インテル® Fortran コンパイラー 19.0 デベロッパー・ガイドおよびリファレンス
プログラム中の各ルーチンのランタイム時の浮動小数点例外処理の制御を許可します。
Linux* および macOS*: | -fpe-all=n |
Windows*: | /fpe-all:n |
n |
浮動小数点例外処理レベルを指定します。設定可能な値は以下のとおりです。
|
-fpe-all=3 または /fpe-all:3 あるいはメインプログラムをコンパイルした fpe の設定 |
すべての浮動小数点例外が無効になります。FTZ (Flush-to-Zero) を有効にするコンパイラー・オプションを明示的に指定しない限り、浮動小数点アンダーフローは漸次アンダーフロー (gradual underflow) です。 |
プログラム中の各ルーチンのランタイム時の浮動小数点例外処理の制御を許可します。これには、例外浮動小数点値が許容されるかどうかや、ランタイム時に例外がどの程度正確に報告されるかなどが含まれます。
fpe-all オプションは、次の条件における処理方法に影響を与えます。
浮動小数点演算の結果として、ゼロによる除算、オーバーフロー、または無効な演算が発生した場合。
浮動小数点演算の結果として、アンダーフローが発生した場合。
正規化されていない数字、またはその他の例外値 (正の無限大、負の無限大、または NaN) が算術式中に含まれている場合。
浮動小数点例外フラグとステータスフラグの現在の設定は、各ルーチンの入口で保存され、出口で復元されます。これにより、パフォーマンスのオーバーヘッドが発生します。
メインプログラムに fpe-all オプションを適用すると、fpe を適用した場合と同じ効果があります。
有効にされた例外が発生すると、実行はアボートし、ユーザーにその原因を報告するメッセージが表示されます。コンパイル時に、traceback コンパイラー・オプションが指定された場合、アボート地点についての詳細もレポートされます。
このオプションは、アンダーフロー例外、入力デノーマル例外、または不正確例外を有効にしません。
fpe-all オプションは、assume ieee_fpe_flags オプションを設定します。
なし