インテル® Fortran コンパイラー 18.0 デベロッパー・ガイドおよびリファレンス

デフォルトのパス名とファイル名の指定

インテル® Fortran は、すべてまたは一部のファイル (ディレクトリーおよびファイル名) を指定するための、さまざまな方法を提供しています。次のリストでは、例として Linux* のパス名 /usr/proj/testdata を使用しています。

デフォルトのパス名とファイル名の適用例

例えば、ユニット番号 3 の暗黙の OPEN では、インテル® Fortran は環境変数 FORT3 をチェックします。環境変数 FORT3 が設定されている場合、その値が使用されます。設定されていない場合、fort.3 というファイル名を使用します。

次の表では、READ (1,100) 文と同様に現在のディレクトリーが /usr/smith で、I/O はユニット 1 を使用すると仮定します。

OPEN FILE 値

OPEN DEFAULTFILE 値

FORT1 環境変数値

使用されるパス名

指定なし

指定なし

指定なし

/usr/smith/fort.1

指定なし

指定なし

test.dat

/usr/smith/test.dat

指定なし

チェックなし

/usr/tmp/t.dat

/usr/tmp/t.dat

指定なし

/tmp

指定なし

/tmp/fort.1

指定なし

/tmp

testdata

/tmp/testdata

指定なし

/usr

lib/testdata

/usr/lib/testdata

file.dat

/usr/group

チェックなし

/usr/group/file.dat

/tmp/file.dat

チェックなし

チェックなし

/tmp/file.dat

file.dat

指定なし

チェックなし

/usr/smith/file.dat

結果のパス名がチルダ文字 (~) で始まるとき、C シェルスタイルのパス名代入は、最上位のディレクトリー (ルートの下) を使用します。チルダパス名代入の詳細については、csh(1) を参照してください。

デフォルトのパス名とファイル名の適用規則

インテル® Fortran では、一定の規則に基づいてファイル名とディレクトリー・パスは決定されます。次のようにファイル名の文字列を決定します。

インテル® Fortran により使用されるファイル名文字列が決定されると、次のように (オプションとしてファイル名の前に付く) ディレクトリーが決定されます。