インテル® Fortran コンパイラー 18.0 デベロッパー・ガイドおよびリファレンス

allow

コンパイラーが特定の動作を許可するかどうかを決定します。

構文

Linux* および macOS*:

-allow keyword

Windows*:

/allow:keyword

引数

keyword

動作を許可するか、または許可しないかを指定します。設定可能な値は以下のとおりです。

[no]fpp_comments

fpp プリプロセッサーがプリプロセッサー・ディレクティブ行で Fortran の end-of-line コメントをどのように解釈するかを指定します。

デフォルト

fpp_comments

コンパイラーは、プリプロセッサー行にある Fortran 形式の end-of-line コメントを認識します。

説明

このオプションは、コンパイラーが特定の動作を許可するかどうかを決定します。

オプション

説明

allow nofpp_comments

コンパイラーに、プリプロセッサー行にある Fortran 形式の end-of-line コメントを許可しないように指示します。コメント記号に意味はありません。

IDE オプション

なし

代替オプション

なし

次の例について考えてみます。

#define MAX_ELEMENTS 100  ! Maximum number of elements

デフォルトでは、コンパイラーは、プリプロセッサー行にある Fortran 形式の end-of-line コメントを認識します。そのため、上の行は MAX_ELEMENTS を "100" に定義し、残りの行は無視されます。allow nofpp_comments が指定されると、Fortran のコメント表記法は使用されず、コメント記号の "!" に意味はなくなります。上記の例では "! Maximum number of elements" は、MAX_ELEMENTS 定義の値の一部として解釈されます。

allow nofpp_comments オプションは、Fortran ディレクティブを定義値としたい場合に便利です。次に例を示します。

#define dline(routname) !dir$ attributes alias:"__routname":: routname