インテル® Fortran コンパイラー 18.0 デベロッパー・ガイドおよびリファレンス
このトピックは、Windows* にのみ適用されます。
インテル® Visual Fortran は、Fortran 標準に準拠した Fortran 言語要素 (組込みプロシージャーおよび文) を提供します。また、インテル® Visual Fortran はライブラリー・ルーチンなどの言語拡張の言語要素も提供しています。
インテル® Visual Fortran によって提供されるライブラリー・ルーチンは次のとおりです。
Fortran 言語から呼び出されることを対象としています。例えば、文字引数は NULL で終わる C 言語の文字列ではなく、Fortran の文字変数と仮定されます。
対応する Windows* ルーチンと区別するために、ルーチンの名前の最後に QQ という文字が付けられている場合があります。
「Language Reference」(英語) オンラインマニュアルの「A to Z Reference」で説明されています。ルーチンの説明では、USE IFPORT のように、インターフェイス定義をインクルードするために必要となる適切な USE 文を一覧表示します。
オペレーティング・システムが提供する適切な Windows* システム API ルーチンを呼び出します。
インテル® Fortran コンパイラーの IFORT 移植ライブラリー・ルーチンの多くが Linux* システムに存在するという 1 つの例外を除いて、Windows* システムに対して固有です。
これに対して、Windows* オペレーティング・システムによって提供される Windows* API ルーチンは、次のとおりです。
C 言語から呼び出されることを対象としています。例えば、文字引数は NULL で終わる C 言語の文字列と仮定されます。
GetSystemTime のように、多くの名前で複数の単語が結合されています。
『Windows* SDK』オンライン・ドキュメント (英語) で説明されています。特定のルーチンについては、MSDN* ライブラリー Web サイトを参照してください。呼び出し書式は、ルーチンの引数の説明に続いて、ページの上部に一覧表示されています。Windows* API ルーチンのドキュメント・ページの下部の QuickInfo は、必要なインポート・ライブラリーを一覧表示します。
Windows* に対して固有です。
インテル® Visual Fortran コンパイラーは、インテル® Visual Fortran コンパイラーから Windows* API ルーチンを簡単に呼び出すことができるインターフェイス・ブロック定義を提供します (例えば、Fortran データ引数を参照により渡すように指定できます)。これらのインターフェイス定義を取得するには、USE IFWIN 文をプログラムに追加します。
Windows* ルーチンには多くのグループがあります (『Platform SDK』オンライン・ドキュメント (英語) およびその他の参考資料を参照してください)。これらのルーチンは、高性能なウィンドウ管理、メモリー管理、グラフィック・サポート、スレッド、セキュリティー、およびネットワークを提供しています。
Fortran コンソール・アプリケーションや Fortran QuickWin アプリケーションを含む、すべての Fortran アプリケーションから、多くの Windows* API ルーチンにアクセスすることができます。プロジェクトの種類が Fortran ウィンドウ・アプリケーションの場合のみ、GUI アプリケーションを作成するために必要なすべての Win32 ルーチンにアクセスすることができます。
Fortran コンソール・アプリケーションは、テキストのみのアプリケーションです。Fortran QuickWin アプリケーションは、ウィンドウ形式のアプリケーションを簡単に作成することができますが、利用可能な Windows* API 機能の一部のサブセットにしかアクセスすることができません。Fortran QuickWin アプリケーションでは、グラフィックを使用することもできます。