えば、ルーチンで USE IFCORE 文が必要な場合、テキストエディターを使用して標準の INCLUDE ディレクトリーから ifcore.f90 ファイルを表示します。

ifport.f90 (または ifcore.f90 など) に含まれた実際のインターフェイス定義をプログラムにコピーすることは避けてください。今後リリースされるインテル® Fortran のバージョンで、これらのインターフェイス定義が変更される可能性があります。

また、いくつかのライブラリー・インターフェイス (.f90) ファイルには、ルーチンのサブグループで必要な USE 文が含まれています。ただし、USE 文をこれらのサブプログラムで指定する場合、今後リリースされるインテル® Fortran コンパイラーのバージョンでこのモジュール名が変更される可能性があることに注意してください。この方法は、コンパイル時間を短縮しますが、今後リリースされるコンパイラーのバージョンで互換性がなくなる可能性があります。

関連情報