インテル® Fortran コンパイラー 18.0 デベロッパー・ガイドおよびリファレンス

統合開発環境からの IMSL* ライブラリーの使用 (Windows*)

Microsoft* Visual Studio* IDE から IMSL* ライブラリーを使用するには、次の操作を行う必要があります。

  1. IMSL* のインクルードおよびライブラリー・ディレクトリーを検索ディレクトリーのリストに追加します。

    1. [ツール] > [オプション] を選択します

    2. [Intel Compilers and Tools (インテル® コンパイラーおよびツール)] > [Visual Fortran] を選択します。

    3. [Compilers (コンパイラー)] を選択します。

    4. 変更するターゲット・プラットフォームを選択します。IA-32 (32 ビット) アーキテクチャーの場合、[Win32] を選択します。インテル® 64 (64 ビット) アーキテクチャーの場合、[x64] を選択します。

      適切なコンパイラー・バージョンが選択されていることを確認します。

    5. [Libraries (ライブラリー)] の右にある [...] ボタンをクリックします。ライブラリー・ディレクトリーのリストが表示されます。

    6. リストの最後に、次のディレクトリーを追加します。

      • IA-32 アーキテクチャーの場合: $(FNL_DIR)\IA32\lib

      • インテル® 64 アーキテクチャーの場合: $(FNL_DIR)\Intel64\lib

    7. [OK] をクリックします。

    8. [Includes (インクルード)] の右にある [...] ボタンをクリックします。

    9. リストの最後に、次のディレクトリーを追加します。

      • IA-32 アーキテクチャーの場合: $(FNL_DIR)\IA32\include\dll

      • インテル® 64 アーキテクチャーの場合: $(FNL_DIR)\Intel64\include\dll

    10. [OK] をクリックします。

    11. 必要に応じて、別のターゲット・アーキテクチャーでステップ c ~ i を繰り返します。

    12. [OK] をクリックして、変更を保存します。

    コンパイラーの新しいバージョンをインストールしたり、または新しい更新をインストールするときにインストールされている既存の更新を保持するインストール・オプションを使用する場合は、これらの変更を再度適用する必要があります。

  2. IMSL* ライブラリーをリンカーに渡すには、次のいずれかの行をメインプログラムまたは任意のソースファイルに追加します。これは、各アプリケーションごとに 1 度だけ指定します。

    • スタティック・ライブラリーを使用する場合

      INCLUDE 'link_fnl_static.h'

    • ダイナミック・リンク・ライブラリーを使用する場合

      INCLUDE 'link_fnl_shared.h'

    • スタティック・ライブラリーとインテル® マス・カーネル・ライブラリー (インテル® MKL) を使用する場合

      INCLUDE 'link_fnl_static_hpc.h'

    • ダイナミック・リンク・ライブラリーとインテル® MKL を使用する場合

      INCLUDE 'link_fnl_shared_hpc.h'

    • MPIC、スタティック・ライブラリー、および MPI バージョンのエラーハンドラーを使用する場合

      INCLUDE 'link_mpi.h'

    • MPI、スタティック・ライブラリー、MPI バージョンのエラーハンドラー、およびインテル® MKL を使用する場合

      INCLUDE 'link_mpi_hpc.h'

    • MPI、スタティック・ライブラリー、スカラーバージョンのエラーハンドラーを使用する場合

      INCLUDE 'link_mpis.h'

    • MPI、スタティック・ライブラリー、スカラーバージョンのエラーハンドラー、およびインテル® MKL を使用する場合

      INCLUDE 'link_mpis_hpc.h'

    明示的にライブラリーを指定する場合、[プロジェクト] > [既存項目の追加...] を選択して、[ファイルの種類][すべてのファイル] に変更し、「IMSL* インクルード・ファイルとライブラリーの呼び出し規約および再配布」で説明しているように、IMSL ライブラリー・フォルダーから適切なライブラリーを追加します。

  3. IMSL* ライブラリーでの操作を正常に行うために、次のプロジェクト・プロパティーが正しく設定されていることを確認します。

    • [Fortran] > [External Procedures (外部プロシージャー)] > [Calling Convention (呼び出し規約)] > [Default (規定値)]

    • [Fortran] > [External Procedures (外部プロシージャー)] > [Name Case Interpretation (名前の大文字/小文字の識別)] > [Upper Case (大文字)]

    • [Fortran] > [External Procedures (外部プロシージャー)] > [String Length Argument Passing (文字長引数渡し)] > [After All Arguments (すべての引数の後)]

    • [Fortran] > [External Procedures (外部プロシージャー)] > [Append Underscore to External Names (外部名への下線追加)] > [No (いいえ)]

    • [Fortran] > [Floating Point (浮動小数点)] > [Floating-Point Exception Handling (浮動小数点例外処理)] > [Produce NaN, signed infinities, and denormal results (非数 (NaN)、符号付き無限大、デノーマル結果を生成する)]

    • [Linker (リンカー)] > [System (システム)] > [Stack Reserve Size (スタックのサイズの設定)] > [6000000] (スタック・オーバーフロー・エラーが検出される場合は、この値を増やす必要があります)

    • [Fortran] > [Language (言語)] > [Process OpenMP Directives (OpenMP ディレクティブの処理)] > [Generate Parallel Code (並列コードの生成)]

IMSL* の詳細は、「IMSL* ライブラリーのインストールと使用」 (http://intel.ly/1jwfWnB (英語)) を参照してください。