インテル® C++ コンパイラー 19.0 デベロッパー・ガイドおよびリファレンス

fms-dialect

gcc とのリンク互換を保ちながら、Microsoft* Windows* と互換性のある言語方言のサポートを有効にします。

構文

Linux*:

-fms-dialect[=ver]

macOS*:

なし

Windows*:

なし

引数

ver

言語方言と互換性のある Microsoft* Visual Studio* バージョンを指定します。設定可能な値は以下のとおりです。

14.1

Microsoft* Visual Studio* 2017。

14

Microsoft* Visual Studio* 2015。

12

Microsoft* Visual Studio* 2013。ver を指定しない場合のデフォルト設定です。

デフォルト

オフ

コンパイラーは Microsoft* Windows* と互換性のある言語方言をサポートしません。

説明

このオプションは、gcc とのリンク互換を保ちながら、Microsoft* Windows* と互換性のある限定的な言語方言のサポートを有効にします。これにより、Microsoft* の拡張や言語機能を使用して Windows* 上で記述されたコードの移植を可能にします。Microsoft* Windows* コンパイラーに似た構文とセマンティクスを使用してコードがコンパイルされ、gcc コンパイラーやこのオプションを指定しないでインテル® コンパイラーによって生成されるオブジェクト・ファイルおよびライブラリーとリンク互換のオブジェクト・ファイルを生成します。

-fms-dialect オプションは、Windows* 上で記述されたコードの移植を支援することを目的としていますが、そのようなコードをすべてシームレスに移植するための包括的な機能ではありません。例えば、このオプションを有効にしても、gcc コンパイラーやこのオプションを指定しないでインテル® コンパイラーによって生成されるオブジェクト・ファイルとリンク互換のオブジェクト・ファイルを生成するため、一部の言語構造では gcc 互換の構文とセマンティクスをサポートする必要があります。

IDE オプション

なし

代替オプション

Linux* および macOS*: なし

Windows*: /Qgcc-dialect

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